政治を見つめよう
満州事変、日中戦争、太平洋戦争へと戦火が広がった昭和の時代を、軍国主義と表現する人がいる。では、日本が何故、軍国主義に変貌したのかを考えて見ると、それは一部の軍部に国民が騙されたのではない。財界優先、党利党略を繰り広げていた政治に日本国民が失望し、日本のために命を賭して働く、身近な庶民層出身者が大半を占める軍部に、日本国民は純粋に未来を託したからである。つまり、日本は政治を捨て、軍部の躍進に喝采を送った。だが、そこで政治が死滅してしまったからこそ、日本は攻めることにはたけても、話し合うこと、妥協すること、協調することができずに、軍国主義に導かれ破滅への道を進んだのである。
だとすれば、戦後の日本が本来、行うべきは、党利党略に陥らない、真に国民の利益を反映する、健全な政治システムを、一日も早く形成することではないだろうか。再び、国民が政治から離れることがあってはならない。それが未曾有の犠牲を払った日本の近代史の最大の教訓である。
今、その教訓は、本当に生かされているのだろうか。そんなことを考えながら、今より、もう少し、政治に関心を持っていただければ幸いである。
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