Amazon.co.jpアソシエイト

 

 

2004年

 

1/2

 近所の天祖神社と、これまた近所のとげぬき地蔵に初詣。これは思いっきりの私見だが、祈りという行為は、現世的利益を願うものではなくて(だって、神仏に願うだけで望みが叶うわけないっしょ?)、自分の心と向き合う作業−−つまり瞑想に近いものなのだと思う。なんて言いつつ、世界が平和でありますように。個人的には、素敵な出会い(できれば女性!)がたくさんありますように。

 

 

1/11

 「和をもって尊しとなす」なんていう言葉を持ち出してきて、「日本人は昔から他人と仲良くすることをモットーとしてきた」などと主張する人がいるが、これは大きな誤解ではないか(あるいは、意図的にミスリードをしているのかもしれないが)。そもそも、みんなが和を尊んでいたのだとすれば、そんな当たり前のことを、わざわざ冒頭に記す必要もない。十七条憲法が生まれたのは、国を二分するような内乱がやっと片付いた、いわば戦後処理の時期に当たる。すきあらば蘇我氏になりかわって権力の座に付こう−−という勢力も、少なくなかっただろう。つまり、誰も和なんか尊んでいなかったからこそ、こういう標語を掲げざるを得なかった、と考えるほうが素直だと思う。え? お前の言ってるのは、解釈次第で1つのデータからまったく反対の結論を引き出せるという例にすぎないって? ふ〜む。

 

 

1/12

 電話の子機の調子が悪いので、本体ごと買い換えることにする。とりあえずWebでチェックしてみたが、いまひとつ気に入ったデザインがない。みんなチャラチャラした感じで、気に食わねー。なんてブツブツ言いつつ、大塚のカレー屋で昼飯。

 

 

1/18

 日曜日なのに、なぜか区役所が開いていて、国民年金の徴収を行なうという。話せば長いことながら、いろいろ複雑な事情があって、ずーっと国民年金を払ってなかったのだよ。さすがに当時の怒りも冷めてきたし、老後の心配をしなくちゃいかん歳にもなってきたしで(とほほ)、督促状に従って、ちっとばかり収めようかと出かけたわけだ。

 少しは人が並んでいるのかと思ったら、なんのことはない。臨時の窓口のところに座っているのは、区役所のみなさんばかり。え、ひょっとしてオレ1人? 係の人は10人近くはいらっしゃったと思うので、フツーの商売だったら赤字だな、こりゃ。私1人のために、こんなにたくさん休日出勤していただいてありがとうございます。……んなわけないか。

 −−というわけで、長年の恩讐(こっちが一方的に抱いていただけなのだが)を水に流して、身も心も(そして財布も)ちょっぴり軽くなる。記念にモロゾフのチーズケーキを買って帰った。はは。私がこんなこと書いても、あんまり説得力がないだろうけど、若い人は、よっぽどの事情がない限り、ちゃんと年金払うべきだと思うよ。いや、マジで。

 

 

1/23

 はなはだ不謹慎な話題ではあるのだが、アレアレ詐欺というのを考えた。「ほら、アレだよアレアレ」「え? もしかして○○のこと?」「そう、ソレソレ」−−と言って……。バカだね〜。

 

 

1/24

 吉祥寺・ウィンズ・ギャラリーで、大島豊さんのDJによるCDコンサート。お題は「録音でたどるアイリッシュ・ミュージックの歴史」。8月のイベントの後編だ。今回は珍しく、手土産にバーボンを下げて行った。告知メールに「差し入れはアイルランドにちなんだものを」と書いてあったので、ちょっぴり茶目っ気が出たというのもある。Robinちゃんたら、天邪鬼なんだから……。アイルランドの音楽は嫌いではないのだが、アイルランドそのものへの思い入れは、まったくないし。こういう性格が誤解されるんだよな、きっと。

 今回は、1904年のパッツィ・トゥーヒさんの録音から始まって、1982年のケイト・ブッシュさん(!)まで。事前に予想していたとおり、またまた話に興が乗って、予定の時間を大幅にオーバー。ビデオ上映会は今回も中止となった。わっはっは。

 師匠の佐々木仁さんご夫妻が、ひょっこり現われたので(ま、告知のメールを転送したのは私なんだが)、大島教授や川村恭子さんにご紹介。みなさんの濃いやりとりと、差し入れの酒と食べ物でご機嫌になる。次回は来年かぁ。

 

 

1/26

 数日前に届いていたBフレッツの請求書をかたづけなければいけない。まずはNTTに電話をして、現在自動引き落としになっている電話料金に、Bフレッツのぶんも追加してもらうことにする。最初からそうしといてくれてもよさそうなもんだが、申し込んだときの説明書きにも「自動引き落としの手続きは最初の請求書が来てから」と書いてあったから、そういう仕様なのだろう。なぜかはわからん。変更手続き自体は簡単にすんだ。それから近所の郵便局で、請求額を払い込む。払い込んだあとで、料金は3ヵ月無料という話だったような気がするが、もうそんなになるんかな?−−という疑問が浮かんだ。真偽のほどはともかく、ズサンな性格がよく表われているよ。まったく。

 

 

1/28

 テネシー・ジャグ・バスターズというバンドをご存知だろうか? メンバーは、ヤンク・レイチェル、スリーピー・ジョン・エステス、ハーミー・ニクソンといった面々。1920年代末くらいから、レイチェルさんがエステスさんのバックでマンドリンを弾いていたのはあまりにも有名だが、60年代にレイチェルさんをメインにした録音を、こんなにたくさん残していたとは、恥ずかしながら私は知らなかった。レイチェルさんのマンドリンも、戦前のものよりずっとかっこいいのだ。ちょっとびっくり。おまけにマイク・ブルームフィールドさんが、1曲だけギターで参加してるし。

 実は、「マンドリンが気になるアルバム」のページに貼り付けたベストセラーリンクで、このバンドのアルバムを見つけ、あせって注文していたのだよ。それがやっと届いて、いまそれを聴きまくっておるのだ。いや〜、すっごくいいなぁ。ドキュメントから出ているSP盤の復刻も、歴史的価値は高いのだけれど、演奏の質では比べ物にならない。それにしても、こんなに役に立つのに、なんでベストセラーリンクを利用する人が少ないんだろう? 宣伝不足かな?

 それはともかく、このアルバム(その名もMANDOLIN BLUES)の裏ジャケットには、レイチェルさんがギブソンのオーバルホールAタイプのマンドリンを抱えている写真が使われている。雰囲気的にはA-1かA-2あたりのモデルだろうか? ブックレットのほうにはケイっぽいマンドリンを弾いてる写真もあって、これがまた、いとをかし。

 

 

2/1

 久々のポカポカ陽気。いわゆるひとつの小春日和だ。こういう天気なら遠出も楽しい。ギブソンF-12を抱えて、師匠の家まで。2ヵ月ぶりの「練習」である。今回もたいへんにご馳走になってしまった。この次は土産を持ってかにゃあならんなぁ。

 

 

2/3

 プリンタのインクが切れたので、急遽池袋に買出しに。ついでだからFAXのインクカートリッジも買った。我が家のFAXは、天下のPanasonicブランドなのだが、インクジェット方式になっていて、ヒューレットパッカードのプリンタ用カートリッジがそのまま使える。そういえば、こいつを購入するときに、インクが簡単に手に入らないようでは困るな、と思ったんだよな。というのも、以前にお店の奨めで安いプリンタを買ったはいいが、プリンタリボンがどうしても手に入らなくて、結局1回こっきりの使い捨てプリンタになってしまった−−という苦い経験があったから。で、インクカートリッジをチェックしてみたら、HPのデスクなんとかシリーズと、まったく同じ形状のものがついていた。ははぁ、こいつはHPのOEMだな、と見当をつけて、決裁をしたわけだ。このギャンブルは成功したようで、このFAXは、今日もHPのカートリッジで元気に動いている。めでたい。

 

 

2/6

 新宿タワーレコードで、オスノディ3兄弟のプロモーション・ライブ。アイリッシュ・トラッド・バンド、キーラの中核を担う3人組の登場だ。思いっきりの私見を書いちゃうと、キーラは現在まともに聴くことのできる数少ないアイリッシュ・バンドの1つだと思う。いや、この人たちのポリリズムの感覚は、すでにアイリッシュを超えていると言ってもいいかもしれない。今日のライブでも、ロナンのおなじみトーキング・ドラム風ボーラン(アイルランドの片面太鼓)に、ロッサのジャンベにボーンズ、カラムのシェーカーその他のパーカッションという、打楽器のみの編成の曲が半数近くを占めていた。これにあの独特のコーラスがからむと、ほとんど気分はアフリカだ。普段は耳障りな(リズムをぶち壊す役にしか立っていない)お客さんの手拍子も、ポリリズムの中にうまく組み込んだりして、おぬしら、やるのー。

 とはいうものの、キーラはやっぱり7人のフルメンバーで見たいよな。少なくとも、あのエレクトリック・ベースは入ってないと。夏にはフル編成での来日が実現するというので、楽しみじゃ。

 追記。ロッサさんは、ギター・シェープのマンドリンも持ってきてたんだが、これは結局使わずに、現地で調達したのか、と言いたくなる安そうなヤマハのギターを弾いていた。どうして?

 

 

2/10

 新しい電話機が届く。実は、しばらく前から電話の調子がおかしかった。本体のほうはともかく、子機がほとんど使えない状態になっていた。とっくに元は取れているはずなので、思い切って買い換えることにしたわけだ。

 さっそくマニュアルを見ながら、ゴチョゴチョと設定をする。機能がいっぱい付いているもんで、けっこうめんどくさい。ヘタをすると、自分で電話の設定ができない人も出てくるかも。何はともあれ、サイズが小さいので、机が広くなったのはマル。

 

 

2/12

 神保町で打ち合わせ。出てきたついでに、すずらん通りをうろついていて、某楽器店の店先にブルーベルのギターが置いてあるのを見つける。おー、懐かしー。W350じゃないか。売値は9,800円。だいぶボロボロな様子だし、微妙な値段かな? これがW1000あたりなら、即買いだけど……って、そりゃムシが良すぎるか。

 

 

2/14

 Thumbのギター、J-400を売却。こいつは、私が最初に手に入れたギターだったんだよな。思えば、長い付き合いだった−−と遠い目をする。願わくは、第二の人生(というか「楽器生」)に幸多からんことを。ケースに、ローリング・ストーンズやマーク・ボランやジェフ・ベックのステッカーが貼ってあるのは、ちょっと気恥ずかしくもあったが、そのまま送ってしまった。気に入らなかったら、剥がしてくださいな。

 

 

2/15

 ブルーグラスフェスにマンドリンを持って行って、盗まれるという夢を見た。それも2本も。あまりのショックに呆然となったところで目が覚める。う〜、嫌な気分だ。

 早めに起きて、ボーッとしていると宅配便が届く。ショップメイドのPCである。プリインストール・モデルではないので、久々にOSをインストールすることになった。実は、自分のマシンではないのだが……。ま、そのうち何かにかこつけて、使わせてもらおう。

 

 

2/21

 まだ2月だというのに、やけに暖かい。気分は悪くないけれど、いまからこんな調子だと、今年の夏はどうなることやら。久々にクローハンマー・バンジョーの練習をする。こいつが、簡単なようで意外と難しい。あんまり長いこと弾いていたら、つめが痛くなってしまった。ズキズキ。でも、マウンテン・マイナーの響きはいいな。

 

 

2/24

 明け方に見た夢。小さな女の子がハーモニカを3つ持っている。音楽の時間に必要なので、お姉さんのぶんとまとめて買いに行かされたらしい。ところがお姉さんたちは、「Bbのじゃなくて、Ebじゃないと」なんて怒っている。「ハーモニカなんてどれも同じでしょ!」と、何にもわかってないお母さん。こりゃまずいってんで、ダイアトニック・ハーモニカの仕組みについて説明を始めるワタシ。お母さんが納得してくれたかどうか確認しないうちに目が覚めた。しかし、学校で使うハーモニカのキーはCだと思うぞ、お姉ちゃん。

 今日は急な用事はないはずだったのだが、カメラのストロボがイカレているのを発見しちゃったもので、急遽、ニコンのサービスセンターまで出かけるはめに。公正を期すために書いておくと、ニコンはちっとも悪くなくて、古い電池が液漏れを起こしたために、金属部分が腐食してしまったのだ。最近はデジカメを使うほうが多くなったもんで、ずいぶん長いことさわってなかったからなぁ。

 ニコンのサービスセンターに行くのも数年ぶりだ。その間に場所が変わっていたので、少し迷った。出掛けにWebで確認しておかなかったら、たどりつけなかったかもしれない。係りの人に点検してもらったところ、電池ホルダーのところだけを交換すればOKだそうで、ホッ。税込み630円で無事解決した。めでたしめでたし。それにしても、しばらく行かないうちに、ここはずいぶん明るい雰囲気になったなぁ。前はどっかのお役所みたいで、気が弱い私は、ビクビクしてたもんだが……。


液漏れの惨状。「すごいですね」と
ニコンのおねーさんにも誉められた

 

 

2/25

 武蔵中原で取材。その足でロッキートップに回るつもりだったのだが、思いのほか早く片付いたので、いったん家に荷物を置きに戻った。本日のライブは、テキーラ・サーキット……というよりも、アンビリーバブル・ワールドのリユニオンといったほうが真実に近い。さすがに久々の曲ばかりということで、多少ぎこちないところもあったようだが、やはり、ベースとドラムスが入ったサウンドは格別だ。手馴れた感じのカバー曲が、いきいきしていたのも印象的だった。しかし、あれは10年以上前の話になるのかぁ。何もかも懐かしい。ん? どっかで聞いたようなセリフだな? 断っておくけど、「ヤマト」はあんまり好きじゃない。

 

 

