第17回 放射線利用総合シンポジウム (終了しました)

日  時 : 2008年1月22日(火) 10:00〜17:00

場  所 : 大阪大学中之島センター

       (大阪市北区中之島4-3-53 TEL06-6444-2100)

            【アクセス地図】

主  催社団法人大阪ニュークリアサイエンス協会

    大阪府立大学 産学官連携機構 

後援・協賛団体 : こちら

参加費:一般企業 5,000円  

    協会会員、後援・協賛団体 3,000

    大学・公設機関 1,000円   学生・一般市民 無料

懇親会費3,000円

◎参加を希望される方は、住所、氏名、所属と懇親会参加の有無を文面に直接記入してまでお申し込み下さい。協賛団体会員の場合はその旨記入願います。受付の返信が無い場合は、お手数ですがTEL/FAX等でご確認下さい。

【講演のタイトルおよび講演者】

1.先端的核燃料リサイクルをめざした重い元素の化学

京都大学原子炉実験所 教授 山名  元

  我が国では、今後も原子力発電を一定規模で長期に利用してゆく計画となっている。一方、軽水炉による原子力発電によって、プルトニウムをはじめとする重元素(TRU元素)が多量に生成する。半減期が長く放射線毒性の高いこれらの重核種については、そのまま地層処分するのではなく、再処理によって回収し原子炉にリサイクルし燃焼することが考えられている。このための重元素の分離回収の化学的な研究について紹介する。

 

2.X線自由電子レーザー

理化学研究所播磨研究所XFELプロジェクトリーダー 石川 哲也

  平成18年度から始まった第三期科学技術基本計画には、「国家基幹技術」という概念が盛り込まれ、そこにコヒーレント硬X線光源としてのX線自由電子レーザー施設整備が採り上げられた。これは、科学技術の様々な分野に応用されているレーザーの波長を短くして、ナノを見るための光としてのX線レーザーを実現するものである。本講演では、この施設の概要を紹介するとともに、そこで得られる新しい光が拓く科学技術を議論したい。

 

(休 憩・昼 食)

 

放射線が効くがんのタイプ−Quality of Life の向上を目指して−

奈良県立医科大学 教授 大西 武雄

 がんに関する研究はがん関連遺伝子の研究へと展開しつつある。がん患者それぞれのがん関連遺伝子の変異を知ることは、治療効果の向上をもたらすと考えられている。では、どのがん関連遺伝子を検索すればよいのか、それが検索されればどのように治療に反映すればよいのであろうか。我々はこれまでがん抑制遺伝子p53の働きに注目してきた。放射線、ハイパーサーミア、制がん剤で治療を受けたがん細胞はいくつかの遺伝子の発現誘導やタンパク分子の活性化を引き起こし、最終的にはアポトーシスをがん細胞にもたらす。しかし、多くの悪性のがんのように、p53タンパク質が突然変異または欠失型の場合は、アポトーシス誘導が低くなり、がん治療効果が期待できなくなることを発見した。より高い治療効果をめざすならば、がん細胞のp53の遺伝子型を調べることによって治療法を選択する時代へとなろう。しかし、我々はどの遺伝子型の患者にも極めて効率の良い治療法を見出した。それは何かも話したい。

 

PETで分かる脳の危険信号

浜松医科大学 教授 尾内 康臣

 PETは陽電子放出型断層撮影法という細胞の機能を画像化する撮影法です。PETをヒトに応用することで、体の中の血流や細胞自身の働き、神経同士の関わり方などを画像として捉えることができます。これらの情報に異常な信号すなわち正常パターンから逸脱した機能情報を持つ画像が作成されますと、それは人体組織からの危険信号の発信を意味します。今回はPETを通して頭の中を覗いてその危険信号を見てみたいと思います。
 
5.核融合研究の現状と未来−ITERを巡る世界の現状−
 日本原子力研究開発機構 那珂研究所ITER協力調整グループリーダー

  森  雅博

 21世紀後半のエネルギー問題を解決する革新的エネルギーの候補の一つとして進められている核融合研究開発では,将来のエネルギー源としての核融合の科学的および技術的妥当性を検証する実験炉を国際共同で実現するITER(国際熱核融合実験炉)計画が,日本,欧州連合(EU),ロシア,米国,中国,韓国,インドの7極の政府によって合意され進められている。このITER計画を中心に,核融合研究開発の現状と将来について概要を紹介する。
 

(休  憩)

パネル討論

   「科学技術を観る目を如何に育てるか −放射線教育の現状−」

大阪府立大学産学官連携機構 教授 八木 孝司

放射線教育フォーラム 理事  田中 隆一

WEN副代表・日本原子力発電株式会社 神谷 直美

京都大学原子炉実験所 教授 渡邊 正巳

 

  

  後  援

文部科学省 近畿経済産業局 独立行政法人日本原子力研究開発機構

財団法人大阪科学技術センター 財団法人電子科学研究所

大阪商工会議所 堺商工会議所

 協  賛:

社)日本物理学会 (社)日本化学会 (社)応用物理学会 (社)電気学会

社)日本分析化学会 (社)日本原子力学会 (社)日本医学放射線学会

社)日本非破壊検査協会 (社)日本放射線技術学会 (社)高分子学会

社)日本アイソトープ協会 (社)近畿化学協会 (社)大阪府技術協会

社)日本表面科学会 (財)放射線利用振興協会   関西原子力懇談会

日本放射線化学会 日本核医学会 日本保健物理学会 日本接着学会

日本放射光学会 日本バイオマテリアル学会 日本放射線影響学会

日本防菌防黴学会

●このシンポジウムの開催に当たり(財)中部電力基礎技術研究所より助成金をいただきました。

 

表紙へ戻る これまでの講演リスト 新規行事リスト