● Cooler Master AQUAGATE ALC-U01の評価
その1 外観編

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2004年5月23日初出



 CoolerMaster の一体型水冷キット AQUAGATE ALC-U01 を評価してみました。約一年前のHydrocool200 発売の時と同様、非常に期待をしていました。

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だんなの部屋掲示板 No.332 2004/04/21 13:44

AquaGateを注文しました。
一体型が魅力です。
写真を見る限り、内部はHydrcool200 にそっくり。Hydrocool から一年。
より小型な日本製。
性能は?
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 とあります。私の期待が端的に表現できていますねー。実は、日本製と言うのは間違いで台湾製が正しいようですが、高速電脳で予約注文までして購入しました。
 
 水冷キットは、ポンプ、リザーバー、ラジエターの設置が面倒です。個人的には、これがPCの水冷化の普及を妨げている大きな原因だと思っています。さらに、水冷という言葉から連想される”強力な冷却性能”を兼ね備えた製品を待ち望んでいました。

 約一年前に発売された Hydrocool200 は、これらの点でぴったりだった訳です。私の Hydrocool200のレビューにもあるように、期待通りの良い製品でした。しかし、筐体がやや大きいことが難点でした。(少し、騒音が大きいということも不満点ではありました。)

 私が、AQUAGATEについて興味があったのは、まず第一に、一体型でしかもHydrocool200 より小型である点です。メーカーも主張しているように、外置きと5インチベイに内蔵が可能です。しかも、内蔵の場合は二種類の計三通りの置き方が可能となっています。
 次に、Hydrocool200 から一年なので、冷却性能もそれなりに進化しているだろうと期待していました。ただ、不安点としては、Hydrocool200の場合、その冷却性能の高さが売りでメーカーもアピールしていましたが、このAQUAGATEの場合は、冷却性能に対しての宣伝は全くないことでした。
 この不安点については、この一年間で蓄積してきた実験結果による裏付けもあったわけですが・・・・

 ということで、とりあえず、パッケージを開いて眺めてみました。



●外観

 下の写真は、同梱されていたもの一式です。結構たくさんのものが入ってます。CPU形式、地域を広くカバーするためだと思われます。
   CPUリテンションは四種類(Socket478/754/940、Socket462)に対応しており、電源も200V もサポートしています。(右の白箱が200V 用のアダプター)
 マニュアルは8カ国語サポートした立派なものですが、このマニュアルの通りやってもPCとAQUAGATEは起動しません。

 左上がユニット本体で、中央が水枕です。これらは、別項で説明しています。

 右上のペットボトルが冷却液で、深い青色のものをそのまま用います。その色は、私がかつて試験したことのある、ATX銅イオン水 を彷彿とさせる色です。この冷却水にも銅イオンが添加されているかもしれません。あの時の結果では銅イオンの濃度を高めていくと、冷却性能が若干向上していきましたから、この冷却水でも同様の効果を狙っているのかもしれません。まあ、この色が本当に銅イオンの色かどうかは定かではありませんけども。

 ただ、私は、この着色水は好きではありません。なぜならば、試験のために冷却水の交換を頻繁に行う私は、冷却水を抜くのが大変下手で、大量にこぼしてしまうことがよくあります。床がカーペットであることもあり、着色水である場合、汚れてしまうからです。このため、私は、これまで水道水を主に使用してきたのですが、先日の電蝕の件から、システム中にアルミと銅が混在する物の場合は、少し考えを改めました。
 したがって、今回も、製品に同梱されている冷却水を素直に使うことにしました。ということで、冷却水の取り替えを行う、流量計の装置と試験も今回は行いませんでした。




● 冷却ユニット


 冷却ユニットに関しては、全面、側面パネルはアルミ製で、きれいに仕上げられており、品質感は高いと思います。 内部の構造は、一体型のコンセプトだとこうしかならないのかもしれませんが、Hydrocoolとよく似た感じを受けます。まさに、小型化された Hydrocool と言う感じです。



 冷却ユニットの外観。
液晶表示も含めて、品質感は非常に高い。
 ユニットの大きさは、Hydrocool200 と比較するとよくわかりますが、非常にコンパクトにできています。5インチベイ二段に内蔵可能jな大きさです。

 AQUAGATEの高さ方向の寸法を決めているのはラジエターの大きさで、この高さこそがAQUAGATEのコンセプトであり、また性能的な限界となっています。
前面から。
8cmファンがきっちり収まる高さ。
この高さが、この製品のコンセプトであり、性能的な限界を決定しているようです。
 ファンの回転は、2000/3100/4600 rpmの三段階。
マニュアルで切り替えます、
内部の様子。

密集しています。
ラジエターとリザーバーは一体で構成されています。
ラジエターの厚みはかなりあります。(50mm程度か?)

