●朝日新聞「NPO法,法人市民税を免除,神戸市方針」(1998/12/2)
●朝日新聞「NPO法きょう施行、変わる市民運動」(1998/12/1)
●神戸新聞「NPO支援、法人県民税を減免,兵庫県も要項改正へ」(1998/11/30)
●神戸新聞「有機肥料5年使えば化学肥料より増収,石川の研究センターで実績」(1998/11/30)
●朝日新聞「NPO法施行準備、32都府県が税を優遇,11道県も減免検討」(1998/11/3)
●神戸新聞「原発取水口の貝を有機肥料に,長野で住民反対抗議集会」(1998/10/20)
●週刊金曜日「原発廃棄物がやってくる、長野県坂井村の憂鬱」(1998/9/18)
●朝日新聞「家畜発電!?ふん尿からメタンガス,電力360戸分」(1998/9/26)
●神戸新聞「野菜の栄養価、ビタミンCとカロチン季節によって大きく変わる」(1998/9/6)
●化粧品の許認可を簡素化,全成分表示を義務付け(1998/7/24)
●輸入鶏肉からバンコマイシン耐性菌検出(1998/7/14)
●農業現場や食品生産現場で到来する殺菌社会(1998/6/15)
●サルモネラ食中毒急増,鶏卵に賞味期義務づけ(1998/7/22)
●0-157中毒のあおりで放射線照射食品が増える(1998/2/6)
HACCPは米国航空宇宙局NASAが開発した食材管理システム。食品原材料の生産,製造,加工,保存,流通流通までの全過程で細菌や微生物を殺菌して,食品の安全を確保する。究極の食品衛生管理方法として,脚光を浴びています。
しかし,その基本となるのは,徹底した殺菌,滅菌の思想です。例えば学校給食現場では,食材の熱調理の徹底,生ものの敬遠,手荒いの励行,器具の消毒などが行われています。食材では,有機栽培のみかんを学校給食で使っていたところ,0-157以降,丸ごとの温州みかんはいいが,カットする雑柑類は使えなくなったという話しを聞きました。器具や手の消毒には,逆性石けんと塩素の使用が増えています。使い方も,薄めずに原液を使ったり,タオルではなくペーパータオルの使用などが指導されています。
98/4/3週刊金曜日の久慈力さんのレポートには,「100ppm(100万分の1)の次亜塩素酸ソーダに10分間キャベツを漬けて生野菜として出す」例が紹介されています。水道水の塩素濃度が0.1ppm,プールの塩素濃度が0.4−1ppmと言われているので,かなりの高濃度です。もちろん水洗いしますが,食品や食器への残留が心配なのと,排水が下水になって再度下流域の上水に使うような水循環しているところでは,トリハロメタン発生の心配もあります。
調理人員の削減,民営化,センター給食化などの厳しくなる一方の調理現場で,とにかく食中毒を出してはいけない,ということが先行し,指導や通達に疑問を持ちながらもマニュアル通りに従わざるを得ない状況のようです。
養鶏や畜産などの現場にも,HACCP導入が進みつつあり,賞味期限表示導入になれば,資金力のある大手に有利に働き,薬品を使わないようにやってきた平飼い養鶏や自然卵養鶏などの小規模な養鶏場には,不利に働くだろう。施設の改善や洗浄,消毒,薬品の使用(サルモネラワクチン)などが家畜保健所からの指導,義務づけという圧力として働くことも十分考えられる。薬品類を使わないでやってきた有機農業が成り立たなくなるかもしれない。
日本養鶏協会の97年度の指針では,「殺虫剤は感受性の高いものに変更」「鶏卵保持所の定期的消毒」「サルモネラ対策で抗菌性物質使用」「ホルモリンガス消毒の際は防毒マスク着用」「集卵トレイの再消毒」「成鶏導入前のワクチン接種」「ワクチン効果の確認のための血清検査」「界面活性剤の消毒薬散布」などが事細かに書かれている。土づくりや餌の工夫によって,作物や家畜そのものを健康に育てるという有機農業的な視点は後退し,化学薬品やワクチン,消毒などで徹底的に殺菌,無菌化するという発想です。
取るべき方向が違うんじゃないでしょうか。
※参考資料:「食品関係の現場はすでにHACCP」久慈力著(週刊金曜日98/4/3)
放射線照射の利点は,照射によって食品の腐敗を防げ,バクテリアの増殖も抑制できる,ということらしい。遺伝子組み換えトマト(フレーバー・セーバー)も腐らないし,アメリカ産の輸入イチゴも腐らない。人工的に長持ちして,腐らないというのは,食べ物の安全を犠牲にして成り立っているものでしかない。
放射線照射食品の一番の問題は,照射によって化学的に変化した放射性分解成分が形成されることだ。この変成成分には,発ガン性のあるホルムアルデヒド(建築木材や接着剤などに含まれる室内化学汚染物質)や未知の物質を含む。また強力な発ガン性物質であるアフラトキシンを増やという研究者もいる。照射食品で育てられた動物では,異常出産や腎疾患,寿命短縮,生殖能力喪失などの統計的に有意な増加が見られるという研究もある。
また,栄養面でも,照射量に比例して,必須栄養素であるビタミンA・B・C・Dが減少したり破壊される。
で今度は,アメリカで例のO-157による食中毒対策のため,牛肉・豚肉・羊肉などの食肉を放射線照射で殺菌処理をしようとする動きが出てきた。週刊金曜日205号(1998/2/6号)によると,こうした動きに対し市民側は「放射性照射による殺菌処理を認めることは,非衛生的な食肉処理の現状を容認することになる」と反対している。放射線はコバルト60のガンマ線を使い,生鮮及びチルド肉(冷蔵)は最大で4.5キロ・グレイ(※),冷凍肉には7.0キロ・グレイの放射線を当てるという。これは胸部レントゲンの数百倍の量に当たる。現在,アメリカからは,年間90万トンの牛肉を輸入しているそうだ。遺伝子組み替え食品の輸入増大といい,自給できない国の悲しさ,次から次へととんでもないモノを食べさせられる羽目になっているのが,日本の現状か。
輸入有機農産物があるって。とんでもない。海外の「有機農産物(オーガニック)」の基準では,放射線照射や,遺伝子組み替え食品は,問わないような動きになってきている。つまり“遺伝子組み替え”有機農産物や“放射線照射”有機農産物が,堂々と「有機農産物」として輸入されることになるようだ。