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とかく乳飲み子を持ったお母さんは家に閉じこもりがち。そりゃそうだ。3時間おきに母乳はあげなきゃいけないし、飲んだらげっぷ、脱糞したらオムツがえ。こっちの都合なんて関係なく突然火がついたように泣き出したりもする。どこかへ出かけようったって子供を見てくれる人がいるわけでもなく、第一澄夏は病院にいた数日を除いて母乳オンリーで育てられた副作用で、哺乳瓶のニセ乳首を頑として受け付けないのだから預けたところでお腹がすいたら他人では打つ手がない。だから妻は出かけるといっても近所の商店街をぶらぶらするくらいしかできない。せめて私が休みのときだけでも一緒に出かけようと思って具体的な行き先を考えるのだけれど、巨大なA型ベビーカー同伴となるとなかなかそれも大変だ。車があると少しは状況も違うのかもしれないけれど。
今まで乗り物を使って一緒に出かけた場所は五反田の「アカチャンホンポ」、JR大森駅周辺、京急川崎界隈くらいのものだった。川崎ってこっちへ引っ越すまでは社会科で習った京浜工業地帯のイメージが強く、煙がもうもうと立ち込めていて作業服姿の労働者を満載した工場行きのバスがひっきりなしに行き交っていると思っていたが、どうも最近は様子が違うようだ。ヨドバシカメラはあるし、無印良品はあるし、BOOKOFFもある。スターバックスコーヒーだってあるし、最近ではユニクロもやってきた。ついでに私の好きな天下一品(ラーメン屋)も。(^^ゞ そんなわけで私は電車に乗れば10分程度で着くこの街が最近は結構好きだ。ユニクロが入っている「さいか屋」(この辺りでは老舗の百貨店らしい)の子供服売り場にはオムツを替えたり授乳したりできる部屋があって助かる。しかもユニクロも同じフロアなので授乳中で退屈なお父さんも気恥ずかしい思いをしなくて済む。
しかししかし! 横浜には「横浜そごう」が燦然と輝いているのだ。今や授乳室やベビーカーの貸し出しは珍しくない。横浜そごうがなぜ優れているのか?
それは託児設備の存在だ。預ける前にウンチ、ミルクなど簡単な項目に答えたあと子供を預けて、館内専用のポケベルを貸してもらう。これはそごう店内ならどこでも着信するもので、緊急の場合には呼び出しがあるので安心だ。いくらベビーカーを借りたって個室でもなければレストランでは気を遣うもの。託児施設のおかげですごく久しぶりに夫婦だけでゆっくり昼食を取ることができた。欲を言えば近隣ならどこでも届くポケベルを持たせてくれて、そごうのお買い物レシートでOKにしてくれると自由に歩けて嬉しいけれど。対象は3ヶ月〜2歳未満で利用時間は10:00〜16:00まで。利用料金は1時間300円で以後30分ごとに150円と極めて安い。定員は概ね10人とのことなので「それじゃあ土日なんて相当混雑するんでしょうね?」と聞いたら、「土日はお父さん同行で子供を見てもらえるからむしろ平日の方がご利用が多いですね。お母さんどおしで食事やショッピングを楽しまれるようです」。そうか、世のお母さんたちは旦那と水入らずの時間を過ごすより近所の奥さんと話している方が楽しいのか・・・。
さてさて有閑マダム満載でちょっと騒々しいけれどホテルオークラ直営のレストランで食事した後、館内を散歩していると呼び出し音が・・・。何か大変なことが起きたのかも!
と慌てて戻ったら「ちょっとぐずぐずしだしたし、乾燥していてのどが渇いたのかと思いましたので念のためお呼び出しさせていただきました」とのこと。泣き虫澄夏はやっぱりせいぜい2時間が限界なのかなあ。
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| 泣き虫澄夏の図 |