ポケモンカードって?

くだらない!
 ポケモンが好きならばおそらく誰でも持ってるであろう“ポケモンカード”。
 我が家でも2人の子供にいくつか買ってやったがカードゲームであることを ま〜ったく知らなかったので、1箱中得体の知れないトレーナーカードとか 同じものが何枚もあるエネルギーカードばっかりでポケモンが描かれてるカードが 1/3ぐらいしか入ってないのに「なんじゃこりゃ!」と頭にきたものだ。
 しかも描かれているポケモンの絵もチープなものが多いので夫婦揃って“くだらない!” と(素直に)感じたのだった。

カードゲーム?

 よく調べると箱の中にはなにやら説明書が入っており、何気なく見てるとトレーディングカードとかいう カードゲームであることが分かった。最近玩具屋等で増えてきた布マットの上にカード並べて 何やらやってるやつか…と少し興味がわいてきたので少しまじめに説明書を読んだものの、 デッキ、ベンチ、サイドカード、トラッシュがどうのこうの? マヒしたらカードを逆さにする? ポケモンチェック? 逃がす?コンボ?…てな感じでさっぱりゲームのイメージが抱けないどころか、 “難しい”“面倒臭い”という先入観を植え付けただけで終わってしまった。 本当に小学生が遊ぶ(楽しめる)ゲームかこれが?
 てな訳で、すっかりポケモンカードに対する興味が失せてしまったのは言うまでもない。

 一方子供たちは、カードを人形に見たてて「ギャーオ」「やられた〜」とか絶叫しながら遊んでいるので多分これでも 喜んでいる様子だ。
 ところがそのうち友達の影響からかカードゲームらしきことをやり始めたから面白い。
息子「ポケモンカードはここに置いて!」 「ここ?」 息子「使ったカードはこっち!」 「いいじゃんこっちで!」 息子「違〜う!」 「いいの!」 息子「それじゃゲームにならんじゃんか!」 「だって分からんもん!」…
 娘がまったく覚えようとしないし負けず嫌いなのでゲームにならないし、息子も中途半端な知識の まんまではあったが…(多分他の友達からバカにされているんだろうなぁ)

安い値段に…つい

 夏休みに入ったある日 息子がポケモンカード の本が欲しいと言い出した。どうやらちゃんとしたゲームのやり方を覚えたいらしい。 そこで「鉄棒の前回り又は逆上がりが出来たら」という条件で買ってやることを約束した。
 一旦買うことが決まったら即物色をはじめるのがバカ親父(私)の悪いクセだが、調べた結果現在ポケモンカード関係 の書物がほとんど無いことが判明。
 そう言えばポケモンカードGBは予想外に売れてなかったようだし発売後1ケ月ぐらいで \980まで値崩れしてたし もうとっくにポケモンカードのブームは終わってるんだ …… ん、待てよ。 そう言えば「ポケモンカードGB」ってルールを覚えるのに最適って評判だったなぁ。本とあんまり変わらない値段なら この方がいいのではと息子に相談したら(もちろん)それでいいという。
 早速、最近お気に入りのスカイマックに寄ってみたら、なんとたったの税込み\500で売っていたので、 お前(息子)は前回りできるまではプレイ不可を条件に先行購入したのだった。
 ※その後、某ショップの開店セールで\190で更に2つ(私&娘用)購入している。

せっかくならば…

 ポケモンカード関係についてはまったく何の関心もなかったのだが手元に物があるとついやってみたく なるのは人の性。
 買った日の翌日に息子にプレッシャーを与えるという口実で自分が試しにプレイしてみたら… 博士の指示による擬似プレイ1回だけで、今まで???だらけだったカードゲームなるものがある程度理解できてしまった から不思議だ。まさに“百聞は一見にしかず”という感じ。
 なんでもそうだが分かると途端に面白くなるのはこれまた人の性。 しかもポケモンという下地があるだけに何の抵抗も無くポケモンカードGBにもはまっていくのは当然の成り行きだったのかも しれない。

