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判例タイムズ1008号目次1999.10.10発売

〈座談会〉当事者本人からみた和解「「実態調査の結果を踏まえて/伊藤 眞(司会)・塩谷國昭・菅原郁夫・西口 元・太田勝造・北尾哲郎・那須弘平4

和解の実態調査に関する若干の感想/山本和彦44

訴訟上の和解「「実態調査報告から考えること/西尾則雄46

一部請求論の展開(下)〔民訴法論点ノート22〕/中野貞一郎48

民事保全法5/瀬木比呂志57

田尾桃二加藤新太郎共編『民事事実認定』〔ブック・レビュー〕/中西 正70

顧客に対し事後の損失補填を行った証券会社の取締役に対する損害賠償請求が棄却された事例「「野村證券損失補填株主代表訴訟(東京地判平10.5.14) 〔判例批評〕/山田剛志74

将来債権群の譲渡契約の効力「「最三小判平11.1.29判タ994号107頁、

判時1666号54頁、金判1062号4頁、金法1541号6頁〔銀行実務と民事裁判417〕/大西武士83

アメリカ合衆国におけるコンピュータ犯罪立法動向「「無権限アクセスを中心とする比較法的検討と日本法への示唆〔ネットワークと法の中心課題7〕/夏井高人106

<判例紹介細目次>

[特報]

弁護士一家殺害事件(実行犯)等第一審判決
一 オウム真理教の教祖、幹部らと共謀の上、弁護士一家三名を殺害した事件及び出家信徒一名を殺害した事件で起訴されたオウム真理教の元幹部に対し、死刑が言い渡された事例
二 詳細な理由を示して、自首の成立を認めつつ、自首減軽をしないとされた事例(東京地裁平10・10・23判決)107

[最高裁判例]

=民法=

遺産分割協議と詐害行為取消権(最高裁第二小法廷平11・6・11判決)117

[行政裁判例]

=行政法一般=

平成七年七月施行参議院議員選挙定数訴訟東京高裁判決
平成七年七月施行された参議院(選挙区選出)議員選挙の議員定数配分規定が違憲ではないとされた事例(東京高裁平9・2・6判決)120

=国家補償法=

小学校四年生の野外体験学習において実施された「山賊ラリー」中に児童が転倒して負傷した事故につき引率教諭らの過失が否定された事例(横浜地裁平10・2・18判決)133

=地方自治法=

免除が先行する場合の固定資産税の賦課及び徴収を怠る事実にかかる監査請求と地方自治法二四二条二項の期間制限(宇都宮地裁平10・5・14判決)139

[労働裁判例]

=個別的労働関係=

与野市社会福祉協議会懲戒解雇事件
一 度重なる遅刻やお茶入れを拒否したことなど一四点を理由とする懲戒解雇が権利の濫用であるとされた事例
二 懲戒解雇の意思表示が無効である場合、これを普通解雇の意思表示に転換することは許されないとされた事例
三 雇用契約上の地位の確認と同時に将来の賃金を請求する場合には、雇用契約上の地位が訴訟によって確定すれば使用者が賃金を払わない特段の事情は一般には認め難いから、将来の賃金請求の必要性の限度は本判決確定に至るまでとするのが相当とされた事例(浦和地裁平10・10・2判決)145

[民・商事裁判例]

=民法=

確定判決によって定められた借地契約更新拒絶の正当事由を補完する金銭の額が、その後の著しい地価の下落による事情変更により減額されるべきであるとする主張が排斥された事例(東京地裁平10・5・8判決)154

昭和初年に市道敷及び法敷とされた寺院境内地につき、それぞれ住職によって贈与及び使用貸借されたと認定し、これが太政官布告及び各省の達・令による手続を履践したものとして有効とされた事例(福岡高裁平10・2・27判決)156

 一 会社が、その従業員で構成する労働組合に対し、新工場建設を理由として組合事務所貸与契約を解除し、組合事務所の明渡しを請求して、認容された事例
二 労働組合が右明渡しを遅滞したため、会社において新工場建設に代わる暫定的な生産設備を設置した場合に、右生産設備の設置に要した費用は、特別事情による損害であって、労働組合が予見可能性を有していた範囲内で右明渡し遅滞と相当因果関係があるので、労働組合は右範囲内で損害賠償責任を負うとされた事例(広島高裁岡山支部平11・2・25判決)163