2/28

 夕方から出かけるつもりだったが、体調が悪くで断念。せっかくマンドリンの弦も張り替えたのに。

 

 

3/4

 郵便局で、お米とコンサートのチケット代金料金を払い込む。う〜、ローカルな話題じゃ。懸案だったS.S.スチュワートのバンジョーのリペアの工程もまとめた。我ながら暇だね〜。なぜか鼻水が止まらない。ずーずー。

 

 

3/6

 渋谷ツインズ・ヨシハシで、HAOW(ハオ)さんのライブ。昨年暮れのパーティで知り合った方なので、立ち入った事情は知らないが、おそらく日本人だと思う。8時過ぎに帰宅。ボクシングのトリプル世界戦を途中から見る。終わったところで、録画しておいたぶんも巻き戻して見た。う〜ん、本田会長は、プロモーターとしてのセンスはあるんだろうけど、勝負師としては意固地すぎるのが難点じゃなかろうか。日本選手のコマが少ないのはわかるんだが、少なくとも、西岡さんを4回も同じチャンピオンに挑戦させることはなかったんじゃないかな。

 

 

3/8

 二俣川・サンハート音楽ホールで、ペリー来航150周年記念コンサート。1854年3月27に、米国フリゲート艦(要するに「黒船」だわな)ボウハタン号船内で、日本側の関係者を集めて催されたミンストレルショウを再現するというイベントだ。ミンストレルショウ関係の資料ならなんでも集めたい身としては、もう行くっきゃない。で、会場に着いてみたら、やけに年齢層が高いのにビックリ。いつも行ってるライブだって、けっして年齢層が低いとは言えないのだが、今日はさらにその一世代上という感じだ。場違いなところに来てしまったような気もしないではない。

 とはいうものの、ライブそのものはとどこおりなく進行した。ミンストレル・ショウの再現と言いつつ、それらしい編成でやったのは2曲だけ。150年前のプログラムから何曲か演奏されはしたものの、それぞれの出演者の出自に合わせて、オールドタイム風、ジャグバンド風、ニューオリンズ・ジャズ風、ブルーグラス風と、当時はまだ存在していなかったはずのスタイル(オールドタイムは微妙か?)にアレンジされたものがほとんどだった。でも、面白かったからマル。全体に意欲的なコンサートだったと思う。

 案の定と言うべきか、お客さんの反応が鈍くて、アンコールはなし。用意していた曲があまったのか、会場出口で出演者のみなさんが待ち受けていて、ダン・エメット(バージニア・ミンストレルズ)のDixieで送り出してくれた。うん、ミンストレルショウといったらこの曲だよな、やっぱ。そのまま立ち去りがたかったので、マンドリンの安部恭治さんや、クロウハンマー・バンジョー&フィドルの黒川かほるさんにご挨拶。プレクトラム・バンジョーの青木研さんとは、初めてお目にかかったのだが、いきなり楽器の話を持ちかけてしまった。「お、ベガボックスですね。私のテナーはB&Dですよ」。ずーずーしーね、まったく。そういえば、有田純弘さんの姿もお見かけしたな。帰りの電車で、HFTのアキさんといっしょになる。別に意図した結果ではない。許せ(誰に謝ってるんだ?)。

 

 

3/12

 Amazonで注文していた書籍、「黒船来航と音楽」(吉川弘文館)、「ヴァジニア覚え書」(岩波文庫)が届く。「黒船来航……」は、先日のペリー来航150周年記念コンサートでその存在を知って、読んでみる気になったもの。もう1冊の「ヴァジニア覚え書」は、のちに第3代合衆国大統領になったトマス・ジェファソンさんの著書。日本語訳でも読んでおいたほうがいいかなと思って、いっしょに注文した。……こう書くと、やけに偉そうに聞こえるな。何のことはない、必要なのはバンジョーについて言及してあるところだけなんだが。

 

 

3/14

 確定申告の書類も無事完成。これを記念して(?)、昼食は大塚のカレー屋さんへ。ささやかな打ち上げってか? さらにミニストップへ寄って、ブルーベリー・パフェを頼む。ブルーベリーの実が丸ごといっぱい入っていて、これがなかなか。しかし、ダイエットはしなくていいのか?

 

 

3/17

 風は強いが、天気は晴朗。陽気につられるように横浜へ。またまた宮原芽映さんのイラスト展である。今日こそはビールを飲まずに引き上げようとしたのだが、うまくいかなかった。マズイ。結局、ほかのお客さんたちと酒盛りになる。しかし、なんで若い娘さん(誰だか知らない)が、仏教や科学の話まで、異様に詳しいかなぁ。世界の将来に関しても、立派な見識をお持ちのようで、お見それしやした。ツインズヨシハシのオーナーの、うらこさんも、ふらっと現われて、ふらっと帰った。お店以外の場所でお会いしたのは初めてのはず。

 行き帰りの電車の中で、「黒船来航と音楽」読了(ま、新書だからね)。初めて知った事実も多く、なかなか面白かった。

 

 

3/19

 よい天気なので、池袋のコンピュータショップまでお散歩。故障したスキャナを持ち込んで、修理を依頼する。まだ保証期間中だったので、無料ですみそうだ。−−というわけで、ハードディスクを購入。結局、お金を使うのね。

 

 

3/24

 ハードディスクのインストール。まずはパーティションを切る。そのためのユーティリティもバンドルされていたのだが、勝手知ったるFDISKのお世話になった。いまや、MS-DOS使いは少数派になっているんだろうな、きっと。ぺっぺっぺと4つに切ってから、Windows 2000をインストール。古いマシンなので、えれー時間がかかった。その間時間が空いたので、バンジョーのレッスン。最初はクロウハンマー・スタイル。それからスクラッグス・スタイル。……まだ終わらないので、メロディック・スタイルまで練習しちまったぜ。毎日インストールをやれば、バンジョーの達人になれるかもな。

 

 

3/26

 ふと思い立って、ディスプレイの自動切替機を購入する。これで調子の悪かったディスプレイをお払い箱にするのだ。ふっふっふ。キーボードやマウスも共用できるから、あのマシンも机の下に永久追放じゃ。出かけたついでに、デジカメ売り場もチェック。一眼レフのヤツがほしいんだが、まだまだ高いなぁ……。ま、取材の仕事が多くなったら考えるということで。

 

 

3/29

 修理に出していたスキャナが戻ってきた。お、早い!と喜んだのはいいけれど、「ご指摘の現象につきまして、厳重に検査いたしましたが、故障再現致しませんでした」−−ときたもんだ。結局未修理のままかぁ。前にも、こういう経験は、何回かあったな。試しにつないでみると、以前と変わらず、スキャナの気分によって動いたり動かなかったりする。あのね〜。どっかの回路の接触が悪いんじゃねーか。ま、当面はだましだまし使うけど……。

 

 

3/30

 ここのところ、怪しげなメールがずいぶん増えた。ウィルス感染の疑いがありそうなものは、原則として読まずに削除、なのだが、昨日、今日と、「おまえが送ったメールがウィルスに感染してるぞ」という警告も届くようになった。思い当たるフシはない。念のために、ウィルスチェック・プログラムも走らせてみたが、何も検出されなかった。う〜ん。もしかして、私のアドレスを登録されている方が、ウィルスに感染しているという可能性も? いずれにしても、やな渡世だねー。

 

 

4/2

 久々に小川町のウッドマンへ。まるみさんのBBSでも紹介されていたギブソンのアロハとF-5のTシャツを購入。アロハのほうは、メイド・イン・コリアで、ポリエステル100%。Tシャツのほうは、メイド・イン・USAで、コットン100%。この差は大きい? ま、こうしたデータを見るまでもなく、アロハのほうは、安物っぽい雰囲気丸出しだけど、レスポールに、ファイヤーバードに、エクスプローラーに、L-5CESに、ES-335に、ダブルネックギターに……と、いっぱいプリントしてあって、かっこいい! そうだ、今度これを着て、ファイヤーバードかなんかを持った写真を撮ろう。

 

 

4/3

 狂犬病の注射に出かける。断るまでもないと思うが、主語は「私」ではなくて、「うちの飼い犬」である。こいつは、獣医が大好きという奇特な犬だったのだが、目が腫れたときに無理やり目薬をさされて以来、注射まで怖がるようになってしまった。羹に懲りて膾を吹くのは、賢いと言うべきか、いや、やはりアサハカなだけだな。−−というわけで、いやがる娘をみんなで押さえつけて、ぶっといヤツをブスリ。これじゃ手篭めだね、どうも。

 

 

4/9

 また風邪をひいたらしい。鼻水が出て、のどが痛いと思っていたら、熱まで出てきた。もともと平熱が低いほうなので、ちょっと熱が上がると、もうフラフラになる。何もやる気がおきないので、一日中寝ていた。気分は最悪だが、一日ぼーっとしていられるのは悪くない。え? いつでもそうしてるだろうって? それにしても、いくらでも眠れるなぁ。不思議。

 

 

4/12

 まだ身体が重いけれど、とりあえず熱は下がったようだ。あんまり怠けているのも気がひけるので、家の外の掃除と草むしり。いつの間にか、ハナミズキの花も咲いている。誰だ、「鼻水の木」なんていうヤツは? スミレは花盛りだし、挿し木のムクゲも、新しい葉っぱをつけてきた。なんとか根が付いたみたい。近いうちに植え替えてやろう。ツバメよ、お前はなぜこない?

 

 

4/14

 amazonで自著を検索。ひっそりとリンクを張る。なぜかうしろめたい気がするのが、不思議。この作業の途中で、自著リストから抜けている本があることに気づいた。すっかり忘れてたよ。たはは。ま、似たようなテーマで、いっぱい書いてるからね。−−ということで、この本もこっそりリストに追加と。

 しかし、絶版になっているものがある一方で、古本で売られているものもあるんだぁ。ちょっとびっくり。コンピュータの本なんて、中古じゃなかなか売れないだろ、といらぬ心配までしてしまう。人によるのかもしれないが、自分の本が古本扱いになっているのを見る気分は、意外と悪くない。いつかは、何十年も残るような本を書きたいな。

 

 

4/16

 今は亡き父親が、趣味の船釣りをやめたのは、きらきら光る波を見ているとめまいがするようになったからだそうだ。「新緑のまぶしい季節」などという表現があるけれど、考えてみればガキの頃にはそんな感覚はなかった。ザワザワ揺れる葉っぱの光で、目がくらくらするのは、もしかしたら、オヤジのように、目が弱ってきたせいかもしれないな。なんてことを考えながら、庭木の剪定。それにつけても、いい天気だ。

 

 

4/17

 遺伝子情報のスパイ疑惑やら、アジ化ナトリウム事件やらで、なにかとお騒がせの理化学研究所では、毎年1回、所内を開放して、研究成果を披露する日を設けているという。今日はその一般公開日だというので、ひまつぶしにのぞいてみることにした。下板橋から東上線に揺られること20分弱。どんなものかと期待していたら、なんのことはない。ほとんど文化祭、学園祭のノリではないか。曲がりなりにも理科系の大学を出ている私としては、それなりに面白かったけれど、やっぱ地味っちゃあ地味だわな。えらく敷地がひろいのと、気温がめっちゃんこ上がったのとで、途中でバテて帰宅。それでも、しっかり所内の食堂のランチは試した。味はまあまあ満足。

 

 

4/19

 イラクで囚われていた人質のみなさんも、全員解放されたようで、まずまずめでたい。とはいうものの、この件に関する論評は、どうもすっきりしないものが多い。火中の栗を拾おうとしたほうの自己責任が問われるのは、あたりまえの話だけれど、そもそもこの事件がこんなにこんがらかったのは、アメリカ−−というかブッシュ大統領べったりで、イラクの民衆の反感を買った政府の姿勢が大きいわけだろ? 「ご迷惑をおかけしました」と謝れとまでは言わないけれど、こういう事情を棚に上げて批判ばかりするのは、ちょっと違うんじゃないの? 政府の政策に批判的な考えを持っていることを理由に、嫌がらせをしているとかんぐられてもしかたがないぞ。昔の偉い人は、こういうときに「李下に冠を正さず」と言ったもんだ。

 「人質救出のために莫大な費用がかかった」というようなセコい話も、あんまり気分のいいもんじゃないよな。そもそもマイナス面ばかりを取り上げるのは必ずしも正しくなくて、たとえば、自衛隊とは別にイラクのために活動している民間人がいるという事実を、中東各国のメディアに取り上げさせた対費用宣伝効果−−とでもいうのかな? これはかなりのものがあるんじゃないかと思う。もしかしたら、そのおかげで、日本でのテロの可能性が、ほんのちょびっと小さくなったかもしれないし。ま、金の話はどうでもいいんだけどさ。

 

 

4/22

 チマタで話題のウェブログを始めることにした。プロバイダが、30MBのエリアを無料で提供してくれるというので、もったいないから使わせてもらおうということなのだ。しかし、ここの更新だけでも手一杯だというのに、いったいどうなるんだろうね? とりあえずは、こっちのサイトとはまったく別の感じにするつもりなので、なにとぞよろしく。タイトルは棚上げ日記としました。ま、軌道に乗ったら、将来的には1つにまとめることになるかもね。

 

 

4/24

 渋谷ツインズヨシハシで、エレマンド・ムー・ユニットとモルカのライブ。どちらもまったく知らない人たちだったのだが、たまたまスケジュール表を見たら、面白い楽器編成だったので、ついフラフラと。

 エレマンドムー・ユニットは、エレクトリック・マンドリンを中心に、フルアコ・ギターとパーカッションを加えたトリオ。気になるマンドリンは、前半がオベーションのエレアコ・マンドリンMM68、後半は、なんとカスタムメイドのダブルネック・マンドリン(!)。いや〜、いいもの見ちゃった。

