ちくちくの記

10月分

2000.10.28

つれあいの刺繍が刺し上がった。刺し始めてから8ヶ月。結構な出来で本人も満足気。
ホームページに載せてくれと言うのでデジカメを出したのだが、なぜか気が乗らない。
自分が編んだセーターや靴下も撮ろうと思ってたんだけど、やっぱり乗り気にならない。
結局、写真を撮るのは取り止めにしてしまった。
代わりにと言う訳ではないのだけれど、どう片づけるかわからないからと押し付けられた
つれあいの刺したキットの残り糸始末。何でわたしはこんなことをしてんだろ?と思いながらの作業。
そして夕食後、ちょっと手伝ってと言われてつれあいが次に刺すキットの糸別け。
英語の図案の記号と色名だけがあって肝心の糸には何もついてないから、結構てこずる。
糸整理が済んで、ふっと「今度は図案が大きいからしつけをかけた方がいいんじゃない?」と言ってしまった。
「しつけってどうやるんだ?どんな糸を使うんだ?」となり、しつけ糸を出してきたり、説明したり。
色々説明してる内に何だか自分が刺すような気分になってきてしまった。
これを書いてるそばで、つれあいはせっせとしつけの最中。
さて、これは仕上がるまでにどれくらい時間が掛かるのだろうか。

19歳のときなけなしのバイト料をはたいて買った毛糸で靴下を編んでいる。
今編んでる毛糸が最後の残り糸。もうん十年前に買った糸。編んでて感慨に耽ってしまった。
総曲輪の毛糸屋さんで、こんな感じのセーターを編みたいんだけどって店のおばちゃんに相談して買ったっけ。
輪針と毛糸を抱えて意気揚々と下宿に帰り、編み始めたセーター。中細で一号針。
リブ編み、ハイネックで丈長め。筒を三本編んで脇を10目と襟を折り返して綴じるだけ。
頭の中で考えた事を製図もせずゲージも計らずそのまま形にしたセーター。
今考えると、良く編んだもんだと我ながら感心してしまう。
着易くて、みんなにいいねえそのセーターって誉められて、かなり長い間大切な一枚だった。
セーターからベスト、そして靴下、一部はモチーフになってひざ掛け、更に編みぐるみの一部と変化を遂げた毛糸。
長い間付き合ってくれてありがとう、ごくろうさんと言ってあげたい気がしてくる。
そして、今編んでる靴下は自分用。又しばらくお世話になります毛糸さん。よろしくね。


2000.10.21

ふきんがくたびれてきた。そろそろ取り替え時期なのかなあ。
毎年、年の始めに新しいふきんを10枚おろし、古いのを10枚処分する。
でも今年は、どのふきんも余りくたびれた様子がなかったので取り替えなかった。
それがここへ来てどうもみすぼらしくなってしまった。
と言っても、穴が空いたり擦り切れて来たりした訳ではない。
何となく全体が毛羽が立ってふにゃっとしてきただけ。
使うには何ら問題が無いんだけれど、何となく見掛けが悪くなっただけ。
取り替えようかな。年末まで使おうっかな。
さっさと取り替えて古いのを花雑巾にでもしようかな。
なーんて、大した事でもないのに妙に悩んでしまう。
この所、半端な刺繍糸始末を兼ねて花雑巾作りをしたいなと思ってる。
でもぞの為に新しい布を使うのは少々もったいない。雑巾はやっぱり古布。
とは言え、雑巾にするような古布の在庫が無い。でも、やっぱり花雑巾を刺したい。
ひょっとしたら、そんな思いがあるから、そんなにくたびれてもいないふきんを
何とかお払い箱にしようと思ってるのかもしれない。

古い毛糸で靴下を編んでいる。
毛糸籠の中に何年も眠っていた半端な新しい毛糸と編み返しの糸。
古いけど新しい毛糸(何か変な言い方)は、もらい物が大半。
自分では買わないような色が一杯あって色合わせを考えるのが楽しい。
靴下にするにはもったいないかなと思うような毛糸も入ってる。
編み返しの糸が底をつき始めたので、新しいけど古い糸を選んで
使い始めたのだが、使ってみると毛糸が年を取ってるなあと思う。
撚りが緩んでいるのか、虫に食われたのか、それとも糸そのものが弱ってきたのか、
その辺は定かではないのだけれど、編んでると思いもかけない所でぶつっと切れるのだ。
見かけは何とも無くて、とても切れるとは思えないのに、気がつくとぶっつり。
そんな訳で、編み上がった靴下にはつなぎ目が幾つか出来てしまう。
糸始末をしながら、やっぱり毛糸にも賞味期限があるのかなあと考えてしまった。
今日現在までに出来上がった靴下。


