判例タイムズ990目次
日本というシステムが崩壊する場所〔対話としての読書1〕/関根牧彦
大阪地裁における破産事件の事務改善の試み/長井秀典
後見型の清算手続の枠組みについて〔倒産法改正の論点3〕/上甲悌二
要素の錯誤に関する実証的研究(下) 「「最高裁判例及び最近の下級審裁判例をとおして/後藤 勇
変額保険に関する最高裁の二判決 「「日米投資者保護の地下水脈/アンドリュー・パーデック
国会審議から見た環境影響評価法に基づく基本的事項、主務省令の制定内容〔環境法実務研究10〕/小幡雅男
貸出稟議書は文書提出命令の対象となるか〔銀行実務と民事裁判407〕/吉田光碩
請求の一部についての予備的請求原因となる事実を被告が主張した場合に原告がこれを自己の利益に援用しなくても裁判所はこの事実を斟酌すべきであるとされた事案「「最一小判平9・7・17〔判例批評〕/岡 伸浩
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判例紹介細目次
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[特報]
電通過労自殺事件控訴審判決
一 社員の長時間労働による過労と自殺による死亡との間に相当因果関係が認められた事例
二 社員の長時間労働による過労を誘因とするうつ病罹患による自殺について会社に
安全配慮義務違反及び過失が認められた事例
三 社員の長時間労働による過労を誘因とするうつ病罹患による自殺について社員の心因的要素等を考慮して会社に対し損害の七割の負担が命じられた事例
(東京高裁平9・9・26判決)86
患者の心停止が間近に迫った時期において、腎臓移植をする目的で行われた医師による患者へのカテーテルの挿入につき、患者がこれを承認する確定的な意思の表示をしていない以上、違法であるとして不法行為の成立を認めた事例 (大阪地裁平10・5・20判決)97
[最高裁判例]
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=国家補償法=
外国人登録法(昭和六二年法律第一〇二号による改正前のもの)に定める指紋押なつを拒否した者に対する逮捕状の請求及び発付につき明らかに逮捕の必要がなかったということはできないとされた事例 (最高裁第二小法廷平10・9・7判決)112
=租税法=
日本国とアメリカ合衆国との間の相互協力及び安全保障条約第六条に基づく施設及び区域並びに日本国における合衆国軍隊の地位に関する協定の実施に伴う土地等の使用等に関する特別措置法一四条に基づき同法三条の規定による土地の使用に関して適用される土地収用法七二条所定の使用する土地に対する補償金と所得税法三六条一項に基づく所得の金額の計算 (最高裁第三小法廷平10・11・10判決)124
=民法=
一 仮差押えによる時効中断の効力の継続
二 本案の勝訴判決の確定と仮差押えによる時効中断の効力
(最高裁第三小法廷平10・11・24判決)127
債権譲渡の通知に対する詐害行為取消権行使の可否 (最高裁第二小法廷平10・6・12判決)130
契約に基づく債務の履行不能による損害賠償請求権の消滅時効の起算点 (最高裁第二小法廷平10・4・24判決)135
=民事訴訟法=
ハ一 受訴裁判所の裁判所書記官が原告からの誤った回答に基づき被告の就業場所が不明であるとして実施した訴状等の付郵便送達が適法とされた事例(@事件)
二 前訴において相手方当事者の不法行為により訴訟手続に関与する機会のないまま判決が確定した場合に右判決に基づく債務の弁済として支払った金員につき損害賠償請求をすることが許されないとされた事例(A事件)
三 前訴において相手方当事者の不法行為により訴訟手続に関与する機会を奪われたことにより被った精神的苦痛に対する損害賠償請求と前訴判決の既判力(A事件)
(@最高裁第一小法廷平10・9・10判決)
(A最高裁第一小法廷平10・9・10判決)
[行政裁判例]
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=行政法一般=
生活保護の受給者が自動車の所有及び借用等を禁止した指示に違反したことを理由とする保護廃止処分が取り消された事例 (福岡地裁平10・5・26判決)157
=地方自治法=
一 県の一般会計から県の工業用水事業会計(特別会計)への補助が地方公営企業法一七条の三の要件を満たさないとして、公金の差止請求(地方自治法二四二条の二第一項一号)が一部認容された事例
二 市から誘致企業に対する補助金の支出が法的根拠を欠くとして,公金の差止請求(地方自治法二四二条の二第一項一号)が一部認容された事例
三 県知事がした産業廃棄物処分場設置許可処分が適法であるとして,同処分を前提として締結された処分場設置工事契約に基づく代金の支出に関し提起された県知事個人に対する損害賠償請求(地方自治法二四二条の二第一項四号前段)が棄却された事例
(秋田地裁平9・3・21判決)172
[民・商事裁判例]
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=民法=
特殊法人と民間会社間の新技術開発委託契約上の権利義務を第三者に承継させる旨の合意が内閣総理大臣の認可を受けておらず、仮の契約にすぎないとされた事例 (東京高裁平9・9・30判決)219
不法行為としての名誉毀損が成立するためには、当該表現行為が、名宛人の評価を低下せしめるだけの具体的事実を摘示していることを要すると判示した事例 (東京地裁平9・9・24判決)224
会社の代表取締役の死亡による逸失利益について現実の報酬を基礎として算定された事例 (札幌地裁平9・1・10判決)228
