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さて前回しつこく告知したテレビ出演の件である。タイトルは「シリーズ五感 触覚 ふれあいで親子のきずな」で、3分程度の放送時間のうち講習会の模様は1分程度。わが家の3人も一応は映った。ちょうど前回掲載した写真を逆側から撮影したような構図で、妻は裸の娘を触っているところを、隣りにいた私は目を掻いているところを(^_^;)数秒間であったが、たまたま見ていた知り合いが電話で知らせてくるようなことはなかった。率直に言えば、さんざん宣伝したことを後悔するような、我々の姿形を知っていたとしても見逃してしまいかねない映り方だったということだ。冒頭に出てくるニコニコ顔の男の子は左隣り、インタビューされていたのは予想に反して右隣りのママだった。著作権はNHKにあるわけで素材をどのように構成しようが文句を言える筋合いではないが、放送予定日が3回も替わったのには閉口だ。掲示板へのお詫びの書き込みや親戚への電話連絡を何回したことか。(-_-メ)

でも、せっかくなので少し後日談を。講習会の日、NHKの人がお母さん全員に最初に質問した内容は「今日は赤ちゃんを触りたくないなあ、と思うことはありますか? それはどんな時ですか?」というものであった。ヘンなことを聞くなあ、と思いませんか? ぐずった時にどうあやしたら泣き止んでくれるのかわからない、というのならわかる。でも触りたくないってどういうこと? だって赤ちゃんに触らずに一日を終えることなんてありえないでしょう。実は番組のタイトルは当初「赤ちゃんに上手に触れない母親たち」だったのが、延び延びになっているうちに変更になったようだ。最初のタイトルを番組表で見た私は少なからず嫌な気分になった。まさかとは思うけど、「幼児虐待事件が頻発している→原因は母親が赤ちゃんを触れないからである→そういう悩める母親が集まったので取材した」という風に講習会の趣旨が捏造されるのではないかと。本来の趣旨は前回書いたとおり、むしろ子育てに熱心なお母さんが集まっているわけで、もしこのような取り上げ方をしたらただでは済まさないぞ! と私はこぶしを握り締めたものだった。

話は講習会当日に戻るが、カメラを回しながらインタビューをしていたNHKの男性がなんだかぱっとしない(率直に言えばあまり賢くない)人で、質問内容が冗長なうえ結局何を聞きたいのかさっぱりわからない話し方をするので、お母さんたちは答えに窮していた。ちなみに妻は最初の質問に「そんなことはありません」と番組の趣旨に反する否定的な発言をしたので絶対に放映されないことはわかっていたが、隣りに正座していた私にもひとつくらい質問してほしかった。お母さん中心の番組だと薄々気付いていたのでインタビューの際も「私はどいていたほうがいいですか?」と尋ねたら「いえ、せっかくですから隣りに座っていてください」というので、てっきり少しは質問も来るものと思って身構えていたので拍子抜けだった。放送を見た知人の何人かは、あれはお父さんも来ていますよという意味も含めたカメラワークだ、と感想を述べていたが、果たしてそうかなあ、というのが私の意見である。「このリポートにはお母さんしか出てこなかったが、いうまでもなく父親のスキンシップも大切」と結んでいたのがよい証拠だ(出てるがな!)。

「シリーズ五感」とは言うけれど、味覚、嗅覚、視覚、聴覚に比べ、触覚というのは元々題材になりづらかったのではないかと思う。だから最近の幼児虐待に絡めてこのようなネタを選んだけれど、やっぱりちょっと強引なテーマだったので「赤ちゃんを上手に触れない母親たち」が最近多いというような、あまり根拠のない前提からはじめてしまったのだろうと思う。番組を改めて通してみるとうまくまとまっているように錯覚するが、実際は何が言いたいのかよくわからないのはそのためだと思う。もっとも、テレビ屋さんというのはたった3分の番組を作るためにいろんな取材をしているんだなあと感心はした。なお、その後もわが家では毎晩お風呂に入れる前に娘の身体を撫でまわしている。そのうち触っている最中に臭気をともなうハプニングが起きそうな気もするが、今のところは無事である。赤ちゃんを持つみなさんも試しにやってみてはどうだろうか。参考までにこちらでも。

「おすわりだいすきDX」と澄夏