1970年代後半に一大ブームを巻き起こしたBCL(Broard Casting Listener:和製英語)とは、端的に言えば外国からの短波放送を日本国内で聴く人たちのことです。

もはや死語と化した感がありますが、その頃熱中した私にとって忘れられないラジオが
ソニー製のスカイセンサー5900(ICF-5900)という革命的な名機です。クリスタル・マーカーという発信機の搭載により、10KHZ直読を実現。当時誰も成し得なかった海外短波放送の待ち受け受信を可能にしました。ライバルにはナショナルのクーガーがあります。ナショナルは後にプロシードという周波数デジタル表示の機器を発表し、BCL業界は新時代を迎えることとなりますが、それまで一部の愛好家(今日的な用語で言えばオタク)の趣味にとどまっていたBCLを大衆的な娯楽へと発展させたという意味で、また今日のインターネット隆盛の礎を築いたという意味においても、SKYSENSORの果たした意義は極めて大きいものであると思います。数年前には日本で暗躍していた北朝鮮のスパイからの押収品にSKYSENSORが含まれていたことで、この名機が共産圏においては今なお軍事上の重要な価値を有していることが証明されました。主として本国から送信される深夜の乱数放送の受信に使われていたものと推測されます。私の家にもこの名機はありますが、学生時代にヒーターの上に置きっぱなしにするという酷い扱いをしたせいか、今はもう動かなくなってしまいました。何度か修理も試みましたが、メーカーでももう取り扱ってはくれないようです。
懐かしの日本語放送 遠い昔にカセットテープに録音した日本語放送のオープニング集が見つかりました
ベリカードコレクション 海外から送られてくるベリカード(受信証明)はBCLの宝でした
スカイセンサー5900の取扱説明書 引出しの奥に残っていた「取説」です。全部で12ページあります