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判例タイムズ987目次

幻想としての法曹一元(論)/萩原金美

手錠を掛けたまま実施された飲酒検査に基づき作成された酒酔い・酒気帯び鑑識カードに証拠能力を認めた事例「「東京高判平成6年8月9日〔刑事証拠法に関する裁判例の研究29〕/今井俊介

尋問に代わる書面の提出(書面尋問)、弁論準備手続の結果の陳述、テレビ会議システムを利用した尋問〔シミュレーション新民事訴訟15〕/京都シミュレーション新民事訴訟研究会

訴訟代理人の和解代理権限の制限/小林秀之・田村陽子

米国における証券業の自主規制と反トラスト法〔商事法研究〕/細田孝一

カルテ等記載と事実認定についての判例研究/森  豊(九州・山口医療問題研究会)

判例紹介細目次

ハ[特報]

嘉手納基地騒音公害訴訟控訴審判決
一 米軍機による騒音被害を理由とする損害賠償請求訴訟において受忍限度が住居専用地域等においてWECPNL七五以上、その他の地域において同八〇以上とされた事例
二 米軍機による騒音被害を理由とする損害賠償請求訴訟において危険への接近の法理の適用が否定された事例 (福岡高裁那覇支部平10・5・22判決)87

厚生省・彩福祉グループ贈収賄事件
一 厚生省幹部が、特別養護老人ホームを運営する社会福祉法人理事長から、総額六〇〇〇万円を超える賄賂を収受した事案において、右現金等の供与は友人関係の延長線上でなされたものであるなどとの主張を排斥して、収賄者に懲役二年の実刑が言い渡された事例
二 埼玉県課長及び厚生省課長補佐等の職にあった者が、右社会福祉法人理事長から総額一〇〇〇万円余りの賄賂を収受した事案において、収賄者に執行猶予が言い渡された事例
三 右一、二の贈賄者である社会福祉法人理事長に対し、懲役一年六月の実刑が言い渡された事例
四 使用期間三年でリース会社から借り受けた普通乗用自動車を賄賂として無償で貸し渡した事案において、供与された財産上の利益は収賄者が実際に右自動車を使用していた約八か月分のリース代金にとどまるとの主張を排斥して、三年間のリース料相当額を収賄者から追徴した事例 (東京地裁平10・6・24判決)125

マルヨ無線強盗殺人放火事件
一 確定判決が科刑上一罪として処断した一部の罪について無罪とすべき明らかな証拠を新たに発見した場合と刑訴法四三五条六号の再審事由
二 確定判決が詳しく認定判示した犯行の態様の一部に事実誤認のあることが明らかになった場合と刑訴法四三五条六号の再審事由
三 刑訴法四三五条六号の再審事由の存否を判断するに当たり確定判決が標目を挙示しなかった証拠及び再審請求後の審理において新たに得られた証拠を検討の対象にすることの可否 (最高裁第三小法廷平10・10・27決定)140

[行政裁判例]

=行政法一般=

村内に住所を有しないことを理由として、村選挙管理委員会により大量に選挙人名簿から抹消された者の大半を再び公職選挙法二六条に基づき選挙人名簿に登録する補正登録をし、これに基づき執行された村長選挙の効力について、選挙人名簿の調製手続全体に通ずる重大な瑕疵があって選挙人名簿全体の無効を来す場合に当たらず、選挙無効原因にならないとされた事例 (高松高裁平10・9・7判決)145

遺言者はその所有に属する遺産全部を包括して遺言者の長男に遺贈するとの遺言公正証書を不動産登記法四一条の相続を証する書面として添付してした、相続を原因とする所有権移転登記申請に対し、相続を証する書面の添付がないとしてした前記申請の却下決定が、適法とされた事例 (仙台高裁平10・1・22判決)152

柔道整復師養成施設の指定を行わない旨の厚生大臣の処分が違法であるとして取り消された事例 (福岡地裁平10・8・27判決)157

厚生年金法による老齢年金受給者の配偶者が厚生年金保険法五九条一項にいう被保険者の配偶者に該当しないとされた事例 (東京地裁平10・3・25判決)165

=行政争訟法=

税務署長の酒税法一六条に基づく酒類販売場移転許可処分について移転先周辺の酒類販売小売店の経営者らに取消しを求める訴えの利益がないとされた事例 (大津地裁平10・2・16判決)169

