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判例タイムズNo.984目次

〈座談会〉土地利用と公益信託/(司会)山田二郎・雨宮孝子・星田 寛・鎌野邦樹・高津吉忠
新しい民事訴訟と争点等整理手続(総括)「「争点等整理手続への当事者等の参加・争点等整理手続への書記官の関与と役割・代理人からみた争点等整理手続・裁判官からみた争点等整理手続〔シミュレーション新民事訴訟14〕/京都シミュレーション新民事訴訟研究会
個人債務調整手続について〔倒産法改正の論点2〕/小松陽一郎・尾川雅清・白出博之
大型貨物自動車のアウトリガーを操作し荷台からパワーショベルを降ろすため傾斜させたところ、被害者運転・操作中のパワーショベルが滑走・転落、ために被害者が死亡した事故について〔人身賠償・補償研究65〕/加藤 了
我が国判例法の現状「「米国と比較して〔投資勧誘と不法行為8〕/清水俊彦
サイバー法とは何か?〔ネットワークと法の中心課題1〕/岡村久道・平野 晋・夏井高人

[最高裁判例]

=行政法一般=
一 酒類販売業免許の申請に酒税法一〇条一〇号に該当する事由があると断定することはできないとされた事例
 二 酒類販売業免許の申請に酒税法一〇条一一号に該当する事由があると断定することはできないとされた事例 (最高裁平10・7・3第二小法廷判決)73

=地方自治法=

ある財務会計上の行為又は怠る事実について住民監査請求において求めた具体的措置の相手方とは異なる者を相手方として右措置の内容と異なる請求をする住民訴訟の許否 (最高裁第二小法廷平10・7・3判決)79

=民法=

所有者が土地及び地上建物に共同抵当権を設定した後に右建物が取り壊されて新建物が建築された場合の法定地上権の成否 (最高裁第二小法廷平10・7・3判決)81

本多勝一反論権訴訟
 論評中の他人の著作物の引用紹介に適切を欠く部分があっても全体として正確性を欠くとまではいえないとして右論評に名誉毀損としての違法性があるということはできないとされた事例 (最高裁第二小法廷平10・7・17判決)83

子の血縁上の父であると主張する者が提起した戸籍上の父と子との間の親子関係不存在の確認を求める訴えの係属中に子を第三者の特別養子とする審判が確定した場合につき訴えの利益を否定した原審の判断に違法があるとされた事例 (最高裁第三小法廷平10・7・14判決)99

[行政裁判例]

=行政法一般=

右半身不随という現在の疾病は、原子爆弾による放射線の影響やこれによる治癒能力の低下の結果であり、現に医療を要する状態にあるとして、原子爆弾被爆者の医療等に関する法律八条一項に基づく認定申請却下処分を取り消した一審判決が維持された事例 (福岡高裁平9・11・7判決)103

高知県情報公開条例に基づく県の公立学校教員採用候補者選考審査に係る択一式問題の一部及びその解答の開示請求に対し、同条例六条八号の非開示事由に該当するとしてした非開示決定が適法とされた事例 (高知地裁平10・3・31判決)124

=国家補償法=

竹下国賠事件
 警察官から取調室で暴行を受けたことを理由とする国家賠償請求を認めた原判決を取り消し、請求を棄却した事例 (大阪高裁平10・3・10判決)128

一 スキーヤーがスキーコース途中の橋から転落・死亡した事故につき、橋の設置・管理上の瑕疵を認めた事例
 二 右事故の発生原因としての右瑕疵の重大性から、スキーヤーの過失割合を二割にとどめた事例 (東京地裁平10・2・25判決)135

=租税法=

固定資産評価審査委員会が処分の根拠となる資料を取り調べることなく処分に対する審査申出を棄却した決定について審理不尽の違法があり、右違法が軽微な違法とはいえないとして決定を取り消した事例 (仙台高裁平9・10・29判決)143

=地方自治法=

ゴルフ場開発に係る環境影響評価書の写しの交付による開示請求に対し、県知事が前記評価書の著作権者による許諾がないことを理由としてした同評価書の閲覧のみを認め、写しの交付をしない処分が、適法とされた事例 (前橋地裁平10・3・24判決)154

[労働裁判例]

=個別的労働関係=

抗内作業に従事していた抗夫が、脳動脈瘤破裂によるくも膜下出血を原因として死亡した場合、業務起因性が認められた事例 (東京高裁平10・3・25判決)158

一 毎年雇用期間一年の契約を繰り返し締結していても、途中中断することなく引き続き雇用されている労働者には、労基法三九条二項所定の日数の年次有給休暇が与えられる
 二 未消化の年休は翌年度に繰越しが認められる (東京地裁平9・12・1判決)174

