ちくちくの記

2005年: 5月


2005年5月30日

お払い箱にする手編みのものが溜まってきたので、ぼちぼち暇を見てほどき始めた。
取り敢えずは帽子二個、セーター一枚、カーディガン一枚。
帽子はスキー用に使っていたもので、あちこち引っ掛けてほころびている。そのまま処分
してもいいかなと思ったけど、物がいい毛糸を使って編んだものだからほどいてみること
にした。
どの帽子も編んだのは十数年前。自分で編んだもののはずなのに、様々な部分で丁寧だな
あと感心する。今だったらここまで丁寧なことはしないだろうなと思う。そして、見かけ
は何ともないのに、あちこち毛糸が弱ってるのにもびっくり。ほどくに当たってそんなに
強く引っ張っていないのに、思いがけないところでぷつっと切れる。
セーターは、子供のリクエストで編んだもの。趣味が変わったから要らないと放り出した
のを手直しして自分が着ていたけれど、あちこちほころびたり薄くなったりしたのでお払
い箱。これまた上等な毛糸。
こちらは元の糸が太めなのでほどきながら切れることは少ない。でもやっぱりあちこち糸
が痩せている。
カーディガンはもう20年以上も前に友達が機械で編んでくれた母のもの。母に毛糸を渡
されてカーディガンを編んでくれと言われたものの、忙しくて編む暇が無いと嘆いていた
ら、何かをしてあげたときのお礼の変わりにと編んでくれたもの。
かっちり丁寧な仕事でパーツに解体するだけで時間がかかる。おまけに、中細と合細の二
本取りで枷にするにも一苦労。
取り敢えず予定のものを全部ほどいて枷にしたら、何だかもうそれだけで一仕事終わった
気分。まだ洗って玉に巻いてと仕事が控えてると言うのに、、、。
実を言うと、お払い箱にするかどうか迷ってるものがもう何枚かある。
セーターとカーディガンが一着づつ。ベストが二着。
どうせならまとめてほどいて一気に洗うほうが後始末は楽。でもねえ、それぞれに色んな
思いがあって、しばらく形のまま置いておきたい気持ちもある。思い出箱に残すと決めた
ら別だけど、そうしない限り結局最後はほどくのだから、やる気になってる時にほどいて
しまおうか、それとももうしばらく置いておくか、悩ましいところである。
まあそんなことはさておき、このほどいた毛糸は何に使おうか。
セーターをほどいた糸は、色も風合いもかなりお気に入りなのでもう一度自分のものを編
みたいと思っている。手直しした時の糸や、残り糸もしっかり取ってあるから量的には問
題ない。後は、洗って風合いが変わらなければいいんだけどな。


2005年5月22日

セーターが完成して、やりかけがひとつ片付いたら何だかとてもすっきり。
これまで放ってあったものを少しづつ片付けようかなの気分になる。
手始めに、適当に放り込んである不要衣類。捨ててしまえば簡単だけど、使い方次第で生
きるものを無碍に捨ててしまうことはどうしてもできない。ウエスを切り出し、処分する
ものを別にする。古い帽子をやセーターをほどく。ほどいた糸を枷に巻いて洗う準備。こ
れらはまた洗って巻いて、再度のお役に立ってくれるはず。毛糸の寿命ってどれくらいあ
るのだろうか。
そんなことを考えながら、目の前の山を少しづつ片付けてると、何だかふわりとした気分
になってくる。ぼろ始末をしてるだけなのに、何でこんな風にふわりとしてくるのかなあ。
手に当たる洗いざらした木綿の感触や柔らかな毛糸の感触がふわりとした気分にさせてく
れるのだろうか。
ぼろ始末をしてて毎回感ずるふわりとした気分。わたしはこれを味わいたくて、ぼろ始末
をするのかもしれない。


