安達論文「神様は、貴方に何を期待しておられるか」

第1章、科学的真理の中に神様のお振る舞いを探す
第1節 宇宙創世と神様

[プロローグ] 神様は、真実この世におわします。昔から人間は、神様がおわしますことに気付いていた。いや、神様のおわしますことに気付いた動物が人間になったと言った方が妥当なのかもしれない。ところで現在、世界中に数多くの宗教が存在している。特に、日本には、多種多様の宗教があって、その混乱振りは大変なものである。そうした既存の雑多の宗教が、果たして真の神様を説示してくれているかどうか?……神様はおられても、それは間違いなくこの宇宙に唯(ただ)御一神のみおわしますはずである。日本人の拝(おが)んでいる神仏には、人間に近い恰好をした彫刻だったり、人間の死した後の霊を空想したものだったりという手のものが多い。そのようなものが神様であるはずは無い。神様のなさったお仕事のうち、最も重要なものの一つに、この宇宙の創造がある。そして、神様は、その宇宙創造のお仕事を、百数十億年も前にお始めになったのである。そうした神様が、僅か数百万年前に登場した人間に似た姿だったり、人間の死後霊だったりする理(わけ)があるまい。世間には、神様に実際にお目に掛かったことがあるような話をする人がいる。しかし、まだやっと太陽系の惑星にロケットを送って、その表面を垣間(かいま)見る程度のことしかできない人間に、神様のお姿の全体を見ることなど出来るはずがあるまい。
 ところで、目や耳の通常の感覚では、その存在を確かめることができない神様でも、これまでの宇宙造りで、神様が、どのようなお仕事のなさり様をして来られたかは、昔と違って、今はかなり正確なことが分かっている。ビッグバンのこと、天体の誕生のこと、元素や化合物の製造のこと、生命の誕生と進化のこと等々……今は、そうした科学者達の手で明らかにされてきた正しい創世記的神話がいっぱいある。そうした数々の自然科学的神話を克明に分析すれば、この宇宙での現象等の起り方の法則が、即ち《神様のお仕事のなさり様》が、ある程度分かってくるに違いあるまい。そして、それが分かれば、宇宙の進化の目標が、地球の人類の将来が、即ち《神様の御意向》が、ある程度分明になってくるのではなかろうか。そういうことで、まず、宇宙の歴史を、神様の天地創造、宇宙創造という観点から、少々詳しく分析し、検討をして見ることにする。

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