判例タイムズNo.942目次
判例タイムズNo.942(1997.9.1)8.25発売 ■<座談会>新民事訴訟法と裁判所書記官実務─21世紀の書記官を目指して /(司会)山本克己・太田由美子・太田朝陽・松尾真一・小林陸男 (ゲスト)西口元・中本和洋 ■書面和解と裁判官仲裁─新民訴法264条、265条/高橋宏志 ■書面和解と裁判官仲裁/小山稔 ■外国人大量密入国事件処理の実例紹介─名古屋地方裁判所における処理(上) /川原誠・久保豊・長倉哲夫・中島基至・水野将徳・宮武芳 ■画像処理ソフトを利用した印影の同一性判断について〔民事実務研究〕/永井裕之・住山真一郎 ■倒産加盟店の顧客の権利と信販会社の責任─買取り引受付商品販売事例を中心に/長尾治助 ■代表取締役が取締役会の決議を経ないで独断で行った保証予約の効力 ─東京地判平9・3・17(金法1479号57頁)〔銀行実務と民事裁判382〕/吉囲光碩 ■裁判外紛争解決制度と弁護士法/石川明 <判例紹介細目次> [特報] ■ゼネコン汚職口件第一審判決─仙台市長ルート─ 市長がゼネコン各社から現金を収受した事案につき、選挙資金であったとの弁解を排斥し、市の発注 等する各種工事等につき入札参加者に指名されるなどしたことに対する謝礼及び今後も同様の取り計ら いを受けたい趣旨で供与されることを認識していたとして、収賄罪の成立を認めた事例 (東京地裁平9・1・22判決) [最高裁判例] =民法= ■債権執行による差押えと物上代位権の行使としての差押えとが競合した場合において双方の差押債権 者に対し二重に弁済をした第三債務者の不当利得返還請求権 (最高裁第三小法廷平9・2・25判決) ■特定の新聞の性質についての社会の一般的な評価等と当該新聞の記事による名誉棄損の成否 (最高裁第三小法廷平9・5・27判決) [行政裁判例] =行政争訟法= ■工事が完了し、検査済証が交付された後においては、建築確認申請がなされていない場合でも、開発 許可の取消しを求める訴えの利益は失われるとされた事例 (福岡高裁平8・10・1判決) =国家補償法= ■暴行の罪による現行犯逮捕が違法であるとして国家賠償請求が一部認容された事例 (大阪高裁平8・9・26判決) [労働裁判例] =個別的労働関係= ■公務中の感電事故により狭心症が発症したとは認められず、右発症があったとしても公務との間に条 件関係が認められないとして、公務外認定処分に違法はないとされた事例 (福岡高裁平8・9・26判決) ■基礎疾患を有する製鋼作業員が休憩時間中に、心筋梗塞を発症し死亡した事案につき、業務起因性が 認められた事例 (福岡地裁平8・9・25判決) [民・商事裁判例] =民法= ■建物賃貸借契約における更新料支払いの約定が、法定更新の場合には適用がないとされた事例 (東京地裁平9・1・28判決) ■猫の出産に関して行った陣痛促進剤の投与等に過失があったとして、獣医師に診療契約上の債務不履 行責任が認められた事例 (大阪地裁平9・1・13判決) ■リース契約の利用を予定したうえで機械の発注がなされた後買受人の都合でリース契約が締結されな かった場合における右売買契約の成否 (大阪地裁平8・12・24判決) ■賃借した店舗の前面道路において道路工事が行われたことによって店舗の利用目的の達成が不可能と なったとして、賃借人が賃貸人に対して、動機の錯誤による賃貸借契約の無効や事情変更又は民法六一 一条による解除を主張したが、右主張がいずれも排斥された事例 (大阪地裁平8・7・19判決) ■司法書士が、無価値な土地を担保に高額な貸付がなされようとしていることを知りながら、貸主から 有土地を担保とする根抵当権設定登記手続の嘱託を受け、これを拒否しないでその登記手続業務を行っ て損害を与えたときは、有嘱託者である貸主に対し、不法行為責任を免れないとされた事例 (神戸地裁平9・1・21判決) ■暴力団組員の殺害行為につき、暴力団の会長等に使用者責任が認められた事例 (那覇地裁平8・10・23判決) ■多数回にわたり累計一億八○○○万円を超える外貨建ワラントの買付取引について証券会社の営業社 員のした勧誘が不法行為に該当するものと認められなかった事例 (大阪高裁平8・9・13判決) ■路上で転倒して頭部外傷等を負った患者が脳ヘルニアで死亡した場合、右患者を救急車で受け入れて 入院治療した第二次救急指定病院に、他の専門医療機関に転医する義務を怠った過失があったとして損 害賠償責任が認められた事例 (神戸地裁姫路支部平8.9.30判決) ■献血に先立ち、献血者の左前腕部から試験採血を行った際、献血者に神経損傷の傷害を与えたが、右 採血を行った看護婦に過失がないとされた事例 (大阪地裁平8.6.28判決) ■閉鎖病棟に収容中の精神分裂病患者が、時間開放を許可されている間に投身自殺したことにつき、担 当医師らの過失が否定された事例 (東京地裁平8.5.17判決) ■認知の訴えに伴い監護費用の負担を求める訴えは不適法である (東京地裁平8.6.25判決) =商法= ■パチンコ店を経営する会社の平取締役の監視義務違反と倒産との間に相当因果関係がないとされた事 例 (東京地裁平8.6.19判決) ■被保険者の後頭部打撲による脳挫傷兼頭蓋内出血による死亡について、てんかん発作による路上転倒 による後頭部打撲によるものとして、「外来性」の要件を欠いているとされた事例 (東京地裁平8・11・21判決) ■保険契約者が主張する二件の毛皮盗難事故につき、事故の発生に疑問があるなどとして動産保険契約 に基づく保険金請求権の不存在を確認した事例 (東京地裁平8・5・20判決) =知的財産= ■特許出願人が特許異議答弁書において「青果物の包装体」に係る特許発明の生産にのみ使用する複合 フィルムの製造方法に関して陳述したことは、右複合フィルムの製造方法を限定したものとはいえず、 侵害訴訟においてこれを限定しない技術的範囲の主張をすることはいわゆる包袋禁反言の法理に反しな いとした事例 (大阪地裁平8・9・26判決) =民事訴訟法= ■両請求が論理的に両立しうるものであって、単純併合の申立てができる場合には、予備的併合の申立 ては許されないとして、予備的請求に係る訴えを却下した事例 (福岡高裁平8・10・17判決) [刑事裁判例] =特別刑法= ■芸能プロダクションを通してアダルトビデオの女優を雇い入れた事案につき、職業安定法六一二条二 号の「労働者の募集」を行ったとは認められないとされた事例 (東京地裁平8・11・26判決) 速報 ■超能力医療損害賠償判決 超能力医療としてテレビ放映された治療行為が詐欺にあたるとして、気功師らに対する難病患者及びそ の家族からの損害賠償請求が認められた事例 (東京地裁平9.5.27判決)