=国家補償法=

市立中学校剣道部員が竹刀をスティック代わりにホッケー遊びをしていたところ、竹刀がすっぽ抜けて生徒の眼を直撃し、失明させた事故につき、指導教諭の過失が認められた事例 (大阪高裁平10・5・12判決)174

県の教員採用選考試験に不合格となった者を小学校の臨時講師に採用したことを違法である等とする生徒の損害賠償請求の理由がないとされた事例 (福岡高裁平10・1・30判決)178

=租税法=

不動産の売買において、売買代金のうち約二七パーセントにすぎない中間金が支払われた時点で、その引渡しがあったとされた事例 (東京高裁平10・7・1判決)183

[労働裁判例]

=個別的労働関係=

虚血性心臓病、本能性高血圧の既往歴を有する者がレッカー車を運転後帰宅して心筋梗塞により死亡したことが業務起因性を有しないとされた事例 (大分地裁平10・4・20判決)198

退職した従業員に対し、退職金規定に定める金額の約三倍の退職年金が支給されていた会社において、右年金の額を一方的に退職金規定に定める金額に減額することが許されるとされた事例 (大阪地裁平10・4・13判決)207

[民・商事裁判例]

=民法=

母親が自己所有の建物につき子に相談することなく子に対して死因贈与を原因とする始期付所有権移転仮登記を経由し、母親の債権者から子に対して詐害行為取消しの訴えが提起され、子が答弁書において死因贈与契約を追認した場合に訴状を読んだ時に債権者を害することを知ったと認定された事例 (東京地裁平10・1・29判決)214

隣地の石垣の崩壊により建物等が損壊された事故について、右石垣の保存に瑕疵があったとしてその所有者の損害賠償責任が認められた事例 (広島地裁呉支部平10・2・19判決)217

一 怪文書を作成・配布した者と名指しされた者らがその非を問う文書に右怪文書を添付して配布した行為が名誉毀損に当たらないとされた事例
二 会議の席上、怪文書を作成・配布したと二度にわたり口頭で名指しした行為が名誉毀損に当たるとして慰藉料一〇万円の支払を命じた事例 (東京地裁平9・12・24判決)222

相続人の一人により破棄又は隠匿されたため裁判手続に提出されなかった自筆証書遺言の効力が認められた事例 (東京高裁平9・12・15判決)227

相続人が被相続人の経営していた会社の取締役選任手続において被相続人保有の株主権を行使したこと及び被相続人所有の不動産について入居者の賃料振込口座名義を変更したことが、相続財産の処分に当たるとして、法定単純承認が認められた事例 (東京地裁平10・4・24判決)233

=商法=

中部電力芦浜原発株主代表訴訟
電力会社の取締役らが、原子力発電所の立地推進のために地元の漁業協同組合に対して預託金の支出を認めた行為は、取締役としての善管注意義務に違反しないとした事例 (名古屋地裁平10・3・19判決)236

一 火災保険金の請求の際、保険契約者が虚偽の契約書を提出するなどして不実申告をした場合、保険会社の免責が認められた事例
二 火災保険の契約者が、保険の目的物である建物の用途の変更の通知を怠った場合、保険会社の免責が認められた事例 (東京地裁平10・2・16判決)243

一 車両保険契約において、車両購入価格は告知義務の対象となる事実か否か(消極)
二 車両購入価格を上回る保険金額が設定された保険契約は有効か否か(有効) (大阪地裁平10・5・28判決)250

=知的財産=

一 被告装置が特許発明と均等であるとの原告の主張が認められなかった事例
二 特許法一〇二条一項にいう利益とは、侵害行為者の製品の売上額からその製造、実施等のための変動経費のみを控除した額をいうとされた事例 (東京地裁平10・10・7判決)255

かわらの意匠の類否について、公知意匠、類似意匠を参酌して原告の登録意匠の要部を把握し、被告製品の意匠が原告の登録意匠に類似しないと判断した事例 (東京地裁平10・8・27判決)270

