アレルギーとは

 どんな生物にも細菌やウイルスの侵入から体を守るシステム(機構)を持っています。その
システムには体の外から入ってきたものを異物と感じてそれを排除しようとする反応があります。
これを“免疫”といいます。生物(もちろん人も)は絶えず異物の侵入にさらされています。体は
異物と接触するたびに免疫が働きます。本来、異物の侵入の程度の強さ・多様性に応じて
免疫が反応すればよいのですが、時として異物に対して必要以上に反応してしまう場合が
あります。そしてこのことが体にとって不快な症状になってしまうことがあります。これを
”アレルギー”といいます。

気道の炎症とは
 
正常の気管支粘膜には存在しない好酸球やリンパ球どの炎症細胞が集積し、様々な物質を
放出して気道粘膜上皮を障害します。その結果、気道知覚神経過敏や気道壁リモデリングを
生じ気道過敏性が亢進します。
 従来喘息発作は可逆性であると考えられていました。ところが、無症状でも気道の炎症が
残っており、この炎症をとる治療を継続しないと、喘息症状が少しずつ悪化する人が多くいる
ということもわかってきています。

気道の過敏性とは
 喘息とはゼイゼイやヒューヒュー(喘鳴(ぜんめい))、息が苦しいあるいは胸が苦しい(呼吸困難)、
咳がひどいなどの症状が繰り返しみられる病気ですが、種々の刺激によって悪化する傾向がありま
す。その時、気管支では以下の3つの変化が生じています。
      @ 広い範囲で起こる気管支の末梢(細い部分)の収縮
      A 気管支粘膜のむくみ(浮腫)
      B 気管支内の分泌物の増加
 上記(@AB)の3つの変化というのは、外界の変動(気温や気圧など)に対応したり、細菌や
ウイルスからの感染を防いだり、またその繁殖を防いだりするために起こる体(気管支)の反応です。
しかし、喘息の症状を持つ子どもは、それらが軽い刺激で起こってしまいます。それを
“気道の過敏性の亢進”といいます。これが喘息の本体です。