仮処分事件の当事者が代理人として選任した弁護士が和解の成立及び報酬の請求につきインフォームド・コンセントを欠いていないとされた事例(東京地裁平10・2・5判決)178

漁船と帆走中のヨットとの衝突事故によりヨット等に乗船していた高校生が死傷した事故について、学校側にも指導監督上の過失があったとし、被害者に損害賠償した漁船の操船者の学校側に対する求償金請求が認容された事例(広島地裁平10・2・25判決)182

加入電話契約者がNTTに対し電話帳に氏名、電話番号、住所を掲載しないよう明示に求めたのにこれらを掲載されたことがプライバシー侵害に当たるとして慰謝料請求が認められた事例(東京地裁平10・1・21判決)187

弁護士が民事訴訟において相手方当事者の性格等について準備書面に記載し、あるいは法廷で発言したことが違法でないとして損害賠償及び謝罪文交付請求が棄却された事例(東京地裁平9・12・26判決)191

胃切除を受けた早期癌患者に対し副作用のある抗癌剤を大量に投与し続け、患者が副作用により死亡したことにつき、医師に過失があったとして病院側の損害賠償責任が認められた事例(名古屋地裁平11・4・8判決)192

 一 患者に血尿がみられたのに紫斑性腎炎の増悪としてのみ診断し腎癌の徴候と疑って精密検査を実施しなかった医師の過失を認定した事例
二 腎癌で死亡した患者につき、精密検査が実施されていた場合でも救命の可能性は極めて低かったとして医師の過失と患者の死亡との相当因果関係を否定したが、延命の可能性を期待する利益を侵害されたとして五〇〇万円の慰藉料を認めた事例(松山地裁平10・3・25判決)204

 一 死亡危急時遺言につき、遺言能力があり、口授の方式にも瑕疵がないとして有効とされた事例
二 遺留分減殺請求における特別受益の計算(京都地裁平10・9・11判決)213

 一 民法九〇〇条四号ただし書前段の「嫡出である子」には、婚姻届をした夫婦の間に出生したが、その後右婚姻が取り消された場合の子を除外するものではない
二 両親が三親等以内の傍系血族であるため婚姻が取り消された場合において、その嫡出子に対してされた非嫡出子からの遺留分減殺請求について民法九〇〇条四号ただし書前段の規定を適用しても憲法一四条に違反するものではないとされた事例(東京地裁平9・10・31判決)230

=商法=

会社の行為につき商法五〇三条二項の適用を肯定し、会社がその従業員に対して有する貸金債権が商事債権ではないとして、五年の消滅時効を否定した事例(東京地裁平9・12・1判決)239

役員の退職慰労金規定より低額の退職慰労金を支給する旨の取締役会決議について会社の不法行為責任が認められた事例(東京地裁平10・2・10判決)242

火災保険金の請求の際に提出した損害明細書に虚偽の記載があるとして「不実の申告」による保険会社の免責が認められた事例(熊本地裁平10・7・6判決)244

=知的財産=

イッセイ・ミヤケ「プリーツ・プリーズ」類似品訴訟
婦人服のシリーズ商品の形態が、不正競争防止法二条一項一号の周知な商品表示に当たるとされた事例(東京地裁平11・6・29判決)250

=諸法=

 一 分割金の支払期限として「毎月五日」との記載のある契約書面は、返済期日が休日の場合の扱いにつき不明確であり、「各回の返済期日及び返済金額」の記載に不備があるとし、貸金業法一七条所定の書面には該当しないとした事例
二 債務不存在確認訴訟の原告が第一審判決後に破産した場合において、被告が控訴審で受継申立てをすることの可否及び方法

(広島高裁平9・12・2判決)258

=民事訴訟法=

捜索差押えの執行状況及びその適法性を明らかにするために撮影された写真が法律関係文書に当たるとして提出を命じた事例(東京高裁平9・7・9決定)267

=民事執行法=

不動産引渡命令において実行抵当権以外の被担保債務者は長期賃借権者であると主張することは信義則に反するか(積極)(東京高裁平11・1・29決定)269

不動産競売開始決定後に抵当権者と債務者間で成立した即決和解に抵当権者が違反していないとして債務者による配当異議の請求が棄却された事例(東京地裁平10・1・29判決)271