 でき上がったばかりらしいこの楽器、一見ソリッドボディ風だが、fホールが1つ見えるし、モンテレオーネ風のスクロールまでついてるしで、実際はテレキャスター・シンラインのような、ホロウボディのセミソリッドタイプだろう。構えたときに下にくるほうが、マンドリン・スケールの5弦ネック。もう1本は、オクターブ・マンドリン・スケール程度の4弦。実際のプレイから推測すると、5弦のほうは、通常のマンドリンにローCをくわえたCGDAEチューニング。ロングネックのほうはマンドセロと同じCGDAチューニングらしい(終演後、ご本人からマンドセロ・チューニングであることを確認できた。この場を借りて感謝)。つまり、これ1本で、マンドリン、マンドラ、マンドセロと、3つの楽器の音域をカバーしているわけだ。すんげ〜な〜。前からダブルネックのマンドリンには興味を持ってたんだけど、こんな組み合わせで実現していた方がいらっしゃったとは……。

 ところで、肝心のバンドのサウンドは……。え〜と、残念ながら私のストライクゾーンからは外れていた。基本的にロック志向なもんで、あんまりジャズっぽい演奏ばかりだと……。

 もう1つのバンド、モルカは、無国籍−−というか多国籍サウンドの5人組。楽器編成は、フルート、フィドル、ベースorピアノ、パーカッション、そして弦楽器いろいろ。うれしいことに、弦楽器プレイヤーの使う楽器が、ブズーキ、アイリッシュ・ブズーキ、マンドリン・バンジョー、小型のルバーブ、ウード、三線、12弦ギター……と、こちらのオタク心をくすぐるセレクトなんだな(ついでに書いておくと、パーカッションも持ち替えでビリンバウを使った)。ルバーブとビリンバウの演奏を生で見たのは、今回が初めてだと思う。また、マンドリン・バンジョーも中東製らしく、ボディがタンブール風になっている。こういうのもあるのね。ちょっぴりエスニックな演奏も、なかなか面白かったので、CDを買って帰る。つーことで、今日のライブは正解っと。

 

 

4/29

 さわやかな良い天気。夕方から渋谷へ出かける。ヒジョーに気分がいい。というわけで、本日は宮原芽映さんのライブ。しょっちゅう行ってるような気がするが、よく考えてみれば、今年になって初めてなのだ。久しぶりのライブのせいか、今日はいまひとつ冴えなかったような。それでも、ギターの丹波さんは相変わらずきめてくれる。「パイプライン」まで弾くとは思わなかった。

 

 

4/30

 本屋さんで雑誌を買ったら、ダイエット食品のチラシが同封されてんでやんの。あらかじめ袋の中に仕込んであるんだろうとは思いつつも、カチンときた。よ〜し、今日は昼飯抜きだ!

 

 

5/1

 朝起きたら、飼い犬がいなくなっている。残っているのはつないでいた鎖だけ。ゲゲッ! ついいましがたまで、気配があったのに。

 幸いなことに、足取りはすぐつかめた。どうやら、どこかのネコを追いかけて、隣の中学校へ侵入したらしい。ということで、とりあえず回収成功。まさか、自分で鎖をはずしたんじゃないよな? 以前飼っていた犬は、おとなしくて、鎖なんて必要ないようなヤツだったんだが、犬の性格も1匹1匹異なるようで。

 

 

5/3

 CD-Rの空ディスクが切れてしまったので、池袋に買い出しに出かけ、ついでに昼食をとる。レシートで福引ができるというので、さっそくトライ。いきなり1000円の汚職事件−−じゃなくて、お食事券が当たった。ラッキー! それから本屋で資料を漁って帰る。近頃は、コンピュータの消耗品も近所の100円ショップで買えるようになって便利だとは思うんだけど、それでも専門店まで行っちゃうんだよね〜。なぜだ?

 

 

5/6

 曇天。連休中は、天気が良すぎるか悪すぎるかで、まったくやる気がでなかったけれど、今日は絶好の草むしり日和だ。−−というわけで、午前中は草むしりに費やす。毎度のこととはいえ、えらく疲れた。草むしりは、人と自然との果てしのない戦いのようなものである。いつかはこちらが負けるだろうということは、最初からわかっているのだが。

 今年の連休も、世間様に顔向けできるようなことは何もせずにすごした。要するに、どこにも出かけたりはしなかった。せいぜい、昔書いた曲の整理をしたり、1920年〜30年代の古い音源をサウンドファイルにまとめたり……。アレンジをやり直したい曲もあったんだが、結局そこまでたどり着かなかった。近々、またホームレコーディングをしたいとは思っているのだが、はたしてどうなることやら?

 

 

5/9

 フィドラーのKさんからメールが届く。あんまり面識がないのに何だろうと思ったら、輸入盤の規制に関する意見メールの転載だった。ここでこの問題について説明し直すのもめんどくさいので、このメールから、参考になりそうなページのリンクを貼り付けておく。詳しくはそちらを参照されたい(手抜き!)。

 2004-05-07 5/6J-WAVE ”JAM THE WORLD”著作権法改正と輸入CDの規制について

 CD輸入権問題の骨子

 ぶっちゃけた話、法律はよくわからん。ご存知かもしれないが、私の好む音楽は、まず日本盤が出ないだろうと思われるマイナー・ミュージックだったりするので、この法律改正については以前から引っかかってはいた。引っかかってはいたものの、何ソレ?という感じでもあった。あ、なるほど、そういう経緯があったわけね(と上の文章を読んでひざを叩く)。海外オリジナルのCDの日本盤を出すケースと、日本オリジナルのCDの海外版が出るケースとでは、利害関係が180度入れ替わっているわけだ。それを1つの文面で片付けようとしたら、そりゃ話がこんがらがるよ。前者について言えば、そんなもん法律で取り締まるまでもなく、日本盤を発売する契約を結ぶ時点で、向こうのメーカーに「日本には輸出しないでね」と頼めばすむ話と違うか? そもそもこのケースだと、原盤のメーカーが輸入(向こうから見れば輸出だね)禁止の通達ったって、向こうには何のメリットもない話ジャン。この解釈、間違ってる?

 この法律改正で、CDの売り上げが低迷しているのをなんとかしよう、という意図はわかるんだけど、無理だと思うなー。これで首尾よく欧米盤の並行輸入を規制できたとして、原盤を制作したメーカーばかりじゃなくて、それを買う立場の我々リスナーも、いや、それどころか日本盤を販売する会社までもが、結局は損をすることになりそうなところが、頭痛い。それくらいなら、携帯電話に規制をかけたほうが、ずっとうまくいくって。絶対無理だろうけど。

 

 

5/13

 押入れの整理をしていたら、いまはなき渋谷のロック喫茶、ブラックホークのコースターを見つけた。私がこの店を知ったのは、もう終わりの頃だったから、そんなに通ってはいないんだが、それでもあの店を通じて、いろんな人と知り合ったのはたしかだ。やはり私にとって重要な場所だったと言える。ん〜懐かしい。

 しかし、よくこんなもの持ち帰ったよな。せっかくだから、いっしょに見つけたローリング・ココナッツレビュー関係らしいカンバッジ(こっちはほとんど記憶がない)といっしょに貼り付けておく。

 

 はっきり言って、どっちも汚い。コースターのほうにはコーラのしみらしきものまでついてるじゃないか! 何を隠そう、ものを捨てられないというのは、私の最大の欠点の1つなのだ(ほかにもたくさんあるけど)。いろいろガラクタが出てきたことだし、そのうちオークションにでも出してみようかね?

 

 

5/16

 せっかく当たったお食事券を使わないのももったいないので、池袋に出かけて、蕎麦を食べる。出かけたついでに、ジーパンを買って、そいつの裾上げを待ってる間に七宝焼きのピアスを買って(アタシが使うんじゃないからね!)、喫茶店でチョコパフェを食べて、本屋で雑誌も買って……と、ずいぶん散在した。う〜ん、向こうの思う壺やん!

 

 

5/19

 まるみさんのBBSの「フィドラー募集」という書き込みを見かけて、そういえばしばらくフィドルを弾いてねーな、と思い出した。いかん! あせって楽器を取り出して練習をする。3日休むとどーのこーの……って言うくらいだから、案の定、うまくいかない。それでも、めげずに続けていると、だんだんいい気分になってきた。フィドルっつー楽器は、わりと簡単に、こういう高揚感が得られるんだよな。ふっふっふ。そのぶん精神力も使うような気がするのがナニだが……。

 調子に乗って「MP3実験室」もアップデートしたので、そちらのほうもよろしゅーに。今回は私のボーカルも聴けるぞよ。

 

 

5/22

 渋谷ツインズヨシハシで、「たまご」のライブ。バイオリンのHONZIさんやアコーディオン&ピアノの良原リエさんたちがやっているユニット−−という以上の予備知識なしで出かけたのだが、なかなかに面白かった。バンドは4人編成で、残りの2人は、ギターとウッドベース。ギターは上々颱風の人らしいんだが、よく知らん(そういえば、私の前の席には上々の紅龍さんらしき人の姿も)。

 ステージ狭しと並べられているのは、トイ・ピアノ、トイ・アコーディオン、オルガン(ハーモニウム?)、鉄琴、ピアニカ、リコーダー、パーカッションといった、奇妙な楽器群。ウッドベースは持ち替えでチューバを吹くし、ギターも後ろのほうでごちょごちょ得体の知れないことをやっているしで、いかにも怪しい。サウンドチェックのノリのまま、ダラダラと始まったようなアバンギャルドな演奏が、5拍子の曲に変わったあたりでは、この先どうなることかと、ワクワクした。もっともそのあとは、わりとリラックスしたほのぼの路線に落ち着いたような気がしないでもない。楽器編成の影響もあってか、全般を通じてはノスタルジックな雰囲気が勝っていたかな?

 

 

5/25

 ちょっとした事情で、ずいぶん前に死んだ母親の戸籍謄本が必要になった。それも、一生分の戸籍を揃えなければならないという。母親は鳥取の生まれで、父親は青森。このため、母の本籍は、鳥取から青森に、それから東京へと移ったことになる。ずっと東京暮らしだったにもかかわらず、父は一生本籍を変えなかったから、母はもちろん、私の本籍も、長い間青森のままだった。ということは、事あるごとに青森から証明書を取り寄せないといけなかったわけだ。この手続きに、いいかげんうんざりしていた私は、父の死後に東京の現住所に本籍を移し、いっしょに母親の本籍も持ってきた。

 このような事情があるため、戸籍謄本も、東京、青森、鳥取と集めなければならない。とりあえず区役所に出かけて、東京のぶんの謄本を手に入れ、それから青森の町役場に電話をかけて、郵送での申し込みの手続きについて確認する。鳥取の頃の本籍は覚えてないから、こちらの手配は青森の謄本が届いてからだ。

 いやはや、本籍を移したからそれで苦労はおしまい、というわけにはいかんのだな。父親が本籍を移したくなかった気持ちは、なんとなく理解できるような気がするが(それともたんに手続きがめんどくさかっただけか?)、それでもちょっぴりうらめしい。結局、両親の影というのは、子どもが一生背負っていかなければならないものなのだ、きっと。私には子どもはいないけれど、あと何十年も経ってから、私の不徳のしわよせで、迷惑をこうむる人が出てくるのだろうか?

 

 

5/30

 大島豊さんからのメールで、城田さんの事件を知って、あわてて新聞で確認する。う〜む。何もできることはなさそうだが、とりあえず師匠にメールを書いた。さて、いったいこれからどうなるんだろう?

 

 

5/31

 昼飯時に、テレビ東京の昼間の映画枠で「脱出」をやっているのに気づいた。そう、エリック・ワイズバーグさんがDueling Banjoのアテレコをしたあの映画である。冒頭に出てくる、そのバンジョーとギターの掛け合いのところだけ見る。その続きは、あまり見たくないのでパス。都会に住むアメリカ人にとって、アパラチアの山奥は、いつまでたっても得体の知れない魔境なんだろうか? もっとも、この映画の舞台がどこなのか、実はよくわかってないのだが。

 

 

6/3

 近所の本屋がつぶれてしまったので(とほほ)、池袋か大塚か巣鴨か板橋(どこも同じくらい遠い)まで出かけないと、本が買えなくなった。こういうのって困るんだよな。私のような世捨て人には、本屋でぶらぶらするくらいしか、手軽なレジャーはないんだから。ま、運動だと思って、せいぜい遠出するしかないか。

 −−というわけで、今日は大塚へ。しかし、よく本屋がつぶれる土地柄だよな。覚えてる限りでも、これで4軒めだぞ。どーして?