手前真ん中が冷却水注入口。冷却水は、ケース上面の穴から注入しますが、穴径が小さいこともあって、注ぐのが難しいです。もし、ユニットを内蔵にした場合は、冷却水の補充等はかなり面倒なものとなります。
後部から。

 ポンプの大きさは小型で、非力さを予感させます。
 風の流れは・・・・、悪そうです。

 CPCコネクターが用いられています。



●水枕

 水枕は、ベースプレートが銅、トップカバーがアクリルの最近ではよくある構成です。ただ、ベースプレートの光沢のある色と、触った時にヒンヤリしない感じから、純銅とは違う感じがします。銅に何かが混ぜられている感じです。
 水路の形状は、Slit Edge と同じように、入り口と出口に水溜まりがあって、マイクロチャネルでつながっている構成になっています。水枕の性能的には、そこそこのものだろうと予想しました。(ただ、ポンプが非力なのが気になりますが・・・・。)

 トップカバーのアクリルは、透明感が今一つありません。よく見ると、トップカバーの側面に、まるでプラモ部品みたいにバリをとったような跡があるので、型に流し込んで作られたようです。また、トッププレートとベースプレートを固定するネジが、安っぽい・・・・。六角ネジを使って欲しいところです。

 全く、主観的ですが、ベースとトッププレートの材質感が何となく好みではありません。


ベースプレートとトップカバーに何となく違和感を感じる。
ホースは、内径が多分9mmのもの。ホースの肉厚は1mm程度で薄い。材質は、硬め。
鏡面仕上げのベースプレート。
 機械的な仕上げではなく、素材そのものが光沢がある感じ。
 ベースプレートも成型品??



● PCIカード

 PCIカードとメーカー側が呼んでいるカードです。実際は、PCIカードスロットに刺して使うという意味で、スロットを通して信号や電源は取っていません。

 カードの上面の電源を刺さないと、AQUAGATEは起動しません。実は、この手順はマニュアルには記載されていません。先に、マニュアル通りに作業しても絶対にカード起動しないと断言したのはこの点です。
 Hydrocool200 にもこの電源コネクターがありますが、Hydrocoolには 電源コネクターを刺す手順が記載されています。私も、最初は、マニュアル通りにやりましたが、予想通り起動しませんでした。私は、”ああ、やっぱり”という感じで対応できましたが、困る方が多いのではないかと思います。
 マニュアルの作成というのは難しいと思いますが、このマニュアルにはトラブルシューティングもありません。もし、このような項目があれば、”起動しない時は・・・・”とかの項目があって、チェックリストに”PCIカードに電源コネクターがきちんと差し込まれていることをご確認して下さい。(P. XXを参照)”などと書かれていているはずです。だが、P.XXは存在しないということが、マニュアル作成時にわかるはずです。

 カードの中央部に、温度センサー(サーミスタ)を差し込むようになっていますが、温度センサーをさないとピーピーアラームが鳴ってうるさいです。ちなみに、このサーミスタで計測するのはCPU温度ということですが、マニュアルに書かれた取付け方法が凄い!。
 何と、”水枕とCPUパッケージにはさみなさい。”というもの。これには非常に驚きました。CPU温度の参考程度には使えるでしょう。



 PCIカード 

● 結論

 AQUAGATEの外観は、非常にメタリックな高級感があり、仕上げ品質も高いものです。
これまでで感じた要改善点は、

・マニュアルにPCIカードに電源を差し込む項を追加して欲しいこと。(ユーザーもメーカーも困るでしょう。)
・水流の状態が目視できるようにして欲しい。Hydrocoolのように、クルクルまわる水車があれば良いのですが。。。

あとは、個人的な好みですが、
水枕が高級感がないので、アルファクールやDanger Den のような品質感を希望します。
また、冷却水は、透明なものを希望します。腐蝕防止は透明な液体でも可能なはずで、着色が好みの方には染料を同梱する方法が良いと思います。

次は、肝心の冷却性能の評価です。




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