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判例タイムズNo.935目次

判例タイムズNo.935(1997.6.1)5.23発売

■仙台・東京両地裁における改正前民事訴訟の実態
         ─予備調査結果の中間報告/民事訴訟実態調査研究会(代表者・竹下守夫)

■強制執行忍容説と裁判・執行実務/飯原一乗

■平成8年度の民事27部の動向〔人身賠償・補償研究59〕
  ●平成8年の民事27部の交通事件判例の動向について/飯村敏明
  ●自動車損害賠償保障法72条1項前段による請求件の消滅時効の起算点について
                ─最高裁平成8年3月5日第3小法廷判決を中心として/堺充廣
  ●駐停車車両への追突による損害賠償について/栗原洋三

■新民事訴訟法第165条(証明すべき事実の確認)の運用について/木川統一郎・吉田元子

■長崎県岩石採取計画認可処分取消裁定申請事件について─土地利用調整制度の現代的意義/宇野裕

■椎木緑司著『判例の生成過程と破棄判決』〔ブック・レビュー〕/奈良次郎

<判例紹介細目次>

[行政裁判例]

=行政争訟法=

 ■公立高校への入学願書の提出に先立ってなされた市教育委員会に対する自己の調査書(内申書)の開示請求
 に対して、市教育委員会のした対象文書不存在通知の行政処分性が肯定された事例二右開示請求に対して、調
 査書(内申書)が既に高校に送付され市教育委員会の下に存在しないとして、右不存在通知の取消し請求が訴
 えの利益を欠くものとして却下された事例
 (大阪高裁平8.9.27判決)
 
 ■夕方町道をジョギングしていた者が堀削された穴に転落し、その後死亡した事故につき町道の管
 理に暇疵があるとされた事例(過失相殺なし
)(東京高裁平8.5.8判決)
 
 ■市立病院の面会コーナーに設置された椅子に腰掛けた入院患者が、座席部分を支える鉄パイブが突然外れて
 負傷した事故について、右椅子の設置,管理に暇疵があったとして病院側の損害賠償責任が認められた事例
(神戸地裁平8.8.12判決)
 
 [労働裁判例]
 
 =個別的労働関係=
 
 ■年次有給休暇の発生する基準日は、当該労働者の入社日の応当日であるとされた事例
(東京地裁 平 8.8.27 判決)
 
 ■一 学枚法人の専任講師の地位が期間の定めのない雇用契約に基づくものとされた事例 
二 学枚法人の専任講師の新規採用に当たっての試用期間付雇用契約において、学枚法人による解約権行使に
相当の事由がないとされた事例
(大阪高裁平8,9・把判決)
 
 ■一 出訴期間経過後に予備的に追加された公務外認定処分取消しの訴えが適法とされた事例 
二 中学枚教諭の心筋梗塞による死亡について公務起因性が認められた事例
(名古屋地裁平8.5.8判決)
 
 [民・商事裁判例]
 
 =民法=
 
 ■銀行預金を貸金債権の一部の弁済に充当する処理をしても消滅時効は中断しない
(東京高裁平 8.4.23 判決)
 
 ■開場前の新設ゴルフ場の会員権購入後、開発会社の倒産によりゴルフ場の開設が不可能となった場合、買主
 は、売主に対して債務不履行を理由として売買契約を解除したうえ、売買代金の返還を求めることができない
 とされた事例
(東京高裁平8.6.19判決)
 
 ■消費貸借契約上の債権者は伎務者による融資金の使途を把握すべき義務を連帯保証人らに対して負わないと
 された事例
(東京高裁平8.5.20決定)
 
 ■ワラント取引の勧誘について証券会社の担当社員に説明義務違反があったとされた事例(寄与二割)
(京都地裁平811.28判決)
 
 ■一 「破産・代議士X氏のそれでも『政務次官』」との遇刊誌の記事が現職国会註貫の名誉を毀損したとし
 て出版社に一○○万円の損害賠償を命した事例 
二 右記事中にコメントをした政治評論家につき名誉毀損の責任を否定した事例
(東京地裁平8.7.30判決)
 