ポケモンとカードの違い

 ポケモンもカードも共に対戦ゲームであるので“対戦(勝負)”という観点で感じたことを列記してみる。

 まずポケモンにおける勝負を決するポイントは、 「出場及び先発ポケモンの選択」「覚える技の選択」「育て方」「戦略」「運」「獲得時のステータス」となるが、ほとんど “出場ポケモンを育てる(勝負の前)”で約8割がた勝負がついているようなものでポケモンの個体差に大きく依存するのが特徴だろう。
 実際、ポケモンに単なるRPGとは違う奥行きと深みを与えているのが“育成”という要素であり、 これにこだわれるか否かで作品の印象が信じられないくらい大きく異なるぐらいなのだ。
 だから、ちゃんとした育成手段で育て上げられたポケモンには、よほど相性と運が良くない限り勝てないシビアな世界でもある。

 対するカードは、「デッキの組み方(=戦略)」「」がポイントであるが、必要なカードをすべて揃えたデッキが組めたにしても 出てくる順番で大きく戦況が変わるため、確実に勝てる有利なデッキというのは(多分)存在しない。 (実際のカードゲームならトランプのマジックよろしくある程度小細工が可能だから、その手の技術があればほぼ確実に勝てるデッキも 不可能ではないが…)よって、勝負の行方は結局“”に左右されるのが特徴となっている。
 案外“運”に左右されるというのがカードゲームが永く楽しまれている要因かもしれない。 さらに根気(+多少の資金)さえあれば自力で確実に入手できるポケモンと異なり、自力だけでは理想のデッキを組むことすら困難なのが カードの面白いところ。なぜならカードのパッケージの中身がランダムであり何個買っても運が悪ければ欲しいカードが1枚も手に入らない 場合もあるので、必要なカードを必要なだけ揃えようすると金に糸目をつけずに大量購入するか“人と交換”するしか無いのである。
 ちなみにGB版で5回くらいプレイしてトータル約6,000枚のカードがあるが226種類中1枚もGetできないカードもあるし、 必要数揃わないカードも多い。もし本物だったら軽く100箱分ぐらい買ってる計算なのだ。

カードGBの手軽さ
 ルールややり方は分かっても本物のカードゲームはカードの記載事項に応じて“人”がすべて行うため極めて紳士的なゲームである。 よって相手の(故意でもうっかりでも)間違いが見抜けなくては正統な勝負が出来ないようになっている。
 この点、カードGBでは“出来ることしか出来ない”仕組みなので間違いやインチキが出来ない上、自動的にカードを取ったりトラッシュ してくれるので便利この上ない。何よりソフトの投資だけで時間と仲間がいれば自分好みのデッキが(いくつも)作れるし、 カードの紛失はないし、片付けや整理する必要がないのが大きいのだ。

顛 末

 前回りをクリアしカードGBを一通り終えた息子がある日バトルを申込んできた。 こちらはCPU相手なら10中8、9勝てるデッキを3種備えて“運試し”と“デッキの更なる調整”を楽しんでいたので2つ返事でいざバトル!
 ‥前半はCPU戦と同様楽勝パターンだったのだが途中から必要なカードがまったく出なくなるわ眠らされたら目を覚まさないわで、結局逆転負け。 息子のゲームに関する運の強さはポケモン対戦でも十分認識していたつもりだが、育て方による能力の違いで勝てた(耐えた)ポケモンとは違って、 育てようのないカードではモロに“運”が効いた次第。
 あとで息子のデッキを見て更に驚いた。デッキ作りのセオリーに反するほとんどバラバラ状態といえるデッキだったのだ。 息子は“運さえ良ければどんなデッキでも勝てる”ことを見事に証明すると共に私の自尊心を完璧に打ち砕いてしまった。(勝ち誇った息子の顔が今でも浮かんでくる)

以降、私はポケモンカードGBをやめた。

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