子どもが1歳間近になると、周囲で「断乳した?」という声をよく聞くようになります。「断乳」とは、母乳をあげるのをやめること。それはつまり、母と子の蜜月が終わり、子どもが親から自立する人生で最初の一歩を意味します。
しかしむしろ、それを辛く感じるのは母親のほうなのではないか。実際にそういう時期が近づいてきて、私はそう感じています。おっぱいに吸い付く赤ちゃんの姿は、言いようのない愛らしさですし、授乳している時というのは、自分が母であることを実感し、子どもを育てていることに対する喜びがあふれてくるひとときでもあるからです。
だから、どちらかというと「断乳は子離れの最初の一歩」という言葉のほうが、真実に近いのかもしれません。子どもは意外にたくましくさっぱりしており、母親のほうが、少しずつ子どもが自分から離れていくことに寂しさを感じてしまうようです。
さて、母乳をやめるには「断乳」のほかにもう一つ、「卒乳」という考え方があります。お母さんの意志で「今日で母乳はおしまいにしようね」と行う断乳に対し、子どもがいつか自分からおっぱいを必要としなくなるその時が来たら、自然に母乳から卒業するのが「卒乳」です。
断乳か、卒乳か。それは、お母さんの考え方や体調、生活環境や家庭の事情などによって決めれば良いことであって、どちらのほうが良い、というものではありません。そして私は、どちらにするか、いまだ決めかねています。
一体どちらにするのか。断乳をするのなら、いつするのか。それを考え始めた時から、実際にルンバがおっぱいにさよならをするまでの間に、恐らく私の心の中にはさまざまな思いが去来することと思います。その心の動きを書き留めておきたくて、このコンテンツを作りました。
いつ最終回を迎えるのか、いまの段階では全く先が見えませんが、何か心の動きがあるたびに更新していきたいと思いますので、どうぞ見守ってくださいね。みなさんの断乳、卒乳に対する考え方、実際に終えられての感想なども、よろしかったらぜひ掲示板やメールでお寄せください。お待ちしています。
▼2001年12月2日の朝日新聞から。赤ちゃんの乳離れの時期を巡って親が無用の不安を感じなくて済むよう、2002年から母子手帳の「断乳」という言葉を削除するとのこと。記事には「母子のスキンシップの点から1歳以降でも無理に『断乳』する必要はないとの考え方が主流になってきた」とも。当時まだ断乳していなかった私には、ちょっぴりホッとするニュースでした。