 

 

6/8

 先日の戸籍謄本の話の続きで、区役所まで印鑑証明を取りに行く。以前は、家の近くの出張所で用が足りたもんだが、経費節減のためか、しばらく前にその出張所は閉鎖されてしまった。はっきり言って、これは痛い。いまだにそのダメージから回復できないでいる。

 そんなこんなで、区役所の窓口まで行くと、「印鑑登録のカードを新しいものに変えるか?」と聞かれる。なんか、ビックカメラみたい。新しいカードなら、機械で自動発行ができるようになるというので、即申し込む。思うに、出張所が閉鎖されたのと、この自動発行のシステムの登場とは、何らかの関係があるのかもしれん。

 渡されたカードは、本当にビックカメラのカードに似ていた。いっしょに、自動発行機が設置してある場所を書いたチラシももらったんだが、何のことはない。うちの近くには置いてないんでやんの。ちぇ。

 

 

6/9

 ヒメシャラの花が咲く季節になりました。−−といきなり時候の挨拶からはじめたりして。ちなみに、ヒメシャラというのは、こういう花だ。


2004年6月8日 梅雨の合間に撮影

 ちょっと見、椿に似ているが、椿の葉を好むドクガがたかるところをみると、きっと味も同じなんだろう。そんなところまで似んでもいいのに。今日は、ミツバチが花の蜜を吸いに来た。お疲れさん。

 庭に出たついでに、草むしり。ササグモ、オオシロカネグモ、ウヅキコモリグモを見つける。ウヅキコモリグモは、毎年たくさん見かけるが、ササグモとオオシロカネグモは珍しい。この前見たのは、まだ古い家が建っていた頃かもしれない。風に乗って飛んできたと思われるが、ここで、繁殖する可能性は低いだろう。

 もちろんクモだけじゃなくて、かなり太った毛虫も何匹か見かけた。悪いがお命ちょうだいする。アーメン。

 

 

6/13

 暑からず、寒からず、湿度も高からずの、いい陽気だ。調子に乗って、駅の上のイタリア料理店で夕飯。牛頬肉の煮込み、イイダコの墨煮、カジキマグロのカラシ和え、ワタリガニのスパゲティ、ブルーチーズのピザなどを頼み、赤ワインを飲む。BGMは、なぜか70年代のアメリカン・ロック。オールマン・ブラザーズ・バンドに、ジャクソン・ブラウンに、シールズ&クロフツに、キャロル・キングに……。う〜、ちょっと食いすぎた。よたよたしながら帰る。それにしても、日が長くなったな〜。まだ明るいジャン。

 夜寝ようと思ったら、天井にアシダカグモの幼生を発見。家を建て直してから、ずっと見てなかったもんで、やっと戻ってきたね−−という感じだ。ドアを閉めたときの振動に驚いたのか、カサカサカサ……と元気に天井を走り回る。その脚の動きときたら……。クモ嫌いの人が見たら、絶対血の気がひくな、こりゃ。幸運に恵まれれば、こいつはあと何年かは生きるだろう。せいぜい大きくなっておくれよ。

 

 

6/14

 床暖房システムの定期点検。ほかに誰もいないので、ダイニングにiBookを持ち込んで、通信をしながら対応する。無線LANは、こういうときに便利だわ。とくに何のトラブルもなく、点検は終了した。そういえば去年は蜂の巣が見つかってたいへんだったんだよな。なにはともあれ、お疲れさん。

 

 

6/19

 BBSでのやり取りがきっかけで、久々にマンドセロを弾く。スケールは長いし、弦は太いし、複弦だしで、ほんとに弾きにくい楽器だよなー。バンドで使ってでもいないと、なかなか手が伸びないね、こいつには。でも、この低音は、やっぱり魅力的。誰かマンドセロ弾きで、雇ってくれないものか?

 

 

6/20

 暑ぃ〜! あんまり暑いので、楽器の練習はお休み。ちょこっとだけマンドセロを弾く。じょわ〜〜〜〜〜〜ん!

 某ライブハウスから、ホームページ用の原稿を依頼されたので、喜んでお引き受けすることにした。ライブハウスが元気で繁盛してくれないと、私もちょっと困るもんね。そんなこんなで、メールをチェックしていたら、来月の9日にライブの助っ人をすることになっていたのに気づく。もう日にちがないジャン! もうちょっと先の話かと思ってたのに。まだ一度も音を合わせてないけど、だいじょぶかな?

 

 

6/22

 銀座ロッキートップで、チーフ井上とフォークゲリラボーイズのライブ。間にチーフ井上のソロパフォーマンスを挟んでの3部構成だったのだが、正直なところ、三線とキーボードのみで演奏した沖縄風オリジナルが、一番ハマっていたように思えた。とくに、イーグルスの沖縄弁訳(?)「てーげーイージー」は最高。こっちのほうが、ブルーグラスのリズムより無理がないんだよな。喜ぶべきか、悲しむべきか?

 ギターとハーモニカを使ったボブ・ディラン風プロテストソング・コーナーで、お客の背広のおとーさんたちが、頭を抱えていたのも印象的。ま、気持ちはわからんでもない。若輩者に説教されてるみたいな気分だったんじゃないかしら? それにめちゃくちゃ長い歌だったし〜。

 

 

6/24

 朝の5時半頃、妙な気配で目が覚める。おそるおそる確認してみると、飼い犬が、脱走してるんでやんの! うそだろ〜。半分眠った状態で探しに行くと、どっかのきれいなおねーさんに懐いておるではないか。「1時間くらい前から吠えてましたよ」と言われて、平謝りに謝る。やさしい人でよかったものの、ほかの家にも迷惑かかってるんだろうな。ごめんなさい。半日ほど落ち込む。

 それにしても、飼い犬の最近の様子を見ていると、いささかボケがきているような気がしないでもない。う〜ん、困った。

 

 

6/27

 くもり空で気温もあまり高くない。こりゃいいやと、またまた草むしり。今回は、スコップも使って、地面にべったりしがみついてるヤツを、一網打尽にしてやろうかと思ったのだが、すぐにバテる。ぜーぜー。ついでだから、挿し木をしておいたムクゲがだいぶ大きくなったのを、地面に植え替えてやることにした。うまく根がつきましたら、おなぐさみ。てなわけで、明日は筋肉痛になるな、こりゃ。

 

 

6/28

 昨日植え替えたムクゲの様子を見に行くと、カラスがやけに騒ぎだした。うちの屋根のあたりでカーカーいっているみたいだ。気になって、ベランダに登ってみると、つがいらしいカラスが二羽。しかも、目の前の手すりに舞い降りて、こっちにガンをとばしてきやがった。あのー、ここはアタシの家なんすけど……。なんて言っても通じるわけないな。向こうの気迫に押されて、家の中へ引き返す。情けない!

 このまま放っておいて、巣をかけられてもこまるので、カーテンを全開にして、窓越しに威嚇する。とほほ。これが効果があったのか、カラスくんたちは、静かになった。これで一件落着−−と言いたいところだけれど、明日になったら、まだ戻ってきたりしてね。

 

 

7/2

 夜10時から新宿のスタジオで、9日のライブのリハーサル。メンバーのみなさんとは、今日が初対面で、初練習。そのまま1週間後には本番というんだから、ほんとに大胆。音が合わなかったら、どうするつもりだったんだろ?

 バンドの編成は、ボーカル&ギターとベース(ドラムスはお休み)。ここに私がマンドリンとフィドルで加わるという。始まる前はどうなることかと心配したけれど、なんとか全曲通して練習できて、ほっ。コード進行を手直ししたいところなんかもあったけれど、時間もないことだし、このままいくほうが無難だろうということで、パス。あとは本番で微調整だ!?

 

 

7/6

 私がぼーっとしているうちに、ホームページのカウンターが、50000に達してるじゃないか! これもひとえにみなさまのおかげと感謝。とはいえ、キリ番を踏んだからといって、とくに何も出ないのだけれど……。

 夜中に羽アリが大量に飛びだし、それを目当てのコウモリも集まってきた。梅雨明けの予想は、気象庁よりも羽アリのほうがあてになるので、おそらく今年の梅雨は、空梅雨のままでおしまいだろう。暑いのはイヤだ〜。おいらのハートはドロドロさ。

 

 

7/9

 高円寺ペンギンハウスでライブ。午後6時からサウンドチェック。エンジニアのおねーさんは、マンドリンとフィドルを生音でとるのに苦労していたようだ。お疲れさん。そうこうするうちにお客さんが入ってきた。驚いたことに、若い女の子が多いではないか! 近来まれに見る平均年齢の低さである。これで燃えなきゃ男じゃない……なんてことをね。最終的には、立ち見が出るほどの盛況だったようだ。ありがたいことで。

 7時45分頃開演。途中でギターの弦が切れるなどのハプニングもあったが、なんとか全9曲を無事に終えることができた。ぜーぜー。演奏終了後は、次のバンドのお客さんに押し出される形で、即打ち上げに突入する。これがドラムスのおねーさんの隣の席で、まんもすらっぴ〜。さっそく友好的な会話にいそしんだ。はたして、いっしょに演奏する機会はあるかな?

 

 

7/10

 ウン十回めの誕生日。寿司をご馳走してくれるというので、池袋まで出かける。寿司といっても、ベルトコンベアで流れてくる、いわゆる「るくるくし〜す」だが。28枚ほど食べて、しめて9000円なり。あとで聴いたら、普通の回転寿司より高い店だったんだそうな。たしかにネタは、よかったな。

 

 

7/17

 代々木の飲み屋「ななかまど」で、インステッド・オブ・ネットのライブ。セッションタイムもあると言われたので、マンドセロを担いで出かけた。山崎熊五郎さん情報では、今日のお店は料理がいけるそうな。とりあえず黒生ビールを頼んで、あとはラフテー、シューマイ、エビチリ、タコのから揚げ、ナスのダイコン和え、グリーンサラダ……と、周りにある料理をひととおり食べさせてもらった。意地汚いったらありゃしない! でも、みんなうまかったので、ハッピー。ご馳走様でした!

 本日のIONは、どぶろひくぞうさんが欠席で5人編成。にもかかわらず、いつもとさほど変わらぬ分厚い音だったと思う。パーカッションのアレンジなども、いろいろ変えてあったようで、なかなか。

 ジャムセッションは、1部と2部のステージの合間に行なわれた。ジャムのお題は、Cのブルース、Opus 38、EMDの3曲。Cのブルースは、エレクトリックギター(レスポール・スペシャル)とAKIさんのボーカルをフィーチャーした、IONとしては異色のセッション。マンドセロでCのブルースを弾いたのは初めてだ。マンドリンでGのブルースを弾くのと同じとはいうものの、マンドリンでGのブルースを弾くことだって、ほとんどないもんな〜。適当にごまかしたのはいいが、家へ帰ってから、もっといいフィンガリングのパターンを思いついたりして。いつだって遅れがちなヤツ……。

 EMDもマンドセロで弾くのは初めて−−というよりも、テンポが速くてついていけない! 必死で追いかけて、終わったときには右手が上がらなくなっていた。ひーひー。こいつは精進して出直さないと。前は、月2回くらいのペースでマンドセロを弾くライブをやってた時期もあったのにな。

 

 

7/20

 やけに暑いと思ったら、本日の東京の最高気温は、39.5度とな! いかん、そう聞いたらますます暑くなってきた。しんぼうたまらんので、屋根に水撒きをする。ホースから出た水が、すぐにお湯になって帰ってくるんだな、これが。焼け瓦に水ってか。それでも、心なしか気分がよくなった。

 この暑さにもめげず、ジョロウグモの幼生が、元気に一匹前の網を張っているのは、見上げたもんだ。一昨日初めて見かけたんだが、当分ここに居座りそうな気配で、ちょっと幸せ。

 

 

7/21

 昨晩、うちの玄関で羽化したセミの写真を貼り付けておく。向こうが「ここで脱ぎたい」と言ったわけじゃなくて、外でうろちょろしていたのを、家人が連れ込んだんだがね。この撮影のあと、ちゃんと外に逃がしたから、ご心配なく。それにしても、うちのどこにセミの幼虫が暮らす場所があるんだろう? 毎年の事ながら、不思議。

 

 

7/24

 渋谷ツインズヨシハシで、宮原芽映さんのライブ。本業のほうのスケジュールがだいぶ遅れていて、ピンチではあったのだが、ま、息抜きとゆーことで、臆せず出かける。

 わりと余裕の時間に着いたつもりだったのに、すでに席はかなり埋まっていた。しょーがないので、一番前の席に座る。個人的には、真ん中よりも少し後ろくらいで、左右のスピーカーから等距離の位置の席が好みなのだが、ぜいたくは言ってられん。もっとも、かぶりつきの席だったおかげで、ステージはよく見えた。あらためてこんなことを書くのもナニだが、宮原さんのギターはうめーなと再確認。右手のカット−−というかミュートのタイミングが素晴らしい。ボーカリストの弾くギターということでは、ベストと言ってもいいんじゃないか? おまけに後半のステージは、なぜか裸足で色っぽかったよ。こういうのは、後ろの席ではわからんな。

 リードギターの丹波さんは、この日はスライド・プレイに徹していた。小指にはめたボトルネックは、本番前に急遽作ったみたいな、かなりヤバそうなシロモノだったな。油断をすると大怪我をしそうな切り口で。しかも、斜めに短く割れてたし。はっきり言って失敗作っしょ、あれは。あんなもんで、よく弾けるもんだと感心。−−というわけで、たまには前の席も悪くないと。演奏自体も、すっごいよかったと思うのだ。

 

 

7/26

 平日にもかかわらず、檀家をしている寺の施餓鬼会法要とかで、お金だけ納めにいく。説教を聴く代わりに、ウチワだけもらって失礼した。ん? このウチワ、よく見ると、なむちゃん、あみちゃん、だぶちゃんと、トリオのキャラが描かれてるジャン。悪いけど、ギャハハハハと笑わせてもらった。ま、いいか。たまには墓参りをするのも悪くあるまい。南無阿弥陀仏。

 

 

8/1

 しばらく前に買っていたものの、忙しくて放ってあったDVDなどを見る。まずベラ・フレック&エドガー・マイヤーのMUSIC FOR TWOのおまけについていたツアーのドキュメンタリーみたいなヤツ。これがなかなか面白い。ベラさんはもちろんだけど、マイヤーさんは、ほんとうまいわ。

 それから、長いこと幻のビデオだったレオン・ラッセル&ニュー・グラス・リバイバルのライブ。映像は、もちろんレオンさん中心なんだけど、タイトルではNGRのほうがずっと大きい扱いなのね。レオンさんの名前は、虫眼鏡を用意しないと見えないくらい。時代は変わったなあ。それにしても、曲名のスペル、間違いまくってない?

