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 原色マンドリン図鑑

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GIBSON F-5L

tiger stripe

 マンドリンの裏板に採用されているメイプルには、トラ目と呼ばれる模様(杢、grain)が見られるものがある。その希少性および、外見上の美しさから、トラ目はたいへんに珍重される(音にも良い影響があると言う人がいらっしゃるが、どうも怪しい)。このため、高価な楽器に使用されることが多いようだ。

 左図は、典型的なトラ目のパターン。この例では、柾目(木目がピシッとまっすぐに通っている状態)のメイプル材をブックマッチ(左右対称)にして使用している。このような木取りをすると、一般に直線的なトラ目が得られる。左図の場合は、わりと細めのトラ目なので、とくにピンストライプと呼ばれたりもするようだ。

GIBSON F-4

flame grain

 これもトラ目の一種。炎がゆらめくような複雑な模様を持っているところからこう呼ばれる。光の加減によって、外見が著しく変化することも多い。個人的には、これが一番好みだったりする。

 フレイム・グレインのような複雑な模様は、柾目ではなくて板目(木目がグニャグニャと乱れている状態)の材に見られることが多いそうな。左図も板目の例になる。

GIBSON F-12

birds-eye

 同じメイプルの杢でも、細かいドット状の模様がたくさん見られるようなものは、トラ目ではなくて、バーズアイ(日本語では鳥目――ではなくて玉目)と呼ばれる。トラ目に比べると、人気は一段落ちるかも知れないが、これはこれでなかなか美しい。

 ギブソンでもトラ目のメイプルとタマ目のメイプルとでは、歴然としたランク分けをしているようで、F-5にはトラ目の材、F-12にはタマ目の材を使用するなどして、モデルによって差をつけている。50年代のF-12などは、ほぼ例外なくタマ目だ。さらにその下のクラスになると、まったく杢の入っていないプレーンな材を使っているのは、言うまでもない。