SEIKO KING SEIKO 44-9990
初出2006年3月19日
メダリオンは健在 |
尾錠も入手 |
キングセイコー 44-9990 (2006.02.19入手) 亡き祖父の腕時計。44キングセイコーです。風防の形状が洗面器型なのが時代を感じさせます。また、その材質がプラスチック(トキライト)であるため、光の反射等が柔らかく暖かみがあるような感じがします。 この時計は、実家でSEIKO5を探していたら見つけました。裏蓋に7001848とありますから、1967年10月製と思われます。ムーブメントは44Aで、5ビート/秒です。ロービートの音は耳に当てて聞くと気持ちが落ち着く気がします。 時針の太いデザインが好きです。裏蓋のメダリオンもきれいです。尾錠も純正のものを手に入れました。ベルトは、交換しました。最初見つけた時には、特に、風防にキズが目立ったのですが、プラスチック磨きで磨くときれいになりました。また、ケースも磨くと、そこそこきれいになりました。 今のところ、そこそこ正常に動いていますが、それまで少し苦労しました。私の手元に来て、まず感じた事は、リューズを引いた時の感触がグニャグニャしていて何か引っかかる感じがする事でした。 今後長く使うつもりで、セイコーにオーバーホールに出しました。すると、現物の中を見た後に、セイコーから連絡がありました。”カンヌキ押さえが壊れており、古い時計なので交換部品もないので、修理不能。したがって、オーバーホールも不可能というものでした。” その連絡に、少々、違和感を感じました。それは、”どうしてセイコーに部品がないのか?”ということです。しかしながら少し考えてみると、当たり前の話でした。なにせ、約40年前の製品ですから、部品がないのも当たり前の事です。当然、修理はできないことになります。話に聞く、スイスのメーカーとは違うなあと思った次第です。 お客様相談室の方が言われるには、ある時期機械時計の部品を大量に処分したとのことです。最近。古いグランドセイコーやキングセイコーのオーバーホールや修理依頼が多いそうです。クオーツショック後に、機械式時計のブームが、それも製造後40年後にやって来るとは予想していなかったとも言われていました。今後のグランドセイコー等は、メンテナンス期間を数十年としたいとのコメントもありましたが、私が直面する問題の解決にはなりません。 時計がセイコーから帰って来てから、ゼンマイの巻きは十分なはずなのに、竜頭にさわると秒針が止まってしまうことが度々発生することに気が付きました。セイコーに送る前からそのような状態だったのかもしれませんが、カンヌキに関係したものだったらそういうこともありうるなあと思っていました。いずれにしても、止まってしまう時計は、役に立ちません。 しかし、祖父の時計という事もあって、何とか修理したいと思いました。いろいろ当たった結果、修理とオーバーホールを引き受けてくれる方が見つかりました。依頼してから二週間程度で、修理が完了しました。破損した部品は、古いものと交換したそうです。以前、感じていた竜頭を引き出すときの引っかかる感じはなくなり、カチッとした感触になりました。また、竜頭を触った時に、秒針が止まるということはなくなりました。 これで、メデタシメデタシとなるところですが、その後、使用中二回ほど、時計が止まる事がありました。おそらく、オーバーホール直後にはままあることに違いないと思って、しばらく様子を見ています。その後一週間程度は、快調に動作しています。 新品の機械式腕時計なら、今回経験したような”部品がないので修理できない”ということは、当分の間はないのでしょう。しかし、国産の機械式時計(特にアンティーク腕時計)が内包する問題や、信頼できそうな時計屋さんと知り合えたことが、祖父の時計で体験できたということは、何かを感じます。 最近、使用頻度が一番多いのが、この時計です。日差はまだ、あまり安定していないですが、プラス10秒以内という感じです。大切に使っていきたいと思います。 あとやりたい事は、文字盤の化粧直しです。二時から五時の間にシミがあるのですが、これが少々気になります。これも、アンティークの味わいかもしれませんし、使っていくうちに気が変わるかもしれませんので、どうなるかわかりませんが・・・・。 また、現在は少々お安いトカゲのベルトを使用していますが、この交換時期まで私が飽きずにいたら、次はもっと良い物をと考えています。 |
|
2006年4月22日 しばらく様子を見ていた44KSですが、やはり時々止まるので、オーバーホールをしていただいた所でもう一度診てもらうことにしました。 メールの連絡では、”糸状のほこりが動きを止めていた。”との事。機械式時計ってこんなもんですか?(^^;) |
|
2006年4月29日 点検から戻ってきました。中身の話なので、外観は変化なし。(笑)。今回の教訓は、人間はミスした後の対応が大事だということ。今度は、快調に動いてくれるでしょうか? **** 以下 ”だんなの部屋Blog”から **** オーバーホール後、調子が悪くなって、4月17日に点検に出していた二本の腕時計(44KS, LM36) が、戻ってきました。いつも宅急便でやりとりをしているのですが、44KSの方はまだ針が動いており、時間もだいたい正確でした。LM36の方は、止まっていましたが、ゼンマイを巻いてやると動き始めました。 前回は、オーバーホール後、44KSは最初から変な感じがありました。しかし、LM36は二週間までは絶好調でしたが、その後調子が悪くなりました。この経験から、少なくも一ヶ月は調子を見ないと、調子が良い悪いは言えないと感じています。 時計屋さんによると、何でも止まる原因は次のようです。44KSは、”糸状のほこりが動きを止めていた。” LM36は、”ガンギへの注油忘れ。”との事でした。何て人間的なミスなんでしょうか?両方とも、ゼンマイを十分巻いても止まる事があるので、何かが運針を妨げているんだろうなとは思っていました。ただ、ガンギへの注油忘れには、少々驚きました。オーバーホールの仕上げでしょうに・・・・。注油作業前に何か、用事が入ったのでしょうか?私も、何か用事をしている時に電話などが入ると、進行中の作業を忘れてしまうことがよくあるので、よくわかる気がします。 今回、感じたのは、何らかのミスがあった時の対応で印象がずいぶん違うなあという事です。今回の時計屋さんは、不具合を連絡した時や受け取って原因がわかった時の対応が、誠実で迅速でした。また、ミスの内容や原因を説明していただけると、納得できるし、寛容な気持ちにもなることができます。また利用しようという気にもなる。サンヨーのデジカメの話にあるような、高飛車で不誠実な対応であれば、もう二度と利用しないでしょうから・・・・ |
|