2005年5月19日

久々に縫い物をしたら、細かな材料が払底気味。予定の縫い物の材料は何とか全部あった
けど、これから縫おうと思っている分の材料が一部不足。これでは思いついたらすぐとは
いかない。そういえば、この間も縫ってる途中でミシン糸がなくなって、似たような色の
糸を探して使った事を思い出す。ちょっと細々の在庫を調べて買って来ておかなくてはい
けない気配。
そんな事を思ってたら、ステッチ会の待ち合わせ場所がユザワヤと相成った。
これはチャンスと早速細々の在庫調べ。
特定の色のミシン糸、良く使う号数のミシン針、使いやすい幅の綿テープやインサイドベ
ルトなど、結構頻繁に使うものが足りない。逆に、作りたいけど確か材料がなかったはず
と思ってたものが、あちこちから出てくる。
頻繁に使うものは、一回にかなりの量をまとめて買ってるし、購入回数も多いからそうそ
う足りなくなることはないはず、たまにしか使わないものはその都度使い終えてるから在
庫はないはず、と思ってたから、意外であった。思い込みとは恐ろしい。
まあそんなことはさておき、必要なものをメモ用紙に書き出す。他にも抜けてるものはな
いかとあちこちの入れ物を引っ掻き回すと、色んなものが顔を出す。どうやら、不足して
るのは基本的な物ばかり。
てなわけで、メモを片手にユザワヤで売り場を歩き回る。いつもだと、お目当てはひとつ
ふたつなのでついでにあれこれ眺めて歩き回って買物に結構時間がかかるのだけど、今回
はメモしたものの数が多くてついでに眺める余裕なし。
そして、メモにあるものを全部探し出して店内用買物籠の中身を見たら、自分でも驚くく
らいの量だった。ひとつひとつの個数は少ないのだけれど、何せ種類が多い。それにして
もこんなに沢山買うのは久しぶり。材料を買ったから縫い物が出来上がるってわけでもな
いのに、なんだか気持ちがわくわく。
さてさて、折角材料を手に入れたんだから縫い物に励まなくては、、、。

あれこれ探して歩き回っていたら、インサイドベルトのコーナーで、余りに種類が多くて
どれがどれだかわからないから教えてもらえませんか?とおばあちゃんに声をかけられる。
インサイドベルトも種類が多くてねえ、昔ながらのものではこの布には固い気がするんだ
けど、新しいものはどれもこれも良くわからなくてと籠の布を見せながらおっしゃる。
確かにそうかもしれない。同じ物でも糊つきと糊なしがあるし、同じ様な厚さでも固いも
の、柔らかいもの、ゴムベルト等と種類も多いし、ぱっと見にはわかりにくい。それに、
切り売りのもあれば何メータ巻きのお特用もある。
わたしも良くわからないんですけど、と言いつつ知ってる範囲で受け答え。
あれこれ話してるうち、幅と材質が決まった様子。そして、これから何枚も同じ様なのを
縫うんだからお徳用の巻きにしましょうかねえ、と結構なメータ数の巻きを手に取られた。
籠に入れながら、とても柔らかな口調で、ありがとうございました、お手数をおかけしま
したねえ、お買物のお邪魔をしてごめんなさいねえ、と言って去っていかれた。
最初は急いでるのにと思っていたのに、話しているうちにこちらの気持ちがほんわかして、
話し掛けられて良かったなと思う。そして、少し背中の曲がった後姿を見ながら、幾つに
なってもあんな風に縫い物材料を探せたらいいなあと思った。


2005年5月15日

連休中にひざかけが編みあがったら、妙に編み物したい気分。
新しく毛糸を漁って何か編み始めたい気持ちを抑えて、去年の秋編みかけで止まったままに
なっていたセーター編みを再開する。
縫い糸や刺繍糸と違って毛糸は太い。並太毛糸で6号針なのにざくざくという感じで編み進む。
ここ何日か涼しい日が続いたのもあって、気がつけば後少しで仕上がるとこまできている。こ
んなに簡単に編み進められるのに、なんで放っておいたのかねえと自分でも不思議。
実を言うと編みかけで止まっているのはもう二枚ある。一枚は綿のセーター。もう一枚は少し
厚手のセーター。どれも同じようなところまで編んである。後ろ身頃は完成し、前身頃の途中。
判で押したように同じ場所と言うのは何でだろうか。
考えて見たら、これまで編みかけで放っておいたセーターは皆同じような箇所で止まっている。
模様編みであろうが、シンプルなメリヤス編みであろうが、多少の違いはあれどほぼ同じ所。
ある程度出来上がると、編みたい要求が満足されて編む手が止まってしまうのかなあ。
まあ何はともあれ、編み上げないことにはやりかけは減らないし、片付かない。せっかく編む
気になってるんだから、暑くなる前に、この調子でもう一枚仕上げたいと考えているのだけれ
ど、果てどうなりますことか。
それにしても、シーズンはずれの編み物熱。せめてもう数ヶ月早ければ、編みあがってすぐ着
ることができたのに、、、。