[民・商事裁判例]

=民法=

集合住宅でのペット飼育禁止を定めた管理組合の規約はそれなりに合理性のあるものであり、管理組合が右規約に基づき飼い主に対しペットの飼育禁止を求めることは権利の濫用とはならない (東京地裁平10・1・29判決)177

建物についてされた賃貸借契約締結の外形はあるものの、真実は根抵当権の実行による競売手続において様々な経済的利益を得る目的で被告らが他の者と意思を通じて適法な占有者の外観を作出したにすぎないとして、背信的悪意の第三者として根抵当権の実行により建物の所有権を取得した原告に賃借権を対抗することができないとされた事例 (東京地裁平10・1・28判決)180

銀行の窓口担当者が届出印とは異なる印章によって顕出された印影のある払戻請求書によってした預金の払戻し等について印鑑照合に過失がなかったとされた事例 (東京高裁平9・9・18判決)188

造船会社の造船代金前払金返還債務について銀行(日本法人)が注文者(パナマ法人)のために発行した保証状による保証が無因保証とは認められなかった事例 (神戸地裁平9・11・10判決)191

居住用不動産の譲渡所得の税務申告手続を委任された税理士が、居住用不動産を譲渡した場合の長期譲渡所得の課税の特例による軽減措置を依頼者が受けられるような申告方法をとらなかったことが、依頼者に対する債務不履行にあたるとされた事例 (東京地裁平9・10・24判決)198

ワラントの勧誘に際し説明義務違反があったとして主婦の証券会社に対する損害賠償請求が認容された事例(過失相殺五割) (東京高裁平9・7・10判決)201

精神病院内での暴行に端を発する死亡事故につき病院の責任が肯定された事例 (大阪地裁平10・3・20判決)208

週刊誌に掲載された記事に関し、名誉毀損を理由とする元弁護士の週刊誌発行関係者及びコメントを寄せた弁護士に対する損害賠償請求がいずれも棄却された事例 (東京地裁平10・1・30判決)219

危急時遺言が遺言者の真意に出たものであることについて家庭裁判所が確認手続において得るべき心証の程度は確信の程度に及ぶ必要がなく、一応遺言者の真意に適う程度の緩和された心証で足りる (東京高裁平9・11・27決定)232

=商法=

株式会社の取締役に対する株主代表訴訟において会社が被告取締役側に補助参加することを認めた事例 (東京高裁平9・9・2決定)234

火災保険契約が締結された旅館が一部焼失したことによる保険事故が、保険契約者である会社の実質上の代表者又は同人から指示を受けた者による放火であると推認して、保険会社の保険金支払義務を免責した事例 (大阪高裁平10・5・27判決)238

べっ甲材料の盗難についての盗難保険金請求について、被保険者に悪質な不正表示があったとし、信義則により保険金の五割が減額された事例 (長崎地裁平10・3・18判決)245

船舶先取特権が商法八四七条二項の「発航」により消滅したとされた事例 (大阪高裁平10・3・6決定)251

=知的財産=

標章が清涼飲料の缶に付されている場合でも、自他商品識別機能、出所表示機能を果たす態様では用いられていないとして、商標権侵害が否定された事例 (東京地裁平10・7・22判決)252

カラオケボックス事件
 一 カラオケボックスにおける伴奏音楽の再生と音楽著作物の演奏権の侵害の成否
 二 カラオケボックスにおけるレーザーディスクカラオケによる歌詞及び伴奏音楽の上映と音楽著作物の上映権の侵害の成否
 三 カラオケボックスにおける顧客の歌唱と音楽著作物の演奏権の侵害の成否 (東京地裁平10・8・27判決)259

=諸法=

築地場外市場にある建物の一部三・一二平方メートルの賃貸借契約の更新拒絶が立退補償料六五四万円の支払を条件に正当事由を具備するとされた事例 (東京地裁平9・10・29判決)265

都心の老朽化した四階建のビルの賃貸借契約の解約申し入れが四二〇〇万円の立退料の提供により正当事由を具備するものと認められた事例 (東京地裁平9・9・29判決)269

=民事保全法=

商業地域に指定されているが、低層住宅等の密集している地域において一四階建マンション全体について建築禁止の仮処分申請が認容された事例 (大分地裁平9・12・8決定)274