一 特定の財産を特定の相続人に「相続させる」旨の遺言書が作成された後に、これに追加して、その他一切の財産を右相続人に相続させ、また、右相続人を遺言執行者に指定する旨の遺言書が新たに作成された場合について、先に作成された遺言書の趣旨が、遺言分割方法の指定から遺贈に変わったと判示した事例
二 包括受遺者がその所有権を第三者に主張するには、対抗要件を要すると判示した事例
三 遺言執行者が存する包括遺贈において、受遺者でない相続人の債権者が、これを代位して共同相続の登記手続をすることが、遺言執行の妨げになることを理由に、包括受遺者が登記なくして遺贈の効果を右債権者に主張し得ると判示した事例
(東京地裁平9・8・20判決)232
=知的財産=
「NEO・GEO」等の標章が「GEO」なる商標と類似しないと判断された事例 (東京地裁平10・10・29判決)236
物の特許発明において、特許請求の範囲に製法の記載がある場合における技術的範囲の解釈に関する一事例 (東京地裁平10・9・11判決)244
一 O脚歩行矯正具についての実用新案権の侵害が認められた事例
二 平成五年改正前の実用新案権の独占的通常実施権を侵害した者についても過失が推定される
三 平成五年改正前の実用新案権の独占的通常実施権の侵害による損害算定について平成一〇年改正前の実用新案法二九条一項の類推適用を認め、いわゆる限界利益説により算定した侵害者の利益を損害と推定した事例
(東京地裁平10・5・29判決)251
著作権侵害に基づく損害賠償請求につき、同業他社の使用料基準を参考として、通常使用料相当額を算定した事例 (東京地裁平10・11・26判決)263
=民事執行法=
借地の一部転貸行為は民事執行法五五条一項(新法)の著しい価格減少行為に当たるか(積極)
(東京高裁平10・8・21決定)267
売却のための保全処分事件隣接する数筆の土地の競売において、一括売却することなく、分離して事件処理することの当否(積極) (東京高裁平10・8・10決定)268
[刑事裁判例]
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=特別刑法=
一 銃砲刀剣類所持等取締法三一条の五所定の自首の成否
二 刑法上の自首の成否 (東京地裁平9・9・11判決)271
=刑事訴訟法=
捜索差押許可状の執行現場への同行を認められた報道機関がその状況をテレビカメラで撮影し、後にテレビ放映したとしても、当該執行自体が違法となるものではないとされた事例 (大阪高裁平9・2・14判決)275
[速報]
一 消費税の仕入税額控除の不適用について定めた消費税法三〇条七項の請求書等の「保存」の意味
二 同法三〇条九項一号所定の請求書の記載事項を欠く場合の効果
三 請求書に同法三〇条九項一号所定の事項の記載がないとして仕入税額控除が認められなかった事例
(大阪地裁平10・8・10判決)278
生命保険契約の解約返戻金支払請求権の差押債権者は取立権に基づき保険契約の解約権を行使することができるとされた事例 (東京地裁平10・8・26判決)288
国分川分水路トンネル事件控訴審判決
トンネル掘削工事を発注しその坑口に仮締切を設置管理していた県が負うべき安全配慮義務に基づき県の現場事務所職員はトンネル内の作業員らを緊急退避させる義務を負うとされた事例
(東京高裁平10・4・27判決)292
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審級別裁判年月日順索引
最高裁第二小法廷平10.4.24判決〔平7(オ)2472〕…135
最高裁第二小法廷平10.6.12判決〔平8(オ)1307〕…130
最高裁第二小法廷平10.9.7判決〔平7(オ)527〕〔平七(オ)528〕…112
最高裁第一小法廷平10.9.10判決〔平5(オ)1211〕…138
最高裁第一小法廷平10.9.10判決〔平5(オ)1211〕〔平五(オ)1212〕…138
最高裁第三小法廷平10.11.10判決〔平9(行ツ)13〕…124
最高裁第三小法廷平10.11.24判決〔平7(オ)1413〕…127
大阪高裁平9.2.14判決〔平8(う)1059〕…275
東京高裁平9.9.26判決〔平8(ネ)1647〕〔平8(ネ)4089〕…86
東京高裁平9.9.30判決〔平7(ネ)5514〕…219
東京高裁平10.4.27判決〔平9(う)252〕…292
東京高裁平10.8.10決定〔平10(ラ)675〕…268
東京高裁平10.8.21決定〔平10(ラ)293〕…267
札幌地裁平9.1.10判決〔平7(ワ)5132〕…228
秋田地裁平9.3.21判決〔平4(行ウ)3〕〔平4(行ウ)5〕〔平6(行ウ)2〕…172
東京地裁平9.8.20判決〔平9(ワ)5202〕…232
東京地裁平9.9.11判決〔平9合(わ)71〕…271
東京地裁平9.9.24判決〔平8(ワ)18979〕…224
大阪地裁平10.5.20判決〔平6(ワ)9161〕…97
福岡地裁平10.5.26判決〔平6(行ウ)31〕…157
東京地裁平10.5.29判決〔平6(ワ)9183〕…251
大阪地裁平10.8.10判決〔平7(行ウ)25〕…278
東京地裁平10.8.26判決〔平10(ワ)9135〕…288
東京地裁平10.9.11判決〔平元(ワ)5663〕…244
東京地裁平10.10.29判決〔平7(ワ)11819〕…236
東京地裁平10.11.26判決〔平10(ワ)7420〕…263
[訂 正]
本誌983号 187頁に掲載いたしました高松高裁平10・3・27は、高民登載予定ではありませんでした。
慎んでお詫びし、訂正いたします。〈編集部〉
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