年明け以来続いていたステッチ本欲しい病。五月に入ってやっと収まったかな?と思っていた
のにそうではなかった。単に、気にいった本が見つからないだけだった。
今日、ステッチ仲間の家にお邪魔して見せてもらった本の山。あれこれ見てるうちに欲しいな
と思う本が何冊か。気がつけば書名をメモし、どこで手に入れたかを聞いている。帰ったら
さっさとまだ在庫があるのかチェックしていた。そして当然のごとくクーリック。これでまた
絵本が増えること確実。
物が届く前に、本棚の空きを作らなくては、、、。


2005年5月5日

お天気続きの連休。窓を開けると心地よい風が吹き込んでくる。そうなると、冬眠から覚め
た熊ではないけれど、寒い間に惰眠を貪ったつけが次々に目に飛び込んでくる。おまけに、
やると決めたらきちんとやらねば気のすまないつれあいのエンジン全開。
と言うわけで、半ば追い立てられるような感じで、衣更えを皮切りに毎日くるくると良く動
いている。
おかげで、衣更え、大物洗濯、窓掃除にあちこちの丁寧掃除、各種カバー類の点検と取替え、
破れカーテンの取替え、下駄箱掃除に靴磨き、傘の点検、あちこちに積もった細々の整理と
処分、草取り、鉢植えの手入れ、等々。何でこうやることがあるのかと思いながら、思いつ
くまま気の向くまま、気になる部分を片付けて毎日が暮れる。
まあその間、お楽しみがないわけではない。
近所の人とおしゃべりに興じたり、息抜きと称してお散歩。ついでにお気に入りのワッフル
を食べたりあちこち寄り道してみたり。お疲れ休みの細切れ時間に編み物。気がつけばフレ
ンドシップ・クロチェのひざかけ完成。用事で出かけたついでに布屋さんへ寄って目の保養。
前から色々考えてたことを実行に移して見たくて百円ショップで材料を物色。手に入れた材
料で早速工作(というより悪戯と言ったほうがいいかも)。工作の結果は結構仕上がりが良
くて満足。取り替えた破れカーテン(元は上等なインド綿)のいいとこ取りで足拭きマット
を作ったら肌触りが良くって出来栄えも上々、ごみも減ってほくほく。
と、これまた自分でも呆れるくらい精力的。
特に何の予定も立てず思いつくまま気の向くままの連休、と言ってたのに、気がつけば毎年
の恒例行事をこなしたような気がする。でも、のんびりゆっくり気の向くままにするのが基
本で、どうしてもやらなくっちゃと考えて過ごしたわけではないせいか、気持ちはゆったり
すっきり。同じことをやっても、気の持ちようでずいぶん違うもんなんだなあと思う。

そして今日は、珍しく連休に帰省した子供も一緒に、家族全員でお出かけ。
目的は日本橋三越で開かれてる「中島潔展」を見に行くこと。
いつからか記憶にはないのだけれど、何かの折に見かけるこの人の描く絵がとても気に入っ
て、一度原画を見たいものだと思っていた。一時期は、ジグソーパズルにこの人の絵を見つ
けて迷わず買ってしまったり、NHKのみんなの歌の背景の絵が見たくて、テレビの前でフ
リーズ状態になったり、チラシにあったこの人の小さな絵を切り抜いて溜め込んだり、と
そのお気に入り具合はかなりなもの。
その絵を生で見られるとあって、朝からそわそわうきうき。
展覧会は、まずその量に圧倒され、細かなタッチに息を呑み、色の取り合わせの美しさに
呆然とする。良くここまで書き込めるもんだと感心してしまう。きらめくような派手な色ば
かりを使ってあるわけではないのに、色が澄んでいてきれいで、絵の前で唯々ため息。
見終わったあとも、いつもは素通りする展覧会グッズの前でしばし足止め。絵葉書を何枚か
買ってしまった。
その後は丸善へ寄って、神田の古本屋街を歩き回り、〆は三省堂。と本屋ばかり。もう何箇
所か回りたい本屋があったのだけど、時間切れで断念。何しろ、一箇所に止まる時間が長く
て長くて。おまけにそれぞれお気に入りの本を見つけて買い込んでるから、バッグはずっしり。
帰りの電車では疲れ果てて全員ぐっすり。あっという間に下車駅に着いてしまった。
さてお休みの残りは読書三昧かな。


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