[刑事裁判例]

=刑法=

SMクラブ経営者等強盗殺人事件第一審判決
一 被害者二名に対する強盗殺人、死体遺棄等を犯した被告人二名のうち、一名に対し死刑が、もう一名に対し無期懲役刑が言い渡された事例
二 殺害の約四日後に殺害現場とは異なる被害者の部屋(被害者の生前と変わらない平穏な管理状態が保たれ、施錠されている居室)から金庫を持ち出した行為について、窃盗罪が成立するとされた事例(東京地裁平10・6・5判決)277

=特別刑法=

国際的な協力の下に規制薬物に係る不正行為を助長する行為等の防止を図るための麻薬及び向精神薬取締法等の特例等に関する法律一〇条の「収受」の意義(大阪高裁平10・9・25判決)286

[速報]

阪神淡路大震災により倉庫内の化学薬品が荷崩れにより漏出し、他の貨物から流出した水分と化合して発火した火災により貨物が焼失した事故について、倉庫会社には同大震災規模の地震の発生につき予見可能性がなく、結果回避義務違反の過失が認められないとされた事例(東京地裁平11・6・22判決)288

生命保険契約についていわゆる「危険の著増」による契約の失効が認められた事例(東京地裁平11・7・28判決)296

 

 

審級別裁判年月日順索引

最高裁第二小法廷平11.6.11判決〔平10(オ)1077〕…117

東京高裁平9.2.6判決〔平7(行ケ)190〕〔平7(行ケ)191〕〔平7(行ケ)192〕〔平7(行ケ)193〕〔平7(行ケ)200〕…120

東京高裁平9.7.9決定〔平8(ラ)1585〕…267

広島高裁平9.12.2判決〔平8(ネ)285〕〔平8(ネ)第461号〕〔平9(ネ)第355号〕…258

福岡高裁平10.2.27判決〔平8(ネ)183〕…156

大阪高裁平10.9.25判決〔平10(う)492〕…286

東京高裁平11.1.29決定〔平11(ラ)57〕…269

広島高裁岡山支部平11.2.25判決〔平9(ネ)43〕…163

東京地裁平9.10.31判決〔平5(ワ)2509〕…230

東京地裁平9.12.1判決〔平8(ワ)11200〕…239

東京地裁平9.12.26判決〔平9(ワ)24755〕…191

東京地裁平10.1.21判決〔平8(ワ)22728〕…187

東京地裁平10.1.29判決〔平8(ワ)22775〕…271

東京地裁平10.2.5判決〔平9(ワ)6026〕…178

東京地裁平10.2.10判決〔平9(ワ)2098〕…242

横浜地裁平10.2.18判決〔平8(ワ)1768〕…133

広島地裁平10.2.25判決〔平9(ワ)896〕…182

松山地裁平10.3.25判決〔平3(ワ)157〕…204

東京地裁平10.5.8判決〔平7(ワ)7615〕〔平9(ワ)28111〕…154

宇都宮地裁平10.5.14判決〔平9(行ウ)6〕…139

東京地裁平10.6.5判決〔平8合(わ)304〕〔平8刑(わ)1887〕〔平8合(わ)344〕〔平8合(わ)376〕…277

熊本地裁平10.7.6判決〔平5(ワ)450〕〔平6(ワ)1012〕…244

京都地裁平10.9.11判決〔平2GワH594〕…213

浦和地裁平10.10.2判決〔平8(ワ)764〕…145

東京地裁平10.10.23判決〔平7合(わ)332〕〔平7合(わ)379〕…107

名古屋地裁平11.4.8判決〔平5(ワ)3196〕…192

東京地裁平11.6.22判決〔平8(ワ)12357〕…288

東京地裁平11.6.29判決〔平7(ワ)13557〕…250

東京地裁平11.7.28判決〔平6(ワ)14536〕〔平6(ワ)14538〕…296

 

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