 

 

8/6

 アブラゼミの声に混じって、ツクツクホーシの声が聞こえるようになった。まだまだ暑いけど、着実に秋は近づいてるんだな。ちょっとうれしく、ちょっと寂しい。

 

 

8/8

 夏が終わる前にしておかなければならないことが3つある。1つはカキ氷を食べること、2つめは冷やし中華を食べること、3つめはクリームソーダを飲むこと。みんな食い物関係ジャン! −−というわけで、今年はまだクリアしていなかったクリームソーダを飲みに、大塚まで出かける。んー、うめー! これで、今年の夏はいつ終わっても大丈夫。

 

 

8/11

 昨日の夜にもそんな予感がしたのだが、とうとうプリンタがイカれてしまった。せっぱつまった締め切りの最中じゃなかったのが、不幸中の幸い。ずいぶん酷使してきたから、壊れても当然−−というか、とっくに元は取れてるわな。今度は、FAXやコピー機を兼ねてる複合機にしようか? お金はかかるけど、なぜかワクワク。

 

 

8/14

 注文していた新しいプリンタが届いた。プリンタの機能に加えて、カラーコピー、ファックス、スキャナの機能も付いた複合機である。1機能につき8000円弱の計算か。安い! おかげでこれまで使っていたファックスとスキャナはいらなくなった。イカれてしまったプリンタは捨てるとして、スキャナの嫁ぎ先は早々に決定。あとはファックスが余ってるんだけど、どなたか要りません? コピー機や電話機としても使えるよ。

 

 

8/16

 世の中には無条件にクモを嫌う方も多いようなので、ここに写真を張るのは自粛するとして、自宅の2階にイエユウレイグモがひっそりとたたずんでいたのを見つけて、接写した。

 イエユウレイグモが、部屋の隅にモヤモヤした巣を張っているのは、みなさんもおそらくご覧になったことがあると思う。名前はすごいけど、悪さはしないので、できれば仲良くしてやってほしい。この巣にほこりがたまってたりすると、いかにも掃除をしてないみたいで、見た目は悪いんだが……。

 

 

8/23

 曙橋バック・イン・タウンで、宮崎勝之さんと有田純弘さんのデュオ・ライブ。会場入り口でCHIAKIさんとばったり出くわして、ご挨拶。お世話になっております。先日はお手数おかけしました。−−なんてことをね。

 腹が減っていたので、黒ビールとピザを注文……したつもりだったのだが、運ばれてきたのは黒ビールとペンネ。どうせ腹に入れば同じだ。気にせず食べる。隣の席の方に、ここのサイトを見ていると挨拶されて、ちょっとどぎまぎ。悪いことはできないな。

 てなわけで、周りの方たちとマンドリン談義をしているうちに、ステージは始まった。宮崎さんはもちろんマンドリン、有田さんは、コリングスっぽいギターに、ギブソンのアーチトップ・ギターのL-4、ドブロ・タイプのギター(メーカー未確認)、バンジョー、マンドリンと、弦の魔術師の面目躍如といった活躍。有田さんによれば、L-4は1924年製とのことだったが、ヘッドのロゴのレイアウトは25年製っぽい雰囲気。24年製だとすれば、年の変わる直前くらいのモデルではなかろうか? ともあれ、テクニカルなインタープレイのやり取りと、微妙に噛み合わない会話のコントラストが、印象的なライブだった。

 

 

8/24

 FAXをもらって下さる方が見つかり、なんとか梱包して送ったはいいが、今日になってパーツを1つ送り忘れていたことに気がついた。あ〜、またやっちゃったよ! アタシってダメね。

 

 

8/27

 ライブを見に行った関係で、ビデオに録画したまま放ってあった「フィルモア最後の日」を見る。そうしたら現在進行中の単行本で、パパ・ジョン・クリーチさんにふれてなかったことに気づいた。いけね、忘れてた。ひとことだけでも言及しとこう。この人のスタイルは、20年代、30年代のブルース・フィドラーにすっごく近いんだよね。つーか、若い頃のスタイルをそのままキープしてたんだろう。70年代のフィドラーという視点で見ちゃうと、ちょっと(いや、かなり)頼りないんだけど。

 

 

8/29

 雨にもめげず、池袋で昼飯。ちょっと贅沢をしてフランス料理を食べることにした。牛のステーキに、フォアグラに、イセエビに、アマダイ。赤ワインと黒ビールも飲んだ。なんかのお祝いか?

 

 

9/1

 朝、ドタバタしていたら、マイクロソフトの発表会があるのをころっと忘れてしまった。気づいたときにはもう遅い。とほほ。まてよ、ほかに忘れてることはないだろうな?

 

 

9/2

 しかし、キーラのリズムに合わせて手拍子をしようなんて、身の程知らんヤツが多いよな。案の定、途中でリズムが取れなくなって中断してんでやんの。ザマーミロ(そこまで言うか!)。あ、失礼。アイリッシュ・トラッドのコンサートで、リズムの合ってない手拍子を聞かされるのに、いいかげんうんざりしてたもんだから、つい本音が出てしまった。こういう雑音があっても、チケット代の払い戻しはしてくれないもんな〜。

 てなわけで、本日は渋谷・オンエア・イーストでキーラのライブ。手拍子の有無に関わらず、よいライブだったと思う。重層リズムのアンサンブルに、心地よく酔っ払うことができた。満腹感とともに帰ろうと思ったら、2階からこっちに手を振ってる人がいる。あれ? 宮原芽映さんと一平さんじゃないか。てーことは、もしかして私に手を振ってるの? 思わず「アタシっすか?」と自分を指差してしまった。かっこわる〜。

 とりあえず2階に上がろうと思ったのだが、階段の場所がわからない。折りよく知り合いの菜っちゃんが通りかかったので、2階への上がり方を聞いてしまった。便利屋さんみたいな使い方をしてごめん! おかげさまで、なんとか宮原さんたちにご挨拶できた。めでたし、めでたし。そのあとは、オンエアの近くにあるツインズヨシハシに寄って、女主人のうらこさんにご挨拶。同じくオンエア経由の中川五郎さんの隣に座らせてもらって、ちょこっとだけ話をした。

 

 

9/3

 おかげさまでと言うべきか、長いことかかずらわっていた単行本の作業も、なんとか一段落して、10月中にはなんとか出版できそうな雰囲気になってきた。そこで宣伝も兼ねて、ここまでの苦労話をまとめてみようと思う。題して、「メイキング・オブ・アメリカン・ルーツ・ミュージック」。大きく出たな、おい!

 アメリカン・ルーツ・ミュージックの系譜について、以前からまとめてみたいなとは思っていた。直接のきっかけとなったのは、皮肉なことにアイリッシュ・トラッド・ブームだった。自慢じゃないが、アイリッシュ・トラッドなら70年代からよく聴いていた。だから、アイリッシュ・ブームの到来自体には、文句のあるはずがない。ところが、どうも様子がおかしい。漠然とではあるが、アイリッシュ中華思想みたいなものの存在を感じるようになってきた。アイリッシュ・ファンはもちろん、TVのようなメディアまでもが、「アメリカン・ミュージックのルーツはアイルランドにあり」なんてことを言い出す。中には「ブルースやジャズはアイルランドの音楽から生まれた」なんて言い切っちゃう番組まで現われた(これは某国民放送の例)。さすがに、そりゃまずいだろ!

 たしかにヌーラ・オコーナーさんの「アイリッシュ・ソウルを求めて」(大栄出版)なんかを読むと、アイルランドの音楽とアメリカの音楽の関わりについて、それらしいことが書いてある。とはいえ、これはあくまでもアイリッシュの視点から見た「一面の真実」なのだ。これがたとえばアフロ・アメリカンの音楽評論家だったら、同じデータから「まったく別の真実」を紡ぎ出してくれちゃうに違いない。それより何より、アイルランド起源説を唱える人の中に、肝心のアメリカン・ルーツ・ミュージックについてあまりよく知らずに、トンチンカンなことを言っているみたいな人が少なくないのが、気になった。

 こうなったら、アメリカン・ルーツ・ミュージックの歴史を、私なりに整理してみるしかないのではあるまいか? とはいうものの、いったいどこから手をつけたらいいものか、よくわからない。ひとくちにアメリカ・ルーツ・ミュージックと言っても、そのカバーする範囲はとてつもなく広い。ヘタをするとどこへ向かったらいいのかわからず挫折することになってしまいかねない。

(−−というところで、次回へつづく)

 

 

9/5

 志木市民会館パルシティで、「怒りの葡萄」舞台稽古。劇団関係者に公開するというので、関係者でないにも関わらず、Kさんのつてで見学させてもらった。てなわけで、会場についてボーっとしてたら、目の前を菜っちゃんが通り過ぎていくではないか。う〜む、また会っちまったよ。愛人(いるのか、そんなもん?!)を誘ったりしてなくてよかった。

 舞台稽古といっても、本番とまったく変わらないようだ。いきなりKさんのフィドルソロから舞台が始まったのには、びっくり。その後もフィドルが活躍する場面がいっぱいで、楽士の中では主役級だったのね……。劇の内容についてどーこーいう素養はないけれど、シビアな話だな〜。これじゃ、原作が発表されたときには、そうとうもめたに違いない。

 終演後、Kさんにご挨拶しようかとも思ったが、ロビーもずいぶんごった返していることだし、そのまま失礼させてもらうことにした。

 

 

9/6

 「単行本用のプロフィルを新たに書き起こせ」と言われて、いろいろやってみたのだが、これが意外と難しかった。まず、「アメリカン・ミュージックのリスナー&プレイヤー向けに音楽体験をメインにしたプロフィルを書け」という注文が難しい。そもそも他人様に自慢できるような音楽体験なんてあったっけ? 「最大600字」とか言われても、そんなに書くことないような気もするし。そんなこんなで、短い字数のわりにはずいぶん時間がかかったが、なんとかでっち上げて、メールで送る。

 送り終わったところで、「メイキング・オブ・A.R.M.」の2回め。一口にアメリカン・ルーツ・ミュージックと言っても、そのカバーする範囲は恐ろしく広い。ヘタに手をつけると収拾がつかなくなり、結末までたどり着けないかもしれない。なんとかたどり着けたとしても、散漫な内容になってしまいそうな予感がする。そこで、全体を貫く2本の柱を用意することにした。この2本の大黒柱がうまく機能すれば、全体のストーリーも、それなりに首尾一貫するはずである。

 さて、それがどんな柱かというと、半分は読んでのお楽しみということにしておいて、1本だけ紹介する。結論から言うと、早い話が楽器の発達史なのだった。バンジョー、マンドリン、フィドル、ギター、……といった楽器が、アメリカでどのように普及し、またどのように改良されていったかを調べることで、音楽自体の変遷も見えてくるに違いない。録音が残っていない頃の話は、なかなか客観的なデータが手に入らないのだが、楽器だったら古くからスペックの記録は残っているし、なんなら実物を見て確かめることもできる。それに、楽器とくれば、個人的にも興味のある分野だし。こいつぁ〜いい!

 −−てなわけで、まずは年表を作って、これにアメリカ合衆国の主なできごとと、音楽の変遷、そして楽器の普及状況を書き込んでみることにした。

(またまたつづく)

 

 

9/8

 amazonに注文していた書籍、ORANGE BLOSSOM BOYS(Centerstream Publication)と、MINSTREL BANJO(同)が届く。前者は、かの有名なフィドル曲ORANGE BLOSSOM SPECIALにまつわるエピソードを集めた研究書で、貴重な音源入りのCD付き。面白いところに目をつけたね〜。脱帽。そのうち何らかの形でパクらせてもらおう。架空の曲をでっち上げたフィクションなんかも面白そう。

 MINSTREL BANJOのほうは、1855年にオリバー・ディットソンから出版されたミンストレル・バンジョーの教則本を基にした、タブ譜集のようだ。オリジナルは、おそらく最も古いバンジョー教則本の1つだろう。はい、「ミンストレル・バンジョー」「オリバー・ディットソン」といった言葉の意味がわからない方は、もうじき出る私の本を……(以下略)。バンジョーのケースや、小物類の広告も随所に挿入されていて、資料としてもずいぶん役に立ちそうだ。執筆前に読んどくべきだったかな? でも、ざっと見た感じでは、書き直しを迫られるような新事実は見つからなかったから、まあいいと。

 

 

9/9

 単行本のための著者近影の撮影。編集部のたっての注文で、楽器を並べてポーズをつけることになった。私はあんまりやりたくなかったんだけど……って、ウソをついてはいかんな。早い話が、このページの写真みたいなもんを撮ればいいわけだ。てっきり手伝ってもらえるもんだと思っていたら、1人で撮れと言われる。セルフタイマーを使って自分を写すのって、ヒジョーにめんどくさいんだよな。とほほ。あせって楽器を用意して、ちゃっちゃと片付けた。そのうち没になった分を、ここで公開するかもしれない。お楽しみに(?)。それにしても、ここまでくると、いよいよ大詰めって感じで、あとは出るのを待つばかり……かな?

 

 

9/10

 池袋で表紙用の撮影をするというので、楽器を抱えて出かける。そう、今度の表紙は、楽器の写真を使うのだ。編集の鈴木さんと、デザイナーの方と3人で撮影を行なう。−−といっても、私の仕事は楽器運びでおしまい。あとは撮影に立ち会っただけなんだがね。雨が降り出した頃帰宅。途中でずぶ濡れになるも、楽器はなんとか守った。ぐったり。

 

 

9/15

 渋谷・ツインズヨシハシで、宮原芽映さんのバースデイ・ライブ。キーラのライブのときに、直接告知を渡されちゃったら、やっぱ行かないわけにはいかんよな。つーわけで、会場に行ったはいいが、すでにほぼ満席状態。しょうがないから、前回同様、なんとか空いていた一番前の席に座った。人はなぜ、かぶりつきの席を避けるのだろう? ま、理由はだいたいわかるがね。

 幸か不幸か、はたまた陽気のかげんか、こういうときに限って、目のやり場に困るような格好で主役が登場するんだな、これが。しょうがないから、ギターばっかり見ていた。こいつはきっと、70年代のハミングバードなんだろうな。ブリッジサドルが逆さに付いてないもの。ピックガードのハチドリは、だいぶ削れて消えかかってる。……なんてことをね。

 ゲストは、中川五郎さんと、平松八千代さん。五郎さんは、エレクトリック・ギター1本だけをサポートにつけて、やけに元気なパフォーマンスだった。全盛期のザ・フーみたい? あんなに飛び跳ねたら、足の筋でも痛めてしまうのでは、とよけいな心配までしてしまったよ。平松さんは、生で聴くのは2回めくらいだけど、ほんとに生で聴くとすごいな、この人の声は。

 

 

9/16

 某所からビールのタダ券をもらったので、さっそくビールと交換−−と思ったが、何と換えてもいいというので、結局ワインにした。特売品のオージー・ビーフを焼いて、赤ワインで乾杯。すんごくうめ〜!

