ちくちくの記

2001年: 3月(今月のバックカラーは honeydew )


2001.3.25

去年の春、ひょんな事からもう何年もやって無かった刺繍を再開した。
やりかけのまま放ってあったキットを少しづつ仕上げる。
仕舞い込んであった刺繍図案集を引っ張り出して気に入った図案を手持ちの布と糸で刺して見る。
Webで刺繍関連のサイトを眺めて情報収集をする。本屋さんで刺繍関連の書籍を探す。
手芸用品屋さんで、これまでは素通りしてた刺繍関連コーナーを覗く。
足りない材料や刺して見たい図案集やキットをぼちぼちと買い始める。
そして気がつけば、居間には刺しかけの入った籠が常に置いてあるようになってしまった。
在庫整理で手持ちの材料を減らすはずだったのに、以前より刺繍関連の材料や本が増えている。
刺繍糸だけでも何倍になったのだろうか?
おまけに、Webでフリーチャートを探す楽しみを見つけてしまったから、益々増加傾向。
ダウンロードしたフリーチャートのFDDシートやプリントのファイルが増える増える。
これだけの図案や材料を、全部消化出来るのだろうか?
大した物を刺すでもなし、そう手が速い訳でもない。
今持ってる材料だけでもかなりの作品を作る事が出来る。
でもやっぱり欲しいのである。キット、糸、布地、図案、細々とした道具類、等々。
きりがないのにと思いながら、今日も糸番号の一覧表を眺めて全色揃えちゃおうっかな、等と考えている。
そんな自分に気づく度に苦笑を禁じ得ない。
とは言え、これからもこの状況は続くのだろうな。ため込まないで精々消化に努めなくては。
それにしても、刺繍ってこんなに面白いもんだったっけ。


2001.3.17

去年の暮れ、本屋さんで妙に気になる本に出くわした。ハードカバーの結構なお値段の本である。
「ボストン夫人のパッチワーク」と言う表題で、著者がダイアナ・ボストン、訳者が林望。
ぱらぱらっと開いてみると、パッチワークの写真とそれについての解説。ただひたすらそれだけが並んでいる。
載せてあるパッチワークの色使いに妙に心惹かれて、解説も読まずにひたすら写真に見入っていた。
そしてこの三月の初め、久々にのんびりと本屋さんをうろうろしてて、又同じ本に目が行った。
手に取った途端、どうしても自分のものにしたい気持ちになってしまった。
他にも数冊、雑誌やら文庫本を抱え込んでいたのに、迷わず手に取ってレジへ向かっていた。
家に帰ってゆっくり開いて見たら、一人の作家が趣味として永年に渡って作りあげたパッチワークを紹介しているものだった。
その数もさる事ながら、配色の妙、生地選びの妙に思わずうーんとうなってしまう。
各ピースはとっても単純な形だし、ピースの組み合わせかたもわりあいオーソドックスなのに、出来上がった物は独特。
その上、どのパッチワークも実用品。カーテンだったり、ベッドカバーだったり、さりげなく日常に使われている。
中には何回も繕われ、元の配色とは全く違ってきてるものもあったりする。
そしてびっくりしたのが1インチ20目の針目で縫ってあるとの事。それも90歳を超えて尚その針目。
ああいいなあ、こんなパッチワーク。私もこんな風に作れたらいいなあ。
どんなに年を取っても好きな事を続けられたらいいなあ。そんな事を思う。


2001.3.13

暖かかったり寒かったりの毎日が続く。毛糸を触ってると特にそう感じる。
毛糸に触るのが妙に暑苦しく感じる日と、毛糸に触ってて気持ちのよい日があるのだもの。
手先って意外と敏感なんだなあと思う。

編み物好きの人と会っておしゃべりをした。
残り糸の話からどのくらいの長さなら処分出来るかという事になった。
残す糸はどれくらいかと、それぞれ手でこれくらいと長さを示し合ったら結構短くて、二人で顔を見合わせて笑ってしまった。
「普通だったら多分処分しちゃうよねえ、この長さだったら。」とお互いに言うくらいの長さ。
そんな短い糸を何に使うかと問われれば、二人とも即答出来ない。
「でも、やっぱり捨てられないよね。」と同じ言葉が出てしまった。


2001.3.4

昨日はステッチ仲間とおしゃべり。話が弾む弾む。なんでこんなに話す事あるの?といいたくなるほど。
近況に始まって、お互い新しく買った本や雑誌。今刺してるものやこれから刺そうとしてるもの。
ちょっと変わった刺しかた。布や糸の事。どれだけ話してもきりがない。
持ってきた本をテーブルに広げ、この図案が良いの、あれは好みじゃないのとかまびすしい。
おいしいワッフルとお茶であっと言う間に時間が過ぎる。もう少し話していたいけど時間切れ。
「じゃーまたねー」と別れて帰る途中、近所の人にばったり。
「何だか嬉しそうな顔してるねえ。」といわれてしまう。
確かにそうかもしれないなあ。顔がほころんでるのが自分でもわかるもの。
「うん、今ね、楽しい話をしてきたばかりなの。いいでしょう。」とつい自慢をしてしまった。
こうやって好きな事を楽しんではなすことが出来る時間を持てるのは、幸せなんだなあと改めて思う。

目下、編み物狂い。たしか編み物は減速するつもりだったのに、と思うのだけどなあ。
モチーフつなぎのひざ掛けが形になりはじめたら、暇さえあれば編み物。
それに押されるようにセーターも結構な速さで進む。この調子なら今シーズン中に手を通す事が出来るかなあ。


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