=諸法=

労働者派遣法四条三項所定の適用対象業務以外の業務について労働者派遣を行うことを目的とする契約において定められた更新拒絶に伴う違約金条項が、同法三三条二項に違反して無効であるとされた事例 (東京地裁平9・11・26判決)275

=民事訴訟法=

アメリカ合衆国カリフォルニア州裁判所が、不法行為に基づく損害賠償を命じた外国判決について、民訴法一一八条各号の要件を具備するとして執行判決請求を認容した事例 (東京地裁八王子支部平10・2・13判決)282

=民事執行法=

不動産競売において入札書の事件番号欄に平成六年と記載すべきところ平成九年と誤記したことが民事執行法七一条七号に該当しないとして売却不許可決定を取り消し、原審に差し戻した事例 (東京高裁平9・11・21決定)287

[刑事裁判例]

=刑法=

住友商事銅取引巨額損失事件
商社の銅取引のディーラーによる有印私文書偽造、詐欺事件において、懲役八年の刑が言い渡された事例 (東京地裁平10・3・26判決)289

=特別刑法=

規制薬物の所持が業として行われた規制薬物の譲渡行為とともに包括して麻薬特例法八条の罪一罪のみに該当するとされた事例 (東京高裁平10・6・9判決)294

プロ野球選手の所得税法違反(脱税)事件について、懲役刑(執行猶予付)及び罰金刑の判決が言い渡された事例 (名古屋地裁平10・1・12判決)299

=刑事訴訟法=

単独で又は第三者と共謀の上覚せい剤を所持したとの択一的な事実を認定することは許されないとされた事例 (東京高裁平10・6・8判決)301

審級別裁判年月日順索引
最高裁第三小法廷平10.10.27決定〔平7(し)49〕…140

東京高裁平9.11.21決定〔平9(ラ)1806号〕…287
東京高裁平9.12.15判決〔平8(ネ)1998〕…227
仙台高裁平10.1.22判決〔平9(行コ)13〕…152
福岡高裁平10.1.30判決〔平9(ネ)590〕…178
大阪高裁平10.5.12判決〔平9(ネ)2611〕…174
福岡高裁那覇支部平10.5.22判決〔平6(ネ)16〕〔平6(ネ)17〕〔平7(ネ)26〕…87
東京高裁平10.6.8判決〔平10(う)512〕…301
東京高裁平10.6.9判決〔平10(う)150〕…294
東京高裁平10.7.1判決〔平9(行コ)176〕…183
高松高裁平10.9.7判決〔平9(行ケ)1〕…145

東京地裁平9.11.26判決〔平7(ワ)23207〕…275
東京地裁平9.12.24判決〔平7(ワ)12403〕〔平9(ワ)12127〕…222
名古屋地裁平10.1.12判決〔平9(わ)2015〕〔平9(わ)2016〕…299
東京地裁平10.1.29判決〔平8(ワ)20251〕〔平8(ワ)1585〕…214
東京地裁八王子支部平10.2.13判決〔平8(ワ)2748〕…282
東京地裁平10.2.16判決〔平5(ワ)8354〕〔平7(ワ)24721〕〔平7(ワ)4001〕…243
大津地裁平10.2.16判決〔平8(行ウ)10〕〔平8(ワ)611〕…169
広島地裁呉支部平10.2.19判決〔平6(ワ)20〕…217
名古屋地裁平10.3.19判決〔平6(ワ)1486〕…236
東京地裁平10.3.25判決〔平8(行ウ)161〕…165
東京地裁平10.3.26判決〔平8刑(わ)2271〕〔平8刑(わ)2453〕…289
大阪地裁平10.4.13判決〔平8(ワ)6311〕〔平9(ワ)8371〕…207
大分地裁平10.4.20判決〔平5(行ウ)9〕…198
東京地裁平10.4.24判決〔平8(ワ)12411〕…233
大阪地裁平10.5.28判決〔平9(ワ)4225〕…250
東京地裁平10.6.24判決〔平8刑(わ)2501〕〔平8刑(わ)2665〕〔平8刑(わ)2666〕…125
福岡地裁平10.8.27判決〔平9(行ウ)31〕…157
東京地裁平10.8.27判決〔平9(ワ)10321〕…270
東京地裁平10.10.7判決〔平3(ワ)10687〕…255

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