 

 

9/17

 隣の中学で、植木に薬剤らしきものを撒いている。ほかに行きようもないので、横の道をすり抜けようとしたら、頭からこいつをかぶってしまった。バイトのおにーさんかなんかしらないが、思いっきりかけてから「はい、ストップ〜♪」とか言ったって遅えよ。何のためにお前はそこで交通整理をしてるんじゃい! 久しぶりにマジに怒る。でも、何も言えなかった。ま〜ね。

 

 

9/21

 再校紙のチェックも終わり、索引も完成し(これはほとんど編集の鈴木さんの努力の賜物)、こちらでやるべき作業はすべて片付いたようだ。あとは、印刷と製本がされてくるのを待つばかり。早く上がってこないかな〜。−−というところで、メイキング・オブ・A.R.M.の3回め。

 基本方針が決まったら、これに基づいて全体のアウトラインをまとめなければならない。最初の章でアメリカン・ルーツ・ミュージックの歴史を紹介し、2章以降で楽器ごとの各論に入り、最後にまとめの形で、ヨーロッパやアフリカの音楽がどのようにアメリカン・ミュージックの成立に関わってきたかを、おさらいする。−−ここまでの構成は、すんなり決まった。地道な営業努力のおかげで−−というか、さるお方の口ぞえをいただいたのが大きかったようで、なんとか出してくれそうな出版社も見つかった。そこで資料漁りと並行して、ぼちぼち原稿書きを始めたのが、去年の春頃だ。

 いざ執筆を始めてみると、よく知っていたつもりでも、不明な点がいろいろと見つかる。そのたびに、知り合いに問い合わせたり、資料や音源を取り寄せたり、Webで検索をしたりと、けっこうたいへんだった(お世話になった皆さんには、あらためて感謝!)。でもこういうのって、答がわかったときの気分が何とも言えないんだよね〜。

 そんなこんなで、いい気になって書いていたら、いつの間にか予定の枚数をオーバーしていることに気づいた。2章のバンジョー編で、すでに予定の枚数を超えているではないか! まだ半分もいってないのに。こりゃアカンと、オタッキーなネタをド〜ンと削ってみたが、それでもまだけっこうな量だ(これは私見だが、いかに無駄な情報を手際よく省くかが、ライターの腕の見せ所なんだと思う。その点でいくとアタシはまだまだダメだね〜)。しかたないので、ページ数を抑える一方で、編集部にそれとなくページ数の増加を打診する。当初は新書判で出すという話だったので、そもそもあんまり分量がなかったのだ。

(まだまだつづく)

 

 

9/23

 ペットボトルの緑茶(サントリーの伊右衛門)を買ったら、キャンディーズのフィギュアが付いてきた。「いまさらキャンディーズ?」といぶかしく思いつつ開けてみると、なんか情けなげな人形が……。う〜ん、3人とも同じ顔だなぁ。どれがミキちゃんだろ? コレクターの心理ってよくわからんのだが(楽器ならともかく)、マニアだったら、こういうのでもうれしいのかしら?

 

 

9/24

 ギターの弦を交換したついでに、オベーションのエレアコ・マンドリンの弦も交換することにした。このマンドリンにはボールエンドの弦しか張れないので、ギターの弦の端についていた玉(ボール)を集めて、これで何とかしようと、前から考えていたのだ。いい機会なので、その作業の様子をまとめてみた。フェンダーのエレマンなんかにも応用できるので、ボールエンドのマンドリン弦が調達できなくて困っている方は、ご参考にどうぞ。

 

 

9/25

 原宿こんとん館で、山崎FFバンドとケンタッキー・ベアーズのライブ(人呼んで「どすこいナイト」)。会場に行くまで知らなかったのだが、マンドリンの安部さんが今日を限りに山崎FFバンドを脱退するとか。その前に見に来られてラッキー。ジャムでは、自作の歌を2曲、山崎熊五郎さんのフィドル入りで演奏させてもらった。まったく知らない曲を、打ち合わせなしの即席で弾いてもらって感謝。ちなみに、新曲の「サイドマン」は、本日が初演だ。サビのところはもうちょっと工夫が必要かな?

 終演後、安部さんと話ができた。音楽活動を一度整理して、それから新たな展開を目指すとか。才能のある人だと思うので、ぜひがんばってほしい。

 

 

10/2

 あっという間に、もう10月。冬の暖かい日が小春日和なら、今日は小夏日和かな? もっとも暑いとはいえ、外を歩いてもあんまり汗をかかないのは、やっぱ秋だわ。−−というところで、メイキング・オブ・A.R.M.も、そろそろ大詰め。

 なんだかんだで、原稿自体は、昨年の10月にはひととおり書き上がっていた。しかし、それからあとが長かった。実際にゴー・サインが出て編集作業に入ったのは、今年の5月くらいである。当初の新書判の計画も白紙に戻り、結果的にページ数の問題も解決した。この間に新しい資料も発掘できたし、推敲する時間をたっぷり取れたのもよかった。

 実際の編集作業についてウダウダ書いても、たぶん興味のある方は少ないだろうが、今回は編集サイドとのやりとりが、なかなか面白かった。PC関係の単行本だと、一つの表現をめぐって、ああでもない、こうでもないと言い合うことはあまりない。鮮度が勝負で、1ヵ月遅れたら陳腐化してしまうような世界だから、しょうがないのだが、個人的にはじっくりやれるほうが好きみたい。もともとトロい性格なもんでね。

 一番時間をかけたのが、ナカグロをどうするか、外国の固有名詞や外来語の表記はどうするかといった、表記法の問題だった。この件に関する私個人のスタンスは、「棚上げ日記」のほうにもちょこっと書いたので、興味のある方は参照していただきたい。ただし、出版物である以上、出版社の原則なども考慮しなければならないので、実際にこのとおりにいくことはめったにない。今度の本も、またしかり。

 てなわけで、自分では、けっこう情報量の多い本になったと思っている。バンジョーに5弦をつけたのは誰か? ブルースマンはフィドルを弾いたのか? マンドリンがアメリカに広まったきっかけは? ギターはアメリカの音楽に何をもたらしたか? ドブロとナショナルの違いは? アパラチアン・ダルシマーとハンマー・ダルシマーって関係あるの? ダイアトニック・アコーディオンって何? Turkey In The Straw、Paddy On The Turnpike、Soldier's Joy、Fisher's Hornpipeなどの有名曲はどこからきたのか? ……などなど、考え出すと夜も眠れなくなるような数々の疑問が、本書を読めばたちどころに解決する(はずである)。

(次回くらいで完結の予定)

 

 

10/4

 歳のせいか、コンサートのチケットを調達するのが、だんだんめんどうくさくなってきた。巣鴨のチケットぴあがなくなってしまったこともあり、今回は、ファミリーマートで受け取れるというデジポケ(電子チケットダウンロードサービス)を利用してみる。ものは、10月7日のスターパインズカフェのチケットだ。ぴあのサイトでチケットを購入するところまでは、これまでと同じ。引き取りに行くのは雨があがってからにしようと思ったのだが、昨日、今日と、しばらく晴れそうにない。あきらめて地蔵通りのファミリーマートへ出かけ、アミューズメントマシンみたいなデザインの発券機のタッチパネルを、ピッピッピとやってみたが、どうも様子がおかしい。ID番号を入れたところではねられてしまう。どうなっとるんじゃ? 思いつく限りの操作をやってみたが、うまくいかない。駅前の店でも試してみたが、結果は同じだ。う〜む。

 

 

10/5

 ファミリーマートのチケット問題は、無事解決した。何のことはない、最初のメニューの選択を間違っていたようだ。昨日は「予約していたチケットを買う」というのを選んでいたのだが、その下に小さく表示されている「すでに購入してあるチケットを受け取る」というのにすればよかったのだ。なんかまぎらわしいよね〜、このメニュー。え? 間違うのは私くらい?

 というわけで、7日は吉祥寺だー。それはいいとして、10月10日は、ライブの予定が4つも重なっているんだよな。どれに行こうか迷う−−と言いたいところだが、「どこにも行かない」という選択肢もありか。人はライブのみにて生くるにあらず。

 

 

10/6

 単行本の見本が上がったというので、音楽之友社まで取りに行く。表紙は、思っていたより派手めな仕上がりかな? 楽器の写真をどうレイアウトするのだろうと思っていたら、こういう風に組み合わせたのね。私だったら、この表紙を見ただけで買っちゃうな、たぶん。とりあえず紹介ページを作ってみたから、興味のある方はご覧あれ。まだあんまり情報量がないけれど、おいおい充実させるつもりでいるので、よろしく!

 編集の鈴木茂さん(元はっぴいえんどのあの人とは無関係らしい)には、「自分が読みたい本だったので、編集していて楽しかった」というようなことを言われた。お世辞が入っているのかもしれないけれど、やっぱうれしい。早いところでは今週末くらいから、普通の本屋さんでも来週には店頭に並ぶと思うので、ぜひ一度手におとりください。

 あとは、出版記念のライブをやりたいのー。私の性格を知ってる人なら、容易に想像できると思うけど、まだ具体的には何も動いていない。わはは。

 それでは、メーキング・オブ・A.R.M.の最終回。

 原稿の整理が終わって、実際に入稿したのは、今年の8月だった。ずいぶんかかったけれど、その分、初稿と再稿(要するにゲラ刷りのチェック)は、あっという間に終わった。この段階で、本文を横組みにすることも決まった。縦組みよりも横組みのほうが、文字をたくさん詰められるので、その分ページ数を減らせ、定価も安く抑えられるのだという。ということで、定価は出血大サービスの1900円になってます(商売しょーばい!)。最初から横書きにするとわかっていたら、文体も多少変えただろうし、曲名やアルバム名はアルファベット表記にしたのにな。もっとも、あんまり英文がまじってると読みにくいのも確かなので、結果的にはこれでよかったのかもしれない。

 帯(腰巻)の推薦文は、Dr.Kこと徳武弘文さんに書いていただいた。身に余る光栄である。徳武さんとはアリソン・ブラウンさんの日本公演の会場で、ちょこっとだけ話をさせてもらったことはあるのだが、たぶん私のことは覚えてらっしゃらないだろう。したがって、この推薦文は、すべて編集の鈴木さんの努力によるものだ。Good job!

 つーことで、たくさんの人に読んでいただけるとうれしいな。もちろんマンドリン関係者にも、楽しい内容にしたつもりなので。なにしろ表紙の写真もマンドリンだし〜。

(了)

 

 

10/7

 吉祥寺スター・パインズ・カフェで、高田渡トリビュートCD発売記念ライブ。私のアイドル的存在である佐久間順平さんが大活躍。まずソロで登場して、ギターの弾き語りとマンドリンのインスト(タイトルは「タカダワタル的ワルツ」)をやったあと、ほかの人のバックで、スライドギター、マンドリン、フィドルと、弾きまくった。マンドリンは、ギブソンのA-2を使ってたな。私が思うに、1910年代の後半くらいのモデルではあるまいか。

 アーリータイムス・ストリングス・バンドは、竹田裕美子さんがお休みで、代わりによしだよしこさんがゲスト参加。それとは直接関係ないだろうが、いつにもましてノリノリの演奏で、気持ちよかった。村上律さんは、ずいぶんお酒を飲んでたみたいで、言ってることがヘンだったけど。最後に「ラストショーでした」と挨拶しちゃうし。おいおい。

 御大の高田渡さんは、あいかわらずの飄々としたステージ。明治演歌を2曲やったのが印象的だったな。

 

 

10/10

 観測史上最強クラスとか言われて、一時はどうなることかと思ったが、とくに大過もなく台風は通り過ぎたようだ。昨日のニュースを見ると、渋谷あたりはたいへんだったみたいだが、うちの周りは微妙に逸れてくれたようで、ただただラッキー。同じように、退避勧告がどーのこーのとニュースで大きく取り上げられていた地域の友人に、お見舞いの電話をかけてみたが、向こうも何ともなかったそうだ。ふ〜む。不思議な台風だったな。

 台風も去ったことではあるし、お茶の水方面にお出かけ。ギターワークショップで、噂のイーストマンのマンドリン(F-5タイプ)を弾かせてもらう。いや〜、値段のわりには信じられないほど素晴らしい。非常によく鳴る。新品でこの音の感じということは、表の板がかなり薄めに作られているんではなかろうか? 実際、重量もずいぶん軽かったし。

 調子に乗って、30年代のエピフォン・エンペラー(アーチトップ・ギター)も弾かせてもらった。こちらは、とっても手が出ない値段だな〜。帰りがけに、新製品のギター・スタンド(打田十紀夫モデル?)を試してみなさいと言われて、タダでお借りする。申し訳ない。

 夕食はイタリア・レストランで。白ワインを頼み、イイダコの墨煮、スモークチーズ、ワタリガニのスパゲティなどを食べる。ワタリガニはそろそろ季節なのかな? めっちゃくちゃうまかった。

 

 

10/14

 「14日に発売」と書いた手前、ほんとに店頭に並んでいるか気になって、池袋に市場調査に出かける。単行本の発売日にこんなにそわそわしたのは、いつ以来だろう? 最初に飛び込んだ店では見当たらない。その隣の店も同様。こりゃあかんかな? ところがギッチョン。ここで「ジュンク堂があるじゃないか」とひらめいた。案の定、9階の音楽書売り場まで上がると、平積み−−というか、表紙が見えるようにディスプレイしてくれている。えらい! つーことで、1冊購入。いや、手元にいま1冊しかないもので、早急に手配しなくてはならなくなってね。自分の本を買うのも久しぶりだぜぃ。

