横川吸虫症

  国内での糞便虫卵検査で最も高い陽性頻度を示し、集団検診などで偶然に
発見されることが多いです。当院でも毎年学校の糞便検査で発見され受診する
ケースがみられます。
 終宿主はヒト、イヌ、ネコなどの哺乳類やトビなどの鳥類です。特に天然アユで
は、1匹に数千以上が付着していることもあるそうです。ヒトはこれらを酢の物な
どとして生食することで感染します。あるいは、調理時に手指、包丁、まな板に
付着して間接的に感染します。
 患児の家族に話を聞くとお父さんが渓流つりをする家庭が多いようです。

<症状>
  普通は無症状ですが、小児では腹痛、下痢などを呈し、体重減少をきたす
重症化例もあります。

<特徴>
  小腸に寄生する体長1〜2mmの小型の吸虫です。非常に多数寄生すれば、
腸炎を起こすこともあります。
  感染源は、淡水魚のアユ、白魚(八郎潟産)、鯉などで、人から人へは感染
しません。

<予防> 
  @ アユや白魚、鯉のさしみなど、淡水魚を生で食べないようにしましょう。
  A 淡水魚のうろこに寄生しているので、つりに行って来たら、十分手洗い
   をしましょう。
  B 調理のまな板は、淡水魚を料理した後、必ず水洗いをしましょう。まな板
   を十分洗わずに生野菜、サラダなどをつくると感染します。

 
<治療法>
  ビルトリシドという薬を1〜2回内服します。