指がつりそうなコードフォーム

サルでもできるマンドリン入門講座

 

ブルーグラスコードを覚えよう

開放弦を含んだオープンコードは、すでに紹介しましたが、実際の演奏では、開放弦を使わないコードフォームもよく出てきます。こういうコードフォームだと、リズムにアクセントをつけるために、コードを弾いたあとに軽く指を浮かせて音をミュートしたりするテクニックが使えます。できればこちらも覚えておいたほうがいいでしょう。

とくにブルーグラスでは、指がつりそうなおそろしげなコードフォームを多用して、コードを短くカットします。これがかっこいいんです。この講座では、こうしたコードフォームを、便宜上ブルーグラスコードと呼ぶことにします。

ブルーグラスコードというのは、たとえば左のGコードのようなものです。最初は指が届かなくて、ちゃんとした音が出せないかもしれませんが、めげずに練習していると、次第に指が開いてきて、しっかり押さえられるようになります。

もちろんブルーグラスでしか使っていけないということではなくて、ほかのジャンルにもいろいろと応用は効きます。はい。

左手を使ったミュート

コードの音がきれいに出るようになったら、今度はピッキングのすぐあとに、コードを押さえている指を軽く浮かせて、音をカットしてみてください。カットのタイミングは意外と難しいので、短気を起こさずにじっくりとりくむように。

プレイヤーによっても、このタイミングはずいぶん違います。たとえばサム・ブッシュさんは、カットのタイミングがかなり早いようで、非常にパーカッシブな音を出してます。こうしたサウンド・キャラクターは、そのままマンドリンプレイヤーの個性につながる大事な要素なので、何度も試してみて、好みのサウンドを見つけてください。

さて、Gコードをマスターしたら、次はAコードです。これはGコードを2フレット分上にズラしただけです。楽勝、楽勝。

バックビートで決めるのだ

Dコードは、上の2つとは異なるコードフォームを使います。やっぱり指がつりそうなフォームであることには変わりないので、とにかくがんばってください。

以上の3つのコードを覚えると、Dメジャーの簡単な曲の伴奏がつけられるようになります。下の楽譜に従って弾いてみてください。

この楽譜では、1拍、3拍めを弾かないようになっているので、慣れるまでちょっと苦戦するかもしれません(このリズム感をバックビートといいます)。エンディングのところ以外は、全部ダウンピッキングでOKです。ピッキングしたあとに指を浮かせて、音をカットするのもお忘れなく。

エンディングは、オルタネートピッキングでチャカチャカと細かく弾きますが、難しいようだったら、その場の気分で適当にごまかしてもいいと思います。逆にその場の気分で適当に弾けないと、ブルーグラスプレイヤーにはなれませんから、適当に弾く練習も、いまのうちにしておくといいかもです。

ここでやったスタイルは、ブルーグラス・マンドリンの典型的なリズムカッティングです。参考の演奏を聴きたい人は、下の再生ボタンをクリックしてください。カッティングのタイミングがわかりやすいように、ベースの音も入れてあります(しつこいようですが、MIDIが演奏できるシステム環境が必要です)。

アンサンブルの実例

すでにお気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、上のコード進行は、前のページでやったSoldier's Joyと同じです。したがって、これにメロディ楽器(フィドル)とギターを加えると、こんな感じになります。下の再生ボタンをクリックして確かめてください。

 

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