 なんとか嘘はつかないですんだようなので、ほっとして帰宅。でも、amazonでは、いまだに「在庫切れ」表示になってるなぁ。う〜みゅ。

 

 

10/15

 好奇心にかられて、ネットショップ各社の対応を調べてみることにした。本日午前中の時点で見ると……

 amazonは相変わらずの「在庫切れ」。表紙の画像のアップもなし。近いうちに私のほうからアップしとこう。

 イーエスブックスは、「近日発売」。今回チェックした中では、唯一表紙の画像あり。善哉善哉。

 楽天ブックスは、取り寄せ可のアイコン。どうでもいいけど、アメリカン・ルーツ・ミュージックで検索したら、アタシの本のほかに、ラストワルツのタイトルが4種類もひっかかった。ザ・バンドに囲まれた気分は、なかなか悪くない。

 ライブドア・ブックスは、「該当する商品は見当たりませんでした」……。つーことで、両社の対決は、ここでも楽天が大きくリード。

 

 

10/16

 銀座ロッキートップで、インステッド・オブ・ネット(ION)とキャビン18のジョイント・ライブ。お店に入ったところで、オーナーの小柳さんに声をかけられた。前オーナーのお父様とは、お会いしたことがあるけれど、息子さんにお会いするのは初めてだ。よく私の顔がわかったもんだ、と感心。

 さすがに人気バンドのライブだけあって、会場は満員だ。山崎熊五郎さんが、IONのステージ中に新しい本の宣伝をしてくれる。事前に宣伝をするとは聞いていたけれど、あそこでいきなりやるとは。あんなに大きく取り上げてくれて、ありがとう。

 ヤボ用があるので、3ステージめが終わった時点で店を出る。出演者のみなさんには、たいへん申し訳ない。いろんな人にヘコヘコしながら帰る。そういえば、まるみさんたら、発売記念のライブを手伝ってくれそうな口ぶりだったな。しめしめ。

 

 

10/17

 驚いたことに、あおやぎさんと鶴田さんのホームページで、私の本の紹介をしてくれているではないか。ありがたや。師匠の仁さんや、COCOさんからも暖かいメールをいただいたし、昨日のロッキートップでは、山崎熊五郎さんとベースの中村さんが宣伝をしてくださったし、まるみさんや菜っちゃんも、ほんとに喜んでくれたみたいだし、世の中は捨てたもんじゃないかもな〜。普段はわりと斜に構えて生きてるつもりなんだが、けっこうジ〜ンときたよ。この本を書いてよかったなという気分。これで売れなくても元は取れたぜ−−と最後は素に戻っておこう。

 

 

10/19

 吹石一恵さんに迫られる夢を見てしまったよ。目覚めが悪いとはこのことだ。「あの人とはどういう関係なの?」 知らねーよ、そんなこと。「英語の教科書あげたでしょ?」 だってもう使わないからさ。……ん〜、まいったな。沖田総司さんの気持ちがよくわかった。それにしても、なぜに吹石さん? できればほかの女優さんがよかったな。あ、ファンのみなさん、ごめんなさい。

 −−なんて太平楽なことを書いていたら、「アメリカン・ルーツ・ミュージック」の読者の方から、質問メールが届いた(早々のご購入、ありがとうございます)。えーっと、テナー・バンジョーのチューニングはCGDAではないのかだって? あわてて問題の箇所をチェック。げげげ、こちらのケアレスミスではないか! まずい。折り返し、お礼とお詫びのメールをさし上げる。このまま放っておくわけにはいかんので、新たに訂正のページを加えることにした。どっちみち、いつかは作ろうと思ってたんだが、こんなに早く対応することになろうとは……。

 

 

10/23

 夕方、そろそろ出かけようかと思っていたら、立て続けに大きな地震がやってきた。こりゃもうちょっと様子を見たほうがいいかな、とTVを見ているうちに寝てしまったよ。とほほ。そんなわけで、1時間半近く遅れて原宿のこんとん館に到着。先月に引き続いて、ケンタッキー・ベアーズと山崎FFバンドのどすこいナイトである。とりあえず目が合った人にご挨拶。

 この段階で山崎熊五郎さんの向かいに、この場の雰囲気にそぐわないうら若き美女(なんて書き方をすると、まるみさんやわたぴょんに怒られるな)を発見。何者だろう?と悩む暇もなく、豹爺様ことあしゅら伊藤さんに、あんたの本の推薦文を書いた徳武弘文さんの娘さんだよ、と紹介される。ひえ〜。そのセツはお世話になりました、とヘコヘコ頭を下げた。もっとも徳武さんとお話をしたのは、たった一度きりで、とくに面識があるわけではないのだが……。ま、説明するのもめんどうだしな。

 ケンタッキー・ベアーズは、1年ぶりの練習をしたばかりとかで(おっと!)、なかなかよい演奏だったと思う。セッション・タイムの山崎さんとのデュオでは、クロウハンマー・バンジョーを試してみたが、あまりうまくいかず。急遽ギターをお借りしてオリジナルの歌をやった。とはいえ、出版記念ライブへの山崎さんの出演を取り付けることができたし、結果的には花マルと。

 

 

10/25

 神田で打ち合わせ。帰りに三省堂に寄る。音楽書売り場に新作が平積みになっているのを確認して喜んだ……のはいいけれど、ざっと数えてみると11冊くらいあるジャン。こんなに売れるんだろうかと、よけいな心配をしたりして。貧乏性だね〜。

 

 

10/29

 何日か前にオンライン・アップデートを始めたWindows XPサービスパック2のダウンロードが、やっと終わったようで、めでたくインストールを実行することができた。今回のアップデートのポイントは、セキュリティの強化のようで、いきなりセキュリティを集中管理するセキュリティセンターが表示されて、ファイアーウォール、ウィルスチェック、自動更新などの設定をまとめて行なえるようになった。画面右下隅には、新たに<セキュリティの緊急警告>アイコンが表示されるし、これもセキュリティがらみらしい情報バーも追加になった。いや〜、ずいぶん変わったなという印象だ。

 単行本「アメリカン・ルーツ・ミュージック」のおかげかどうかは知らないが、今日はマンドリンがらみの取材もあった。私の持っているマンドリンを写真に撮らせてほしいという。そんなに珍しい楽器があるわけでもないのにとは思ったが、もったいつけるのも嫌味な気がして引き受けた。ま、原稿も書かせてもらえるっつーし。−−というわけで没にならなければ、本日の成果は「アコースティック・ギター・ブック20」に載るはずだ。興味のある方はよろしく。


撮影用のセッティングをうしろから激写?

 

 

11/1

 上野で昔のパソ通仲間との飲み会。上野駅には長いことご無沙汰だったが、駅の構内に喫茶店や書店や握り飯屋、さらにはアイリッシュ・パブまであるのにはびっくり。今度、ここにギネスを飲みに来ようかな? ビターはそんなに好きでもないんだけどな。

 アイリッシュ・パブを横目で見つつ、まずは中国料理店で生ビール。事前の宣伝効果で、みなさん私の本を持ってきていてサインをさせられる。べつにもったいつけるつもりはないんだけど、サインはしたくないんだよ〜。字が汚いもんで。ほんとに、ペン習字の本を買ってこよう。

 生ビールのあとは紹興酒。それから場所を変えてJINRO。2軒目の店には、楽器がいっぱい置いてあって、客が自由に演奏していいという。つーわけで、久々にエレクトリック・ギターを手にして、Eのブルース(だったっけ?)とサンタナをやった。それにしても、たまたま集まっただけなのに、ギター×2、ベース、ドラムス、キーボードと、バンド編成になってしまうところがすごいよな。その後、遅れてきたメンバーも加わって、0時頃まで騒ぐ。お疲れさん。

 

 

11/3

 年末のライブに向けて、バンドのメンバーに渡すためのデモ演奏を録音する。全部で4曲。ほとんど一発録りで、ちゃっちゃとすませた。全体の構成がわかればいいんよ、なんちって。でも、聴き返した結果、1曲はボツ。あとは昔の録音を足してCDに焼くとしよう。

 

 

11/8

 ムーンシャイナー誌からメール。「アメリカン・ルーツ・ミュージック」の本と発売記念のライブを誌上で紹介してくださるとのこと。ふたつ返事でお請けする。どうやら、いろいろな方が推薦してくださっていたようで、ほんとうにありがたい。最近つくづく思うのだが、私以外の人って、みんな親切なのね。少しは見習わなくっちゃ。

 

 

11/9

 雑誌の取材で、アコースティック・ワールドの工房を訪ねる。マンドリンのビルダー・インタビューということで、岩本健さんにお話をうかがい、製作工程もいろいろ見せていただいた。すっごい面白かったし、勉強にもなったよ。−−てなわけで、この日の取材は、近々記事にまとめる予定だから、興味のある方は、ぜひお読みください。

 

 

11/11

 高円寺・稲生座で、チープチーパーズのライブ。ドラムスが入り、ぐっとバンドっぽくなって、いい感じ。ドラムスのおねーさんが、クミコさんと同じように楽しそうに演奏をするので、バンドのニコニコ度が20%ほど、アップしたのもよかった。男の人はみんな無愛想だもんね、このバンド。対バンの秋元圭一 with ロード・マスターも、なかなかだったと思う。

 終演後、打ち上げに混ぜてもらう。あおやぎさんと「アメリカン・ルーツ・ミュージック」の内容に関して議論。アメリカ人の宗教観、アイルランド音楽の比重など、いろいろつっこまれる。ま、こうなる予感はあったけどね。結局、中央線も山手線も終電だった。ふ〜。

 

 

11/13

 手のひらのマメが割れた。手を洗うとしみる。これもまた、日々の暮らしの中で生まれた滓のようなものなのだと思う。仲良くつきあっていくしかあるまい。

 

 

11/14

 池袋・ブルードラッグで、インステッド・オブ・ネットと「しげくま」のジョイントライブ。歩いて行けるライブは、なんか気持ちいい。ブルードラッグには初めて行ったけれど、想像していたよりもずっときれいで、よい雰囲気のお店だった。

 最初のステージはION。次がしげくまで、最後に2曲ほどジョイント・セッションがあった。お店の音響がかなりクリアな感じで、IONの演奏も、普段とはひとあじ違ったような。しげくまの熊田曜子……じゃなくて、くまざわようこさんのジプシー・バイオリンは、やっぱすげーわ。それに可愛いし。おっと、そんなことはどうでもよかったな。

 そのままジャム・セッションになだれこんだのを横目に、締め切りを抱えている身の上なので、さっさと帰る。

 

 

11/17

 渋谷ツインズヨシハシで、シルバー・クリケッツこと、北中正和さんと天辰保文さんのDJ「カリフォルニア・ナイトVol.7」。同じ会場で、12月26日にDJをやるつもりでいるので、とりあえず見学に行く。知りあいはいないだろうと思ってたのに、いきなり夢弦堂店主の西貝さんに出会ってびっくり。びっくりついでに、北中さんと天辰さんに紹介していただく。私にとってこのお2人は、それこそエリック・クラプトン、ジェフ・ベック級のメジャーな方々なのだ。おまけに北中さんは例の「アメリカン・ルーツ・ミュージック」の本を読んでくださっていたそうで、もう何と言ったらいいか……。

 そうこうするうちに、五十嵐正さんや中川五郎さんもいらっしゃった。いや〜、業界関係者の寄り合いみたいジャン。五十嵐さんも私の本を読んでくださっていたそうで、再び感激。なんて言いつつ、しっかりライブの宣伝もしちゃったりして。

 てなわけで、西貝さんにワインをご馳走になるし、ウクレレ弾きのおねーさんとも話ができたし、今日はいい日だったな〜。結局この3人で、ワインのフルボトルを3本開けた。おいおい。

 

 

11/18

 昨日の酒がまだちょいと残ってるような気分だ。軽い二日酔いかな? おまけになんとなく風邪っぽい。やれやれ。それでもめげずに、シンコーミュージックまで、マンドリンの試奏をしに出かける。ちぇ、おまけに雨まで降ってきやがった。

 今回試奏させていただいたのは、最近なにかと話題のイーストマンのマンドリン2モデルだ。F-5タイプのほうは、前にも弾かせてもらったことがあるのだが、F-4タイプは今回が初めて。これもなかなかいいジャン。結局1時間半くらい弾いた。帰りにギターワークショップへ寄り道。新しいカポが置いてあったので、試させてもらい、それから衝動買いする。G7TH PERFORMANCE CAPOとかいうわりと面白い構造のものだ。カポを指板に装着するときに、全然力がいらないのがいい。おまけに、はずすのもレバーをちょっと触るだけで楽チンだし。

 

 

11/21

 新大久保で知り合いのライブがあるというので、午前11時頃家を出る。昼間の、しかもアマチュア・バンドのライブである。2バンドめが終わったところで抜け出して、TOBBYさん、ベースの熊さんたちと近所のファミレスへ。昼間の2時から酒盛りだ。最近、こういうパターンが多いな。そうこうするうちに、撤収を終えたバンドのメンバーもやってきた。キーボードの由紀子さんとは初めてお会いしたけれど、きれいな人ジャン。なにはともあれ、12/26のライブにお誘いする。ふっふっふ。

 ワインをしこたま飲んで、いろいろ料理を食べたのに、料金は1人千円もかからなかった。恐るべしサイゼリヤ。そのあとでチジミを食べに行くというみなさんと別れて、1人で帰る。お疲れさん。

 

 

11/26

 高円寺JIROKICHIで、ヒアーズ・フォー・ゼアーズとホット・クマのジョイント・ライブ。「梅島遠すぎ」と、かねてからぶーたれていた身としては、高円寺でやるとなったら行かないわけにはいかんじゃろ。驚いたことに、TVカメラが何台か入っていて、ライブの映像をネットで配信するんだという。久しぶりのヒアーズは、やっぱよかった。テクニカルな面もすごいけれど、なにより安定を嫌うバンド内の力学が粋。ホット・クマも、グレイトフル・デッドを意識したバンドなんだろうけど、日本語の歌が、そこはかとなく金森幸介さんを思わせたりして、妙に懐かしい気分になった。最後は両バンドによる総勢10人のセッションもあったし、満足、まんぞく。

 

 

11/27

 新宿・ワシントンホテルで、小・中学校の合同の同期会。ウン10年ぶりに会う人もいたりして、その変わり様、あるいは変わらず様に驚く。そういえば、自作の歌のモデルに、こっそり使わせてもらった人も来てたな〜(残念、男の人です)。ここしばらく「太った」と言われてばかりいたので、「痩せた」と誉められて(?)ちょこっとうれしかった。そう、小中学生の頃は肥満児だったのだ。

 そのときに聞いた気になる話。市川準監督の映画に、我が家がはっきり映ってるんだという。建て直す前の家の歯科医院の看板が見えるんだって? あとで検索してみたら、どうも「東京兄弟」というヤツがそれっぽい。どっかで確かめられるといいんだけどな。

 2次会はごめんなさいして、原宿こんとん館へ。出演者の山崎熊五郎さんと12/26のライブの打ち合わせ。それから2曲ほど合わせてみた。例によって、Free Mexican Airforceは、まったくのぶっつけ本番。ステージで練習をさせてもらっちゃって、申し訳ない。家に帰ってから、お店にジャンパーを忘れてきたのに気づいた。オーマイガッ!

