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6ヶ月を少し超えたばかりの娘は相変わらずはげちゃびんで、赤やピンクの服を着ていなければ性別も見分けづらい。しかし毎日風呂に入れている私は、この子が確実に女の子であることを知っているし、お尻にホクロがあることも知っているし、下の歯が生えてきたのを最初に見つけたのも私だ。このように娘の秘密を知り尽くしている私であるが、全然知らないのが雛祭りの儀式である。
男兄弟で育ったので当然といえば当然だけど、私の実家には鯉のぼりはあっても雛人形などなかった。だからどのようにお祭りの儀式を行うかなんて全くわからないので、例によって妻主導で物事は運んでいく。まずは雛人形であるが、これは予想通り私の両親が買うと言い出した(しめしめ)。とはいえ「どんなものがほしいか?」と電話で聞かれても答えられないのですぐに妻に替わった。なんでも妻の実家では5段くらいの豪華な雛人形が飾られていて、そんな人形たちで遊ぶのが好きだったという。翻って大森のわが家を眺めると、とてもそのようなシロモノを置くスペースなどない。だから一点豪華主義で一段だけのものをお願いした。値段はわからないけど、お姫さまじゃなかったお雛様の顔もまあまあ細面で上品である。着ている着物も細工に手が込んでいるように見える。カタログなどを見ると、高いくせに妙に下膨れのファニーフェイスお雛様が多くて、こんなのが届いたら嫌だなあと思っていたのでほっとした。
さて、残念なことに3月3日は新しい職場での歓送迎会なので(日程変えてほしかった・・・)おひな祭りは前日の2日に執り行うことになった。といっても、私にはお雛様が飾られている以外、お食い初めの儀のときと何がどう違うのかあまりわからなかった。しかも今回は娘の機嫌が悪くてやむを得ず寝かしつけた後、妻と二人で祝う羽目になった。それでもはまぐりのお吸い物など食べてビールでも飲んでいると、あの頃とは違って娘もいやいやながら離乳食を食べるようになったんだなあ、とちょっとした感慨も湧いてくるというもの。歯も生えたことだし、まずは早く髪が生え揃って、その髪で筆を作りたいものだ。
| 祝い事に鯛の尾頭付きはつきものだ |