安達論文「神様は、貴方に何を期待しておられるか」

第1章、科学的真理の中に神様のお振る舞いを探す
第2節 生命の誕生と神様

[プロローグ] 宇宙の中での地球の存在はあまりにも小さい。だが、前節で見て来たように、神様は、宇宙の大部分の天体を二の次、三の次になさって、御自身の目標達成のお気持ちを、どうやらこの小さな地球一つにお集めになっておられるらしいのである。生命は、極く限られた条件のところでしか育たない。そのため、神様は、膨大な量の廃棄物を作り出し、膨大な量の天体を脇役に退(しりぞ)けられて、やっとこの地球という生命の育つ天体を完成されたのである。もちろん、太陽系以外の星の惑星にも生物のいるものがあるだろう。神様は、きっとそこにも相当の関心を寄せておられるに違いない。それにしても、ビッグバンという超巨大なお仕事からお始めになった神様なのである。それが、今はどうも、極く一部の惑星に、その勢力の大部分を傾倒しておられるらしいのである。
 太陽のような天体は、それができたときの最初の機能そのままで、今でも変わることなく活動し続けている。即ち、神様は、太陽には、最初に或一定の機能をお与えになり、爾後は、それに自己運動をさせたまま放(ほ)っておかれている。太陽の将来は、はっきりと決まっている。今は人間もそれを知っている。50億年くらい後には、太陽は、アンタレスやペテルギュースのような赤色巨星になるのだそうである。そして、その後は、収縮を始め、白色矮星になり、遂には超新星的爆発を起こして、星雲になるのである。だが、地球の将来は、100年後のことさえさっぱり判(わか)らない。それは、神様がこの地球を、最後のお仕事をなさるアトリエとしてお作りになったからである。地球には、まだ神様が手を下されて、これからなさるべきことが沢山あるのである。太陽は既に完成した自動機械なのである。しかし、地球はまだ製造途上にある未完成品なのである。多分今は、神様が、その最後の総仕上げに掛かっておられるときなのだと思う。
 神様が、この地球を、御自身の目的を果たす数少ない天体の一つとしてお作りになり、そこだけでお始めになったお仕事が《生物の進化》である。その生物の進化において、神様がお使いになったテクネ(手法や技術)を分析検討すれば、神様が、将来に向かって、何を目指してお仕事を進めておられるかが、即ち《神様の御意向》が、更に一層明確なものになって来るであろう。この節では、そうした観点に立って、生物の進化についての原理や法則を、詳しく分析検討することにする。
 なお、我々が知りたいのは、神様が、人間を作り出されるに当たって、そこで駆使されたところの技術(進化の仕組み)ではない。それについては、既に我々は、ダーウィン等によって、かなり正確な解答を得ている。即ち、我々が知りたいのは、神様が、この地球上で、何をなさろうとして、人間を作り出されたのかである。言い換えれば『神様は、我々人間に、一体何を期待しておられるのか』なのである……

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