小西誠編著『検証内ゲバ』刊行を契機に展開された関連議論での発言録。左翼系サイトでの初めての発言テーマということもあり、また、議論過程で常に少数派として孤立しながらの発言だったことを含め、記念の意味で保存しておきます。
新左翼戦闘史を血の海に沈めた陰惨な「内ゲバ」は、当時の卓抜な言葉を用いれば日本革命運動の「宿痾」が露呈したというべき深刻な歴史経験ですが、その問題究明が見当違いの「レーニン主義組織論」批判へ逸れ、最初の『検証内ゲバ』刊行が切り開いたかにみえた領野が「内ゲバ党派」排撃という矮小な擬「党派政治」へ自閉していったのは、顧みて残念な経緯でした。
場所と時期と分量との兼ね合いで、とりあえずファイル4つに分けました。
(さらに〔補〕を追加いたしました。/06.2.6)
1.四トロ2次会: 2001〜2年
『検証内ゲバ』刊行を受けての議論に中途から参加。
周囲の事情も雰囲気もよくわからぬままの試行錯誤でした。
2.社会批評社フォーラム: 2002年
『検証内ゲバ Part2』刊行を前に発生した白井・角田両氏に対するテロで、
一挙に緊張の度が高まった時期の議論。内容は豊富だったと思います。
3.同: 2003年 (1)
『検証内ゲバ Part2』の内容にかなり失望しながらの発言ですが、議論はそ
れなりに広がり深められていくのを感じておりました。一見「内ゲバ」と無関
係に思われる発言も、それなりの関連で交わされたものでございます。
4.同: 2003年 (2)
アメリカのイラク侵攻勃発で議論は時事的・実践的な話題を含みながら進行。
『検証内ゲバ Part2』編者の一人・蔵田計成氏の分離をめぐってバトルで終わ
り、当時の次元での議論には生産性を見出すことはできぬと見切りました。
〔補〕 四トロ3次会: 2003年
これはいわば「蛇足編」でございます。
議論相手の発言がないため一方的な印象を与えるかもわかりませんが、他人の発言を了解も得ず勝手に採録するわけにもまいりません。お相手の発言を含めて論争過程にご関心の向きは、関係サイトの過去ログでどうぞ。
問題本体は依然として未解決のまま残されていると思いますし、論点も出尽くしたとは思えません。当時議論の相手をしてくださったおひとり・すえいどんさんの[談話室]における近時のご発言をここに刻んでおきましょう。
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内ゲバ原因を「唯一前衛党」論に求めることがある種のトートロジーというのは同感。
革マル主義の「プロレタリア的人間」とか、連合赤軍における「銃による共産主義化」は今なお解明されていないテーマという気がします。
多分、およそ「革命」という観念が成り立つのかどうかにまで至る問題なのだろうと・・
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(初発の関心の所在 投稿者:すえいどん 投稿日: 1月30日(月)17時54分52秒)
わたしの問題関心としては、「内ゲバ」と同時進行した観のある「差別告発・糾弾」擬似闘争をいわば“合わせ物”として射程に収めることが不可欠という考えは当時と変わりません。「内ゲバ」は“悪い”が「差別告発」は“正しかった”といった類の腑分けは、連合赤軍における「仲間殺し」は“悪かった”が「銃撃戦」は“正しかった”というのとさして変わらぬ一種の思考停止に思われます。
ここには、問題そのものと同じく、維新以来の「変革」思想の「日本的特性」が露出していたのではないかという思いを禁じ得ません。血塗られた「内ゲバ」の暗いトンネルの向うに「近代日本」の精神構造をさしのぞき、その内奥へ批判の探針を降ろすことが求められていたと思うのです。
視点を高くして視野を広げ、あらためて検討を深める試みがなされることを期待しております。
「内ゲバ」に散った多くの命と魂に思いを馳せつつ…/2006.2.4