父はしばしば発作的に、この子を抱いて川に飛び込み死んでしまいたく思う。
子供より親が大事、と思いたい。子供よりも、その親のほうが弱いのだ。
生きるという事は、たいへんな事だ。
あちこちから鎖がからまっていて、少しでも動くと、血が噴き出す。
太宰治 「桜桃」より