・当脚本の著作権は斉藤俊雄が有しております。
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このページの目次
・八月の魔法
・森の交響曲
・生命の交響曲
・怪談の多い料理店
・化鳥伝説
・雪物語
・降るような星空
・赤と青のレクイエム
・夏休み
八月の魔法 作・斉藤俊雄 2001年作
キャスト メイン10名、 その他多数出演可
上演時間 110分
あらすじ
劇団「幻の森」は「ヒルダの魔法」という作品を上演している。
それは森の国シンリードと砂の国サンドーラの争いを止めた、ヒルダという空を飛べる人間(ただまわりからは魔女と呼ばれている)の物語である。
その物語の上演中、毎回幻のように現れる赤い服の少女。
ただ彼女のことを見られるのは、開眼手術後視力を得た柏木若葉(盲目の少女ライラを演じている)だけ。赤い服の少女は誰なのか、なぜ彼女はこの劇の上演中に現れるのか。
それがわかった劇団員達は、千秋楽が終わった後、幻の赤い服の少女を救うため、彼女のためだけに劇を上演する。
最後に
劇団員と赤い服の少女が見た「八月の魔法」とはいったい何なのか…。
「森と生命」のシリーズ第六弾。
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森の交響曲(もりのシンフォニー) 作・斉藤俊雄 1999年作
キャスト メイン12名、 その他多数出演可
上演時間 130分(途中休憩あり)
あらすじ
音楽のエリート教育を受けていたみどりはある日、母と一言も口をきかなくなってしまう。
そのみどりの前から母が突然いなくなる。そして、机の上には「森の交響曲」という母が作った戯曲が置かれていた。主人公はみどりをモデルにしたみどりという少女。それはみどりという少女が「森の交響曲」という戯曲を読んでいるうちに、その世界に入っていくという内容だった。みどりはそれを読んでいるうちに本当に自分がその世界に入っていくような不思議な気分を体験していく。
第一楽章は「囀り」、作曲家カノンは「森の交響曲」という音楽を物語の中で作っている。第一楽章を作り終えたとき、森の中から鳥の囀りと鳥の姿が消える、そしてその記憶も。第二楽章「風」、第三楽章「じんだら沼の歌姫」、第四楽章「闇」、第五楽章「言霊」とその楽章が完成するとともにその音と記憶が森の中から消えていく。最後には登場人物達も次から次へと消えていくのであった。最後に残ったのはみどりとみどりの声。彼女は物語の中からこれを読んでいる現実のみどりに助けを求める。
戯曲を読み終えたみどりの前に現れた母。戯曲は終わってはいなかった。母の口から語られる、戯曲の続きとは…。現実世界で結末の予想できない戯曲の続きが演じられていく。
人間の脳の中に作られた森を交響曲形式で描いた作品。「生命とは何か」ということを「問い」の形で作り上げた作品(答えは作品の中には呈示されない)。劇が終わった段階で交響曲は終わらず、観客の心の中に続いていくことを狙った。
「森と生命」のシリーズ第五弾。
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生命の交響曲(いのちのシンフォニー) 作・斉藤俊雄 1998年作
キャスト メイン
6名、 メインに準ずる役
7名、 語り部等 20人くらいまで可(なくても上演可能)
上演時間 120分(途中休憩あり)
あらすじ
幹雄とその兄、賢太郎の2人を軸に物語は進んでいく。ナイフや銃で悪党に立ち向かうテレビドラマのヒーローを演じる俳優・賢太郎は現実世界でも武器で問題を解決しようとする。幹雄はそんな兄に反発し、兄のけんかを止めようとして、逆にナイフで刺されてしまう。
幹雄は心の中にある故郷の森をさまよう。幹雄を助けようと「森」の世界に飛び込んでいく賢太郎、しかし。彼はそこでも、赤鬼や青鬼といった森の精を次々と殺していく。賢太郎は幹雄を助けようとして、逆に幹雄を死の世界に追いやろうとしていたのだ。それに気付いた賢太郎。はたして賢太郎は幹雄を救うことができるのか。
「死のプロローグ」から始まった交響曲は「生のエピローグ」で終楽章を迎える。「死」を見つめることで「生」を描いたドラマ。「森と生命」のシリーズ第四弾。
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怪談の多い料理店 作・斉藤俊雄 1996年作
キャスト メイン15名、 その他多数出演可
上演時間 120分(途中休憩あり)
あらすじ
「あやかし」は料理とともに「怪談」を提供するレストラン。この中では8つの物語が次々と紹介される。そのタイトルは、第一話「かまいたち」、第二話「トイレの鼻毛さん・予告編」、第三話「元祖・むじな」、第四話「山姥の微笑み」、第5話「木霊」、第六話「コナキジジイとスナカケババア・その愛の世界」、第七話「天邪鬼」、第八話「鏡」。奇数話は世間一般の怪談であり、偶数話は第八話を抜かして哄笑の中に綴られる怪談のパロディーである。
独立した作品として、上演された作品達は第八話「鏡」の中で一つに収斂していく。
これはディズニー映画「美女と野獣」の野獣がラストで王子となる結末に作り手の差別意識を垣間見、そのアンチテーゼとして創られた作品。王子様にはなれない「醜い妖怪」が人間の少女と愛し合うことができるのか。「差異(差別)」をテーマに作り上げた、斉藤流・学校の怪談である。
「森と生命」のシリーズ第三弾。
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化鳥伝説 作・斉藤俊雄 1994年作
キャスト メイン6名、 その他 15人くらいまで可
