LAW&POLITICS


主として法律家の視点で毎日の活動から疑問を懐いたことを基に問題提起をする場です

     

 

 

 

 

 

 

 

 

調停の進め方

 

 

 

最近の離婚調停の傾向

 

 

 

中には偏見に満ちた調停委員さんもいる

 

 

 

そんなときどうなるの

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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         調停の当たり外れ    

 調停でも裁判でも、本当に疲れてしまうことがあります。

 つい最近もうんざりしたことがありました。家庭裁判所の調停は3人(1人は裁判官)で構成されますが、通常の調停の進行は素人の調停委員2人が担当します。男女1人ずつです。

 離婚の調停ですが、昔はどちらかといえば「纏める方向」つまりは「離婚を回避する方向」で説得が行われていました。かなり前からは「覆水盆に帰らず」の諺どおり、破綻した夫婦を無理矢理「婚姻」に縛り付けておいても、元の円満な関係に戻ることは期待できず、人道的見地からも好ましいことではないとの考えから、一方が離婚を強く望めば敢えて説得はしなくなっておりました。

 とはいうものの、調停委員さんは一応、双方から事情を聞いて妥当な解決策を探るものです。

 先日は本当にひどかった。外の猛暑も酷いがそれ以上でした。30分の持ち時間があったのですが、開始が遅れた上、ほとんど何も聞いてくれず、「相手は来ているか」とか「相手の言い分を聞いてみなくては」などの話だけで中身について全く関心がない様子。当方は手持ち無沙汰で予定を5分切り上げて控え室に戻るりました。

 ところが、相手方はかれこれ1時間になろうとするのに調停室から出で来ないではないですか。勿論、時間が長いからいいというものではありませんが、当事者は疑心暗鬼の精神状態であることが多いので、調停委員さんはできるだけ平等になるよう時間配分に配慮するのです。この日は勝手が違い、待ちくたびれてイライラが昂じてきます。督促にいこうかなと思案をしておりますと、ようやく交代となりました。

 調停委員さんは俄然元気になり、当方を説得してきます。相手方の言い分を全面的に信用しているのです。

 男性の調停委員さん : 

  「従業員の女性と馴れ馴れしくしていたのは本当だ認めていま すが、幼友達なのでつい気を許してしまうというそれだけというこ とではないですか。」(一体何が問題なんだといわんばかり)

  また、当方の水商売かもしれないが「女のところで何回か泊まっている」との言い分については、「商売をしていたら付き合いは絶対に必要である。付き合いで飲みに行くのが認められないのか」ですって。付き合いで飲みに行くのはかまわないが、「女のところで泊まることが問題だ」といっても「あんたが跡をつけるのでやむなく泊めてもらっただけで何でもないっていてますよ。あんたが付けまわすのがおかしいんじゃないか」「付き合いで飲みに行くのに文句をいうのはおかしい」の一点張りなんです。本当に「あんた」「あんた」なんですよ。

  そして、最後の言葉、「今は不景気で仕事も減っている。離婚なんてしたら仕事がなくなってします。あんたは会社をつぶす気  か」って。相手本人の言葉としてではなく、調停委員さんは声を荒げてそう言ったんですね。これには私も開いた口が塞がらないほどビックリ。こんな調停委員さんが罷り通るなんて。困ったもんです。

 女性の調停委員さん :

 「浮気のひとつやふたつどうってことないでしょう。我慢できないなんておかしい」ですって。ご自分の亭主が浮気してもそんなに冷静でいられるのかしらと言いたくなりましたが、アブナイ、アブナイ暴力を振るわれドアに10分以上も腕を挟まれていたことについても「知り合いに仲介のための話に来てもらうように頼んであった。逃げられれないようにしていただけというではないか」(しょうがないんじゃないという感じ)

 この日、1回では話が付きようがないので、もう1回続行することになりました。

 男性の調停委員さん : 

 「冷却期間を置くためにもう1回調停します」とういので、どういうことかと問いただすと「あんたに離婚をあきらめてもらおうと思っているので・・・」ということなんですって。相手に「離婚を考えてもらうことにして欲しい」といっても馬耳東風。

 今までにいろんな調停委員さん出遭いましたが、こんな酷い調停委員は始めてです(正真正銘)。大抵は1人が偏見で凝り固まっていても、もう1人は常識的であり、それほど酷い調停とはならずバランスがとれているものなんですが。本当に最低ですね。

 一般人の関与を認める方向での司法改革が既定路線となっています。そのこと自体は勿論歓迎すべきことではありますが、今回のような調停委員さんを見ると、ある種の法学教育がこれからは大事なのではないかと思います。

 弁護士の私がついていてさえこのような有様です。調停委員自身に自覚がないんですね。家事調停の場合、弁護士が代理人につくことは極めて少ないので、法律的素養のない調停委員がその仕事振りを第三者にチェックされる場はほとんどありません。特に調停は非公開ですから尚更です。寒気がします。

 どんな場合でも部外者によるチェック機能が必要です。

 調停で納得できないような経験をされた方は是非情報をお寄せ下さい。司法についても制度を良くするのも悪くするのも私たち一人一人の意識によるのではないでしょうか。

 暑気払と悪夢(?)を振り払おうと昼からビールを飲むことになりました。こんなことで改善するわけではありませんが,まっしょうがないか・・・・ 
                             (01.08.08)

 
太田宏美法律事務所
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