=倒産処理法=

担保目的の停止条件付き集合債権譲渡は、一種の非典型担保の設定契約であり、契約と同時に担保権が取得されるから、その対抗要件否認についての破産法七四条一項の一五日の起算点は、条件成就の時ではなく契約時である (大阪地裁平10・3・18判決)277

手形の裏書について、転得者に対する会社更生法上の否認の請求を認容した原決定に対する異議の訴えが棄却され、原決定が認可された事例 (東京地裁平9・8・25判決)281

[刑事裁判例]

=刑法=

被告人が、行きずりの者ともめごとを起こしてにらみ合っていた際、相手方の連れが横の方から近づいて被告人の顔面に手を触れたのに対し、これをいきなり投げ倒して重傷を負わせた行為につき、誤想過剰防衛の成立が認められた事例 (東京地裁平10・3・2判決)284

=特別刑法=

営利の目的による大麻輸入幇助犯を判示するには、正犯が営利の目的をもっていたことを知っていたと判示するだけでは足りず、幇助犯自身が営利の目的をもっていたことを判示する必要がある (東京高裁平10・3・25判決)287

=刑事訴訟法=

一 公訴提起時に告訴を欠く親告罪の訴因について、後にこれと包括一罪の関係に立つ訴因が追加されたことにより、新訴因についての告訴によって告訴の追完の効果が認められた事例
 二 名誉毀損罪の「事実の摘示」が認められず、侮辱罪が成立するにとどまるとされた事例
 三 刑法二三〇条の二の場合に当たらないとされた事例 (東京地裁平9・9・25判決)288

[速 報]

停止条件付集合債権譲渡担保契約が故意否認又は危機否認の準用により否認された事例 (東京地裁平10・7・31判決)297

審級別裁判年月日順索引

最高裁第二小法廷平10.7.3判決〔平6(行ツ)111〕…73
最高裁第二小法廷平10.7.3判決〔平6(行ツ)53〕…79
最高裁第二小法廷平10.7.3判決〔平9(オ)128〕…81
最高裁第三小法廷平10.7.14判決〔平8(オ)2597〕…99
最高裁第二小法廷平10.7.17判決〔平6(オ)1082〕…83

東京高裁平9.7.10判決〔平7(ネ)4320〕…201
東京高裁平9.9.2決定〔平9(ラ)981〕…234
東京高裁平9.9.18判決〔平9(ネ)181〕〔平9(ネ)1905〕…188
仙台高裁平9.10.29判決〔平8(行コ)10〕…143
福岡高裁平9.11.7判決〔平5(行コ)17〕…103
東京高裁平9.11.27決定〔平9(ラ)2014〕〔平9(ラ)2067〕…232
大阪高裁平10.3.6決定〔平10(ラ)113〕…251
大阪高裁平10.3.10判決〔平6(ネ)1920〕〔平6(ネ)1989〕〔平7(ネ)488〕…128
東京高裁平10.3.25判決〔平6(行コ)113〕…158
東京高裁平10.3.25判決〔平9(う)2035〕…287
大阪高裁平10.5.27判決〔平9(ネ)3008〕…238

東京地裁平9.8.25判決〔平7(ワ)7369〕…281
東京地裁平9.9.25判決〔平9刑(わ)484〕…288
東京地裁平9.9.29判決〔平7(ワ)19049〕…269
東京地裁平9.10.24判決〔平8(ワ)11662〕…198
東京地裁平9.10.29判決〔平9(ワ)1244〕…265
神戸地裁平9.11.10判決〔平6(ワ)1626〕…191
東京地裁平9.12.1判決〔平8(ワ)7094〕…174
大分地裁平9.12.8決定〔平9(ヨ)10〕…274
東京地裁平10.1.28判決〔平8(ワ)5301〕…180
東京地裁平10.1.29判決〔平7(ワ)19640〕…177
東京地裁平10.1.30判決〔平8(ワ)18428〕…219
東京地裁平10.2.25判決〔平8(ワ)21960〕…135
東京地裁平10.3.2判決〔平9(刑わ)387〕…284
長崎地裁平10.3.18判決〔平6(ワ)62〕…245
大阪地裁平10.3.18判決〔平9(ワ)7190〕…277
大阪地裁平10.3.20判決〔平5(ワ)4283〕…208
前橋地裁平10.3.24判決〔平8(行ウ)8〕…154
高知地裁平10.3.31判決〔平8(行ウ)3〕…124
東京地裁平10.7.22判決〔平9(ワ)10409〕…252
東京地裁平10.7.31判決〔平9(ワ)19459〕〔平9(ワ)25082〕…297
東京地裁平10.8.27判決〔平9(ワ)19839〕…259


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