上演時間 120分(途中休憩あり)
あらすじ
菜津子は故郷の森の保護を訴え「化鳥伝説」の上演を企画する。「化鳥伝説」は、幻の銀の鷹が棲む森で繰り広げられる、森で生まれ育った少女カエデ(銀の鷹の化身である母に育てられた)と、その森を我がものにしようとする瑠璃姫との戦いの物語である。ラストはカエデ達の勝利で終わるというハッピーエンドだ。
第一部はその練習風景(制作過程)を哄笑の中に綴っていく。
第二部は「化鳥伝説」の実際の上演。上演中、次から次へとトラブルが起こる。台詞間違い、ダンスメンバーの怪我、曲のかけ間違い。そのトラブルによって劇は予定されていた内容と少しずつ違ったものとなっていく。ラストシーンでのトラブルをフォローが裏目に出て、主人公のカエデが銃で撃たれることになってしまう。うろたえる劇団員達。
果たして劇は感動のラストシーンにたどり着けるのか…。
ラストシーンで観客は二重の意味の「化鳥伝説」を体験するはずだ。
晩成書房戯曲賞入選作品。「森と生命」のシリーズ第二弾。
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雪物語 作・斉藤俊雄 1993年作
キャスト メイン
13名、 メインに準ずる役 5名(変更可能) その他多数出演可
上演時間 120分(途中休憩あり)
あらすじ
暑い暑い蝉時雨が響く朝、作家如月深雪が以前作ろみうとした「雪物語」の主人公雪子が、彼女の前に現れる。
「私たちの物語を作って」「今なら間に合うかもしれない」
雪子のその言葉に、彼女は「雪物語」を作り始める。
それは人買いにさらわれた雪子が吹雪の中そこから逃げ出す物語。それが雪の美しさと恐ろしさを背景に描かれていく。その物語を書き終えた如月の前に、タカシという少年が現れる。タカシは「第2部」を書いてくれと頼む。
実は「雪物語」は二部構成だったというのだ。如月は第2部を作り出す。
それは雪をなくすことでこの世を滅ぼそうとする悪魔と、それを必死にくい止めようとする少年タカシと雪の精の戦いの物語。彼女の作ったラストは雪の精が死に、タカシは悪魔と化し、森が雪とともに燃えてなくなるというもの。
タカシは彼女に創作ノートを見せる。そこに書かれていた「熱い思い」を思い出した如月は、ラストシーンを書き直すのであった。
書き終えた彼女の耳に除夜の鐘が響く。そう、この物語は温暖化で雪がなくなってしまった、未来の物語だったのだ。
短縮版の方が晩成書房戯曲賞準入選。「森と生命」のシリーズ第一弾。
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降るような星空 作・斉藤俊雄 1992年作
キャスト メイン7名、 その他 5人〜15人くらいまで可
上演時間 120分(途中休憩あり)
あらすじ
夜空から星がなくなった世界。そんな世界で「星が見たい」という病気の弟の願いをかなえるために、シホは星を捜しに旅立つ。夜の学校に、海の中に、そして雲の上に。果たして星は見つかるのか?そしてこの世界に再び降るような星空が戻ってくるのだろうか?
以上は星川ひかりの創作劇「降るような星空」のあらすじ。前半はその最終リハーサルとしての劇が紹介される。しかし、季節はずれの台風が上陸し、劇は中止に。星川は嵐の中外に飛び出していく。
転校してきた彼女が、ここまで劇の上演に執念をかけるわけは?そのわけを知った仲間は、嵐が過ぎ去った停電で真っ暗になった星空のもと、彼女のために集まってくるのであった。
晩成書房戯曲賞大賞受賞作品。
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赤と青のレクイエム 作・斉藤俊雄 1991年作
キャスト メイン7名、 その他 5人〜15人くらいまで可
上演時間 100分
あらすじ
平安の世、赤い血の若い忍者達が、青い血の山姥を追って山の中に。なぜ山姥は追われるのか?それは青い血である山姥が世の中に災いをもたらしているから。
山の中のあばら屋で彼らが見つけた山姥は、幼い2人の少女だった。そしてその2人をそこにかくまっていたのは、忍者の師匠、善住坊。彼らは師匠の裏切りの理由を聞く。それを聞き終わったとき、彼らにはもう山姥を殺す気持ちが失われていた。しかし、更なる裏切り、火山の噴火、と次々と試練が彼らに襲いかかる。
最後には大どんでん返しが待っている。「差異(差別)」をテーマに作り上げた、悲しくも美しい物語。
神奈川県芸術祭第15回演劇脚本コンクールで最終選考に残る(その時の題名は「山姥伝説」)。
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夏休み 作・斉藤俊雄 1985年作
キャスト メイン8名、 その他 2人〜10人くらいまで可
上演時間 90分
あらすじ
戦争の足音が近づく昭和11年、子供たちは最後の夏休みを迎えようとしていた。
かくれんぼをして遊んでいた5人の子供たちが、いつの間にか6人に。増えた一人はいったい誰なのか。
子供たちは最後の思いで作りに森に肝試しに出かける。突然の夕立に子供たちは離ればなれに。
子供たちは森で妖怪に出会っていく。主人公の大場憲一が出会ったのは、一人増えた座敷童子(青柳木霊)だった。
彼女は9年後の未来(昭和20年)から来たといい、子供たちの悲しい未来を語っていく。
これはいつの時代も持ち得る子供たちの夢と、その喪失の物語を「夏休み」というなんとなく懐かしく、そしてほろ苦い時の中で描いた物語である。
第十六回創作テレビドラマ脚本公募(NHK後援)佳作一席受賞作品。
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