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原色マンドリン図鑑

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GIBSON

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Gibson

F-5L

1922年から24年にかけて作られたロイド・ロアーF-5の再現と言われているが、実際の仕様は25年のものに近い。fホール、15フレットジョイント、メイプルネック、表板から浮き上がったフィンガーボード、などの特徴を持つ。音量も大きい。F-5は、ビル・モンローが愛用していたこともあって、ブルーグラスプレイヤーには絶大なる人気を誇っている。

F-4

1922年にF-5が登場するまで、F-4は常にギブソンマンドリンのトップモデルだった。オーバル(楕円)ホール、マホガニーネックの甘い音色が特徴だ。表板の塗装には、いくつかのバリエーションがある。ヘッドのインレイは、22年まではダブルフラワーポット。22年にトラスロッドカバーが取り付けられた関係で短めのフラワーポットになる。

F-12

F-5の廉価版的なポジションのF-12は、年代によってスペックがかなり異なる。ここに紹介するのは、1948年〜70年にかけて作られた第2期のモデルで、マホガニーネック、15フレットジョイント、切り落としのフィンガーボードなどの特徴を持つ。ちなみに、戦前のF-12は、fホールを持ちながら12フレットジョイントという、F-5とF-4の中間的なスペックを持っていた。

Army & Navy   Special

スチューデントモデル。表板、裏板ともにアーチはなく、フラットな構造になっている。ラウンドホールを持っているのも、ギブソンのマンドリンとしては珍しい。サウンドはさすがにチープだが、それでもなかなか味がある。「たま」の知久寿焼さんが、ケンタッキー製のコピーモデルを使用しているが(ただし、レコーディングではA-1)、モロああいう音だ。

A-4

ティアドロップ型のボディを持つAタイプの代表的なモデル。これも22年にA-5が登場するまではトップモデルだった。ヘッドのインレイパターンは、fleur-de-lisと呼ばれる。ギブソンのAタイプは、ロックミュージシャンや、アイリッシュなどのトラッドミュージシャンにもよく使われている。ブルーグラスプレイヤーの使用例はあまりない。

A-3

最初は木目の見える普通の塗装だったが、1918年から表板のみアイボリー(白)に変更される。この時期のA-3には、表板が3枚貼りになっているものが見られる。マンドリンが売れすぎて材料の木が足りなくなったため、トップの板を3枚貼りにするアイデアが生まれ、それをごまかすため真っ白なフィニッシュを採用した、とも考られなくはない。とはいえ、音自体はものすごく良いのだが。

A

ギブソンAタイプのエントリーモデル。スペック的にはA-1に近いが、ヘッドにギブソンのロゴが入ってない点が異なる。ボディのバインディングもトップのみで、バックには入っていない。「パンプキントップ」と称される表板の塗装は、ブロンド系のフィニッシュ(カタログ上は「ゴールデン・オレンジ・フィニッシュ」)が、経年変化でカボチャ色になったものだろう。同じフィニッシュのはずのK-1と比較してみると面白い。

H-4

スクロールボディ、オーバルホールのマンドラ。デザイン、スペックはF-4と同等だが、サイズが一回り大きい。マンドリンでは得られない深い低音が魅力だ。ギブソンのマンドリン・ファミリーのうち、F-4、H-4、K-4のシリーズは、アーティストモデルと呼ばれ、1922年以前はトップクラスの製品だった。このため、バック&サイドには杢のよく出たカーリーメイプルを使用。トップのスプルース材も最高級のグレードとなっている。

K-1

ティアドロップ型の、普及タイプのマンドセロ。製造期間は、1902年〜1943年となっているが、大多数は、マンドリンオーケストラ全盛期の、1910年〜1930年頃に作られたものと考えられる。デザイン、材質などのスペックは、A-1と同等だが、時期によってはA-2に対応していることもある。サウンド的には、ギターとベースの中間的性格を持つ。とくに低音の響きがすばらしい。

MB

ギブソンのマンドリンバンジョーの最上位モデル。後にMB4とモデル名が変更される。初期のギブソンバンジョーの例に漏れず、まだトーンリングはなく、代わりにホロー構造の木製リムを持つ。トラップドア・リゾネーターが付けられるようになったのは、1921年頃から。それ以前はオープンバックのままだった。ヘッドの直径は、10-1/2インチ。この後、9インチ、10-1/2インチと変更され、最後には11インチフルサイズになる。