 

 

11/30

 小川町のギターワークショップにライブのチラシを置かせてもらいに行く。ついでにダダリオのマンドリン弦を買った。店主の川瀬さんによると、イーストマンのマンドリンは、相変わらずよく売れているようだ。私の本を持ってやってきて「こんな本が出てるぞ」と教えてくれるお客さんも多いとか。ちょっぴり苦笑。

 

 

12/1

 忘れたジャンパーを取りに原宿こんとん館まで出かける。話はすぐにつき、無事に手元に戻って、めでたし、めでたし。ま、事前にメールを入れといたんだがね。こいつは、ローランドのイベントを取材に行ったときに抽選で当たった品なんだよな。ものはMA-1というヤツらしいけれど、服飾関係にうとい私には、何のことやら。でも長年愛用してるのに、まったくくたびれた気配がないのがいい。まだ縁があったみたいで、もうしばらくは着られそうだ。善哉。

 

 

12/5

 昨夜半の風で、道路が一面枯葉で覆われてしまった。風速40mを超えたんだって? どおりですごい音がしていたわけだ。風流だと言ってるわけにもいかんので、掃き掃除。それにしても異様に暖かく、日差しもやけに強い。いまは冬のはずだよな?

 

 

12/8

 池袋フリーフローランチで、メディパックスのライブ。風邪ぎみだったが、会って打ち合わせをしたい人もいたので、思い切って出かける。メディパックスは、ベースがいなかったせいか、もうひとつ元気がなかった。ボーカルのあやこさんのみ1人めっちゃんこ元気。おじさんたちも頑張らないと、バックバンドにされてしまうぞ。共演のハイネは女性2人のハワイアン・デュオ。こんなに気合入れてハワイアンをやってる人がいたんだな。とりあえず、ファルセットやヨーデルの話などをして、26日のライブのチラシを渡す。そのときに「mandobirdって何?」と聞かれて何のことだかわからなかったが、あとで調べてみたら、ファイアーバード風デザインの4弦エレクトリック・マンドリンのことじゃないか。これなら、以前にWebで検索してかっこいい、と思ったことがあるんだよな。

 

 

12/9

 本格的に風邪を引いてしまったようだ。鼻水が止まらない。ズーズー。涙も止まらない。ボロボロ。毛布にくるまり、終日うつらうつらしてすごす。……いつもとあんまり変わらんってか。

 

 

12/10

 宮原芽映さんから郵便でテープが届く。ずーずーしくも、26日のライブのゲストをお願いしたら、わざわざデモテープを作って送ってくれたのだ。これって、コレクターズアイテムになるよね? ふっふっふ。……なんていってないで、このテープで練習をしなくちゃ!

 

 

12/11

 師匠の家で忘年会。風邪でしんどかったけれど、ビールを飲んだら元気が出てきて、ワイン、日本酒、焼酎といろいろ飲む。初めて食べた焼いたハタハタが、うまかった。動くジェスロ・バーンズさんなど、貴重な映像を見せてもらう。

 

 

12/12

 COCOさんの家で、26日のライブのリハーサル。3時間くらいの間に10数曲さらった。あとは個人練習で補ってもらうしかあるまい。それから自家製ビールを飲ませてもらい、シドマウスのフェスのビデオを見る。またまたご馳走になってしまったわい。

 

 

12/14

 池袋・東急ハンズでクリスマス・カードを物色。自分でも柄にもないと思うけれど、これにはいろいろと事情があって……。自分が喪中のときに、年賀状が届かないのをなんとなく寂しく感じたことがあって、代わりにクリスマスカードを送るようにしたのが、なんとなく続いてるんだよな。喪中で年賀状がこない人に、クリスマスカードが届けば少しは気が晴れるかと思って(ただしこういう好意は女の人限定!)。今回は喪中とは関係なく、たんにカードをもらったお返しなのだが。

 

 

12/15

 スパムメールの処理が、だんだんめんどうくさくなってきたので、niftyの会員種別を変更して、メールにフィルターをかけてもらうことにした。使ってみるとたいへん楽だ。使用料もかからないし。もっともデメリットもあって、このサービスを利用すると、パソコン通信は利用できなくなってしまうのだ。なんか1つの時代が終わった感じがするよ。

 

 

12/16

 「アコースティック・ギター・ブック20」(シンコー・ミュージック/S&H)が届いた。今回マンドリンの原稿を書かせてもらったので、それで見本誌が送られてきたのだ。どれどれ? お、マンドリンの特集が10ページもあるではないか! マンドリンの沿革から、代表的なプレイヤー紹介、アルバムガイド、アコースティック・ワールド・インタビューなど、盛りだくさんな内容なので、興味のある方はご一読を。

 せっかくだから、さわりのところをちょこっとだけ公開しちゃおっかな。雑誌の宣伝ということでギリギリOKではないかと思うけれど、版元から怒られたら下のスキャン画像は削除するので、よろしく。


グリスマン所有のF-5ロイド・ロアの写真も

 

 

12/20

 渋谷タワーレコードで、ジョン・アルメイダさんのベストアルバムなどを購入。ライ・クーダーさんが影響を受けたハワイアンのマンドリン・プレイヤーということで、前からアルメイダさんの演奏は聴きたいと思っていたのだが、インターネットでもヒットせず。あきらめかけていたら、さるお方から有力な情報をいただいたのだった。タワレコの棚にほんとに置いてあったのを見たときには、一瞬血の気が引いたよ。こういう気分は久々に味わった。クレジットを見ると去年発売されてたんだな。知らなかった〜。貴重な品というだけじゃなく、内容もほんとにすばらしくて、特大のハナマル!

 

 

12/22

 師匠の家の忘年会で見せてもらっていっぺんで気に入り、amazonから取り寄せたDVD、TIMES AIN'T LIKE THEY USED TO BEを見る。1920年代〜30年代に撮影されたストリングバンド、ジャグバンド、バンジョー・オーケストラ、ボードビル、ヒルビリー、オールドタイム、ジャズなどの貴重な映像をまとめた、私にとっては宝の山のような代物だ。ところどころにダンスシーンが入っているのも、たいへんありがたい。

 喜んで見ていると、気になる映像が出てきた。ボクシングの元世界ヘビー級チャンピオン、ジャック・ジョンソンさんが率いるジャズ・バンドの演奏だ。師匠の家で見たときにも「はてな?」とは思ったのだが、クレジットを確認したところ、間違いなくジャック・ジョンソンズ・ジャズ・バンドと書いてある。知らない方のために紹介しておくと、ジャック・ジョンソンさんは、黒人初の世界ヘビー級チャンピオンで、白人の人気ボクサーをめったうちにした上に、物議をかもす言動もあって、現役時代は白人からずいぶん憎まれていたボクサーだ。ボクシング・マニアだった作家のジャック・ロンドンさんも、「打倒ジャック・ジョンソン」なんていう檄文を書いているんだよな。ま、時代が時代だったからね。しかし、引退後にこんなことをやっていたというのは、恥ずかしながら、ちーとも知らなかった。ボクシングの歴史家にとっては、どうでもいい話なのかな?

 それにしても、このフィルムのジョンソンさんときたら、現役時代のイメージとは裏腹の道化役で、正直、見てはならないものを見てしまったような気分。指揮棒を持ってバンドの前に立っているのはいいけれど、曲のリズムと動きが合ってない。いや、一応合わせようと努力はしてるみたいなんだけどね。そのうち、カメラに向かってポーズをとったり、ステップダンスをはじめたり、はてはシャドーボクシングまで披露しちゃうというサービスぶり。これがもうひとつさまになってないところが、痛々しかったよ。バンドのメンバーも、最後のほうは指揮者を見るふりすらしてないし。この人には最後までつっぱっていてほしかったけど、これは傍観者の勝手な言い草ってものなんだろうな。

 とはいうものの、冷静になってみれば、これもたいへん貴重な資料であることは間違いない。オールドタイム・フィドルの演奏シーンでは、ルーズベルト大統領(当時の肩書きは不明だが)も映ってたりして、いや〜ほんとにすごいわ、このDVD。

 

 

12/24

 26日のライブで配る予定の資料をやっと書き終えた。一時はもう間に合わないかと思ったよ。やれやれ。……はいいけれど、資料を作るのに忙しくて、肝心のライブの練習のほうがおろそかになってたような気がしないでも……。エレマンドムーさんからDVDとCDを送ってもらったのに(ありがとうございました)、それを見る暇もないなー。ま、すべてはライブが終わってからゆっくりと。

 

 

12/26

 ツインズヨシハシで、「アメリカン・ルーツ・ミュージック」の出版記念DJ&ライブ。内容の詳細はいずれ別枠で書くとして、前後関係だけまとめておく。

 午後3時ジャストに会場へ到着。ところが、すでにインステッド・オブ・ネット(ION)のメンバーがスタンバっていて、マイクのセッティングまですんでるではないか! いや〜、申し訳ない。それから5時頃までサウンド・チェック(私がらみのところは、兼リハーサル!)。その後、会場近くのドトールで軽食をとる。5時半に戻ったときには、すでに準備は整っていた。受付はお店のほうにお願いしたし、物販は音楽之友社の鈴木さんにお任せだし、ライブ中のPA卓の操作は竹内さんが引き受けてくださったし、写真はまるみさんに撮ってもらえたし、メインのバンドはIONだし、いや〜今回はほんとラクだわ。つーことは、そのぶんみなさんがたいへんだったということでもあるのだが……。

 DJタイムは6時スタート。ライブ開始の時点で5分押しくらいだったかな? 最初はフィドルの山崎熊五郎さんと2人で、フィドルチューンとオリジナルの歌を2曲ずつ。それからゲストの宮原芽映さんをお招きして2曲。続いて、3人編成のプチ・ジャバラ・ジャム。そして師匠の佐々木仁さんのありがたいお言葉をはさんで、IONの演奏でフィナーレ。

 それにしても、ずいぶんいろいろな人にお世話になってしまったよ。最後のほうのMCでもポロッと言ってしまったけれど、私ごときが何でこんなに親切にしてもらえたのかよくわからない。みなさんにはほんとに感謝してます。実のある形でお返しできるかどうか、よくわからないけれど。

 −−というところで収支報告。有料入場者数は26人。そのあとの計算はよくわからなかったんだが(しょーがねーな)、ほぼトントンというか、約4000円の赤字だったようで。う〜ん。少しは黒字を出して、出演者のみなさんの足代くらいはお渡ししたかったんだがな〜。予定していて来られなかったお客さんもけっこういらっしゃったんで、その分がプラスされてれば……。でも、ほとんど満席状態だったし、あんなもんかな〜という気もせんではない。あ、本は5冊売れたそうな。毎度あり。こちらのお金は音楽之友社のほうに入るので、直接収支には関係なし。それと仁さんからスパークリングワイン(シャンペン)を、宮原さんからアラスカ土産のCD(アラスカのゴールドラッシュ時代の曲を集めたもの)をいただいた。うれしい。この2つは、私が個人的に楽しませていただくつもり。

 終演後は上野のほうに行かれる方も多かったようで、最後はゲストの宮原さんと2人だけで打ち上げ−−というか、ささやかな乾杯をした。いや、けっして意図した結果ではなくて……。

 

 

12/28

 なんとなく今年も一段落。溜まりに溜まっていたDVDなどを見てすごす。映画のSONGCATCHER〜歌追い人〜は、試写会にもロードショーにも行ったけれど、日本語吹き替え版でもう一度見ることにした。うかつなことに、おまけのメーキング・ビデオを見るまで監督が女の人とは知らなかった。たしかに女性の監督らしいテーマではあるな。なにはともあれこの映画、アメリカン・ルーツ・ミュージックに興味のある人なら、一度見ておいて損はないと思う。

 

 

12/31

 雪の大晦日。この雪は明日まで残るかもしれない。東京で雪の正月というのは記憶にないよ。風流な気もするけれど、雪かきをしなければならないのはやだな。

 ところで、なぜか大晦日というと、陽のあるうちに風呂に入るのが、先祖伝来の風習なのだ。今日も早いとこ風呂に入って、日本酒でも飲んで早く寝ちまおう。それではみなさま、よいお年を!