 ■変額保険の勧誘に際して保険募集人らによる説明義務違反等の違法な勧誘行為は認められないとして生命保
 険会社の損害賠償責任が否定された事例
(東京地裁平8.5.1判決)
 
 ■テレビ放送による名誉毀損の成立が認められた事例(東京地裁平8.3.25判決)
 
 ■交通事故により独身女性の鼻がゆがみ、下肢部に瘢痕拘縮性ケロイドを残した場合の慰謝料を四五○万円と
 認めた事例
(神戸地裁平8.3.25判決)
 
 ■狭心症の患者が、心室細動による低酸素脳症のために植物状態になり、肺炎を発症して死亡した事案につき
 、狭心症を否定的に診断して適切な治療、処置を行わなかった医師の過失責任と病院側の使用者責任が認めら
 れた事例
(神戸地裁平8.7.8判決)
 
 ■産婦人科医師が特発性血小板減少性紫斑病(ITP)に罹患している母親の分娩に備えて実施した臍帯穿刺
 法による胎児採血が不必要な検査であった上、説明義務違反、術後の監視義務違反もあったとして、産婦人科
 医師に過失を認めた事例
(大阪地裁平8.2.28判決)
 
 ■一 小型移動式クレーンの操作中の自損事故について、労働安全衛生法六一条所定のクレーン操作の資格を
 取得していなかったとして、普通障害保倹契約及び自動車保倹契約に基づく保険金支払義務はないとされた事
 例 
二 保険会社の代理店において、保険募集の取締に蘭する法律一六条一項一号に違反する事実があったとはい
えないとされた事例
(東京地裁平9.3.13判決)
 
 ■預金の権利者について争いのある郵便貯金の払渡しが郵便貯金法二六条の「正当の払渡」にあたるとされた
 事例
(東京高裁平8.8.29判決)
 
 =民事訴訟法=
 
 ■控訴審の裁判長がした控訴状の補正命令に対し特別抗告の申立てをすることが許されないとした事例
(東京高裁平92.26決定)
 
 ■一 督促手続における債務者以外の第三者による独立当事者参加申立ての適否(消極)(1事件)
  二 債務者以外の第三者による支払命令に対する異義申立ての適否(消極)(2事件)
(1仙台高裁平8.6.14決定)(2仙台高裁平8.6.17決定)
 
 =民事執行法=
 
 ■一 将来発生する債権であっても、既にその発生の基礎となる法律関係が存在し、近い将来における発生が
 確実に見込まれるため財産的価値を有する場合には、差押期間を特定したうえで差し押さえることができる 
二 旅館と旅行業者との間の宿泊券契約に基づいて旅館が旅行業者に対して有する債権を被差押債権とする仮
差押え及び差押えにおいて、債権の特定に欠けることはないとされた事例 
三 旅行業者が旅客に対して交付する旅館券に民事執行法一二二条の適用又は類推適用があるか(消極) 
四 債権仮差押決定後に債務者と第三債務者の間でされた契約の解除が否定された事例
(東京地裁平8.3.13判決)
 
 =倒産処理法=
 
 ■届出破産債権についての、破産債権者からの異議が債権表に記載されなかったことに対する異議申立てを却
 下した決定が相当であるとされた事例
(福岡高裁平8.6.25決定)
 
 [刑事裁判例]
 
 =刑法=
 
 ■撚糸工連事件差戻後の控訴審判決衆議院議員に対する受託収賄被告事件につき、現金の授受等を争った控訴
 趣意を排斥し、控訴を棄却した事例
(東京高裁平8.12.11判決)
 
 ■職務質問に引き続き任意同行を求めるため被疑者を職務質間の現場に合計約四時間にわたって留め置いたこ
 とに違法はないとされた事例
(東京高裁平8.9.3判決)


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