2000.10.16

山口玲子さんのキルト展に行ってきた。
今の様に騒がれるずーっと以前から関心のあった人だから見逃せない。
展示してあったものはどれも一度は写真で見た事があるのだけど
実物を見て、改めてその素晴らしさとすごさに圧倒される。
初めてアメリカで賞を取ったと言う「ふくでんえ」。
実物を間近で見る事が出来てこの上ない幸せ。
構図や色合わせもさる事ながら、どんな布地か一度見たいと思ってた。
人寄せの時に久々に出したら古さのあまり切れてしまった座布団側が化けたと
何かで読んだ記憶があるから、、、。
もう布地が切れ始めてる部分もあるけど、良い生地だなあと思う。
洪水にあって泥染みがついて使えなくなってしまった布団側が材料のキルト。
散らしてある桜の花びらに見立てた桃色と言う方がぴったり来る濃いピンクが
とっても効果的で、どうしたらこういう色使いが出来るんだろうと思う。
屋根瓦を見てる内に思い付いたと言う瓦がモチーフのキルトや屏風。
カーブのきれいさ、縫い目の細かさ、色合わせの微妙さ。しばし見とれてしまう。
他の作品も、構図、配色、布使い、どれもこれも素晴らしくて出るのは溜息。
そして、全てに共通している針目の細かさにも参ったなあと思う。
さらに、作品数の多さ、どれも大作である事にも目を見張ってしまう。
限られた大きさの中でしか見る事の出来ない写真は、
サイズが書いてあってもその大きさに対して今ひとつ実感が湧かない。
目の前に飾られた大きな作品を見て、うーんと唸るのみ。
やはり、造り酒屋と言う大きな家に住んでればこそ出て来る大きさなのかなあ。
自分が何かを作ろうとする時、何処に飾るか、どうやって使うかを考えると、
ここまで大きなものを作ろうとは思わないもの。
飾られてる作品は初期の頃からつい最近の物まで多岐に渡っていたけれど、
わたしはやっぱり初期の頃の作品がお気に入り。
我が家に眠ってる、母や様々な人達から頂いた古い着物や
きれいに洗い張りされた端切れをこうやって生かしてやりたい。
そんな想いを強くして帰って来た。

帰りに越前屋さんとユザワヤへ寄り道。
欲しかった図案集と不足している細々を手に入れる。
以前、買うのを迷ったクロスステッチのキットが半額近くになってて、思わず衝動買い。
この図案、人気が無かったのか結構幾つも残っていた。
後はとっても意志固く余分なものを買わないで帰ってきた。
この意志の強さ、どこまで持続出来るかなあ。


2000.10.8

思いついたときすぐ始められるようにと、かせになった毛糸巻き。
大抵はひとかせが50〜100グラム程度なので作業はいつもどおりすいすい進んだのだが、、、。
知人に貰ったタスマニアの毛糸はひとかせが500〜600グラム。
手持ちのかせくり器は小さいので500グラムのをかけるのがやっと。
ギリギリの所に掛かってる毛糸を外れないように慎重に巻き始める。
かなり巻いてかせくり器の方の心配が無くなったら、持ってる毛糸玉が手に余る大きさになってしまう。
巻いた糸の端を掴んだり、抱えるようにして見たり、悪戦苦闘の末ようやく全部を巻き終える。
この間結び目全く無し。500グラムの毛糸がひとつの玉に巻き上がった。
一個で500グラムの毛糸玉なんてめったにお目にかかれないので写真に撮って見た。
ラベルのついてるのが通常の50グラム玉。同じ色が5個並んでるのが100グラムづつの玉。
そして一個で鎮座ましましてるのが500グラム玉。
毛糸巻きのついでに、今日は編み物三昧。
肩接ぎが緩すぎたセーターもほどいてやり直し。後は袖付けだけになった。
家で編みかけてた靴下も一足完成。さて次ぎはと考えて前々からやって見たかった実験に移る。
何をしたかというと、靴下編むのに片足どのくらいの時間で編めるか計ってみる事。
テレビ見ながら、思い付いた用事をしながらのながら族で編んでおよそ2時間半強。やっぱりねぇと妙に納得。
会社の休憩時間に編んでると二週間で一足編めるからこんなもんかなと予測してた時間とぴったり合うのだもの。
その会社で編んでた靴下。余りにつなぎ目が多くて糸始末を家でするつもりで持ち帰った。
広げて見たら何だか写真を撮りたくなってしまった。で、撮ったのがこれ。隣はつなぎ目無しの糸で編んだ方。
これだけのつなぎ目を始末するのかと思うと少々うんざり。履かせられる方もごろごろして履きにくいだろうな。
でもまあ、とにかく数が欲しいと言ってたから何とか履いてくれるだろう。
雪の降る中、外の作業には欠かせないらしいし、ワンシーズン最低三足は履き潰してしまうようだから、、、。
英語の色名が面白くてバックカラーで色々実験中。これは「wheat」だそうな。わりあい、わたし好み。
そう言えば今年は茶系が流行る気配。ツイードや杉綾織も出てきそう。
ここ何年も、思うような茶色、思う様なツイードや杉綾織に出会えないでいるから、
流行って品数豊富な内に、気に入った生地や毛糸を買っておこうかな。
でもなあ、そうなると又在庫が、、、。


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