オオムラサキ(タテハチョウ科)

   Sasakia charonda charonda[HEWITSON 

        

 

◆蝶の説明  

 日本を代表する蝶として、日本昆虫学会が1957年(昭和32年)総会にてオオムラサキを国蝶に指定しました。前翅長が45〜70mmと日本に棲息するタテハチョウの中では最大で、オスの翅表は青紫色に輝き大変美しく、メスは青紫色には輝きませんが、一般にオスより一回り大きく雄大な感じがします。裏面の地色は銀白色のものと黄色のものがあって、西に行くほど銀白色のものが多くなる傾向にあります。夏の雑木林でカブトムシやクワガタに混ざってクヌギなどの樹液に来ています。近年、里山の雑木林が開発により減少し、年々生息地が減り、なかなかその姿を見ることが出来なくなってきました。環境庁発行の「日本の絶滅のおそれのある野生動物」(レッドデータブック・1991年)のなかにも希少種として扱われています。

◆オオムラサキの分布

  国内では北海道(西部)、本州、四国、九州。国外では台湾、朝鮮、中国など

◆成虫の見られる時期

  年に1回発生し、6〜8月に見られる。

◆幼虫の食樹

  ニレ科のエノキ、エゾエノキを食べる。

◆生態など 

 母蝶は7〜8月頃エノキ、エゾエノキに産卵し、そのエノキの葉を食べて幼虫は育ちます。11月頃、それまで緑色だった幼虫がだんだんと枯葉色に変わって、エノキの葉の落葉とともに木を降り、根元付近の落ち葉の裏で冬越します。春4月頃、まだ芽のふくらまない木に幼虫は登り、葉が出るのを待ちます。葉が伸び始めると、それまで幹にじっとしていた幼虫は脱皮とともにまた緑色になります。沢山の葉を食べ6令幼虫となり、大きく育った幼虫は6月頃蛹となります。蛹は6〜7月に羽化し、蝶となって雑木林の周辺を力強く飛翔します。

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