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わが社では勤続10年を経過すると5日間のリフレッシュ休暇なるものが与えられる。5日が長いか短いかという議論はさておき(絶対に短いと私は思う)、休暇は2000年中に取得するという取り決めなのだが、色々と取りづらい環境があったので敢えて年末に権利を行使することにした。で、せっかくだから家族旅行でもしようということになり、25・26日の一泊二日で伊豆の修善寺温泉へ行ってきた。「特急踊り子号」で横浜から2時間の旅である。崎陽軒のシュウマイ弁当とチャーハン弁当を買って乗り込んだ。今回はベビーカーは使用せず、以前ここでもご紹介したベビービヨルン社の傑作ベビーキャリーでたて抱っこだ。

修善寺駅からタクシーで1,000円ほどのお宿は修善寺川の最下流にある。川沿いに上流へ歩いていけば温泉街が連なりそれなりの名所や外湯もあるようなのだが、なんせ生後4ヶ月の赤ん坊連れでは観光も難しいだろうということで、今回はひたすらのんびりすることに主眼を置いた。つまり、お風呂に何度も入って、たらふく食べて飲んで、背骨が痛くなるくらい眠り続ける、という素晴らしい趣旨である。そのために我々は奮発して露天風呂付きの部屋を選んだ。着いた早々、交代でまずは大浴場へ。最下流ということで町に近いのか景色はどうってことないが、平日のおかげで風呂は誰もいなくて快適である。戻ってこぶ茶をすすりながら年賀状にコメントを書き入れる。毎年年賀状はダットジャパンというマイナーな会社が出している「はがき写真館」というソフトで作っているのだが、ひとことぐらいは手書きでコメントを入れるようにしているのだ。いつもは年末に慌てて書いていたコメントも、こうやって温泉宿でのんびり書いているとなかなか楽しいものだ。晩御飯は、あわびのステーキやら生うにやら海老のお刺身やら湯豆腐やら牛タンのシチューやら、とにかくごちそうをたらふくいただいた。部屋で休憩してから親子三人で露天風呂へ。なんとも幸福な満ち足りた時間だった。澄夏が粗相をしなかったおかげだけれど。

私は常々「温泉・カラオケ・カプセルホテルは日本が世界に誇るべき文化である」と主張しているが、こんな風にのんびりさせてくれる温泉宿は本当に偉いと思う。夜は川の字になって寝たが、澄夏はきっちり3時間おきにちゅぱちゅぱ指しゃぶりを始め妻はそのたびに起きて授乳していた(らしい)。こればっかりは代わってあげられない私は、痛恨の念でただただ惰眠を貪るのであった。

翌朝は10時にチェックアウトしたあとコーヒー飲んだり散歩したりして時間をつぶし、12時前に修善寺駅に向かった。家族旅行は楽しいなあ、と思っていたら、昼食をとった駅前のマクドナルドで妻は膝の上に断続的な振動とそれに続く異臭を感じたらしい。慌てて出発待ちの「踊り子」に乗り込んで座席にオムツ替えシートを敷いてお尻を見ると・・・。洋服に達するほどの大量のうんち!(>_<) ベビーキャリーの構造的欠点のひとつがこの「うんち漏れ現象」である。股の部分を押さえつけて装着しているから、噴射されたブツが四方に飛び散って、勢い余って時として紙オムツの外にまで達してしまうのだ。胸から膝あたりまでをカバーするお出かけ用の紙おむつの開発が待たれる。やむを得ず素っ裸にして全部お着替え。こういう決定的な場面をカメラに収めたいとも思うが、発車が迫っていてとてもそれどころではなかった。晴れ晴れとした表情の澄夏を恨めしく思いながら、慌てふためいてオムツを替えて新しい洋服を着せ終わったら、程なく列車は東京へ向けて動き出した。私は指先にこびりついたものを洗い流しながら、次回はレンタカーが正解かもしれないと思った。

踊り子号でいざ修善寺へ