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蟹場温泉は乳頭温泉郷内では珍しい無色透明の湯である。
乳頭温泉郷の国民休暇村「田沢湖高原」を過ぎて、突き当たりにその蟹場温泉があった。
宿は左右に長い木造建築で手前の駐車場は広いスペースになっていた。蟹場とは一見変わった温泉名であるが、由来は付近に沢蟹がたくさんいたことからその名がついたそうである。
ロビーは湯上りの老若男女でごった返していた。
露天は一旦旅館を出て、遊歩道を5分ほど歩く。やがて斜め左手の木立の中にひょうたん型の露天風呂が見えてくる。この時は男女20人ほどが入浴していた。この「唐子の湯」と呼ばれる露天は、脱衣所は男女別であるが湯船で一緒になる。
若い女性達はバスタオルをまいて雨の中、傘もささずに、湯を楽しんでいた。雨は強さを増してきたが、若い男女が次から次へとやってくる。
脱衣所の建物から突き出た屋根の下で雨を避けながらついつい長湯してしまった。私が居た辺りから湯が湧いているようで湯温は高く、そこから離れるほど低くなった。源泉温度は55度、かすかに硫黄の臭いがする。
内湯は先ほどのロビーを抜け、露天とは反対側の奥に秋田杉で造られた男女別の「木風呂」、そして「岩風呂」がある。
今日のような大雨の日には、無理して露天に入浴するよりも内湯でゆっくり湯に浸かったほうが良いと思うが、内湯を利用している人はいなかった。おかげでのんびり内湯の湯に浸かる事ができた。
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