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09/12の
亭主口上
 ぼくはディベートというのが嫌いだ。
 そもそもディベートという言葉を初めて聞いたのは、あのオウム真理教事件で上祐史浩氏が大学で名手だったという報道のときだった。そういえば、その頃から「民主主義は言葉の戦争だ」みたいな言い方がよくされるようになったのではなかったろうか。
 そもそもそこに日本語の「民主主義」という言葉が意味するものに対する認識のずれというか、ぼくが信じ求めてきたものとの大きなギャップを感じるのである。
 ディベートはテクニックであって、しかもそれはその場において即興で相手を言い負かす技術である。しかし技術の優劣が、ある物事の優劣とイコールでないことは明白だ。そもそも議論というものは勝ち負けを決めるためのものなのだろうか。

 ぼくの大嫌いなテレビ番組(だから滅多に見ることはないが)に「朝まで生テレビ!」という番組がある。何が嫌いなのかと言えば、この「大激論」は初めから出席者の間で合意を図ろうというコンセプトがないことだ。
 合意を求めない議論はただの喧嘩でしかない。もちろん喧嘩好きの人も多いだろうし、そういう人が格闘技を見る感覚で一晩中テレビを眺めていて悪いとは思わないが、少なくともぼくには何の意味もない。
 ぼくにとって民主主義というのは時間をかけてみんなで合意を図っていくプロセスのことである。

 ぼくが子供の頃、学校の学級会では誰かがすぐに多数決をとろうと「動議」を出すのが常だった。議論するのが面倒だからである。
 たぶんそれは日本中の学校でまかり通っていた風潮だったのだろうし、おそらくそれこそが「民主主義」なのだと当時の子供たちの中に植え付けられていったはずだ。いわば問答無用「数は力」という論理である。
 そしてそれは当時の日本の空気を反映していたのかもしれない。それはちょうど、かの田中角栄が日本の指導者として君臨しようとする時代のことだったからである。

 もっともこう見てくると、「数は力」よりは、ディベートの方がなんぼかマシなのかもしれない。今度は「テクニックが力」に変わっただけの話ではあるが。

 そして現代の民主党である。

 ぼくが民主党には初めから何も期待しておらず、むしろずっと警戒し続けていることは、このサイトの来訪者の方ならご存じかと思う。
 そんな中でこのごろ世間的にもハッキリしてきたのは、民主党の真のボスはやはり小沢一郎氏であるということだ。それは党内の独裁者といってもよいくらいの存在である。そしてその小沢氏がまさに田中角栄の直系であり、数は力、政治は選挙、そして力は金、金は力という思想の持ち主なのだ。

 こうして民主党は徹底した小沢流選挙で政権を取り、今回、事業仕分けというディベートのイベントを大々的に仕掛けてきたわけである。
 この公開の事業仕分けに良い点があることは認めるが、薬はすなわち毒であり、果たして今回の仕分けが(仮にすんなり予算に反映された場合)我々にとって薬より毒素が強いということになりはしないのだろうか。

 その象徴の一つとも言えるのが保健薬の適用除外の問題である。
 漢方薬が保険適用除外になるということで騒がれているが、もちろん問題は漢方薬だけではない。整形外科などで処方される湿布薬や内科で処方されるうがい薬など、高齢者が日常的に使っている薬が直撃されているのだ。
 年寄りは薬屋で買うより医者に処方してもらった方が安いから病院に行くわけで、これが実費になったら大きなチェーンストア型の薬店で買う方がずっとお得ということになる。

 この場合の問題は二つある。ひとつはこれによって安い大型店がある地域に住む人と選択肢のない地方に住む人との格差がまた増大すると言うことだ。
 そしてもうひとつは、老人が病院に行かなくなることである。それによって医療費の支出減を狙っているのかもしれないが、高齢者の体調不良というのは非常にわかりづらいもので、それを自分の判断、よくてせいぜい薬剤師の見立てで、その原因を発見することなど実際上不可能である。
 肩こりだの、腰痛だのと言っても、それが実は内臓疾患だったり癌だったりするという事例は珍しいことではない。私事ではあるが、ぼくの父はちょっとしつこい咳が出ると言うことで市販の咳止め薬を飲んでいたが、結果的にはそれが本当の命取りになってしまった。

 心配な症状ならば買い薬ですまさず自分で医者に行くだろうと言うのは、それこそディベートの「勝てる論理」でしかない。市販薬を買うだけの方が安いとなれば、ほとんどの人は、特に高齢者ならなおさら、病院になど行くわけがない。

 民主党の掲げる政策は(と言うより選挙に出てくる政党はどれも同じだが)実現困難な誇大広告でしかない。
 経済を活性化し、増税もせず、「無駄な」予算を削って、しかも高福祉の社会を作るなどというのは、とことん不可能なことなのだということに、我々はそろそろ気づくべき時ではないのだろうか。

 確かにかつて日本で、そして欧米諸国において、ある時代そんな理想が実現しているかに見えたこともあった。
 しかしそれは、実は自国の下層民やアジア・アフリカ諸国の多くの人々から、あくどく収奪した上にかろうじて成立したはかない幻影でしかなかった。
 そんな夢(別の人々から見ればとんでもない悪夢なわけだが)を、もう一度求めるのではなく、誰にとっても平等・公平で安らげる社会とは何なのか徹底して考え、作っていくこと、それが21世紀以降の人類がとるべき道なのだと思う。



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今月のお気に入り!

〜 ネット・コンテンツあれこれ 〜

 実は先月はいろいろと散財してしまった。が、その話はまたの機会ということで、今回は軽〜く、ネットで見つけた「お気に入り」をいくつかご紹介しよう。

 まずは、検索サイトのGoogleが日本人の衝撃の真実を教えてくれるんだそうで。

Google先生が教えてくれる妻の本当の気持ち
http://digimaga.net/2009/11/the-wife-wants-the-husband-to-die.html

Google先生が教えてくれるもう一つの真実
http://digimaga.net/2009/11/japanese-doesnt-have-the-friend.html


 なるほど、検索サイトってこういう使い方もできるんだなっていうことで、感心したというか恐ろしいというか… まあ、もちろんあくまでネタですよ、ネタ!


 で、もうひとつ。

鳩山由紀夫vs 鳩山由紀夫 自らの献金問題を厳しく追及!!
http://www.youtube.com/watch?v=ehZ-4dUgKO4


鳩山由紀夫vs.鳩山由紀夫U クローンの攻撃
http://www.youtube.com/watch?v=m1DEkJ9qht8&feature=related


 作られるべくして作られたビデオということで。
 まあせっかく作ってくれた人に文句を言う訳じゃないけど、あえて言えば、もうちょっとコンパクトに編集できてたら見やすかったという気も。
 それにしても、鳩山さんも小沢さんも、このままで良いのだろうか?


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