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最新特許商標ニュース「ザ・マーク」6月 弁理士 菅原修
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 地域団体商標の現況(平成19年5月29日現在)
 平成17年の通常国会で「商標法の一部を改正する法律」が成立し、地域団体商標制度がスタートしました。現在までに600件以上の出願が行われているそうです。(平成19年5月29日特許庁HP)
 又、平成19年4月からは、通常の団体商標の主体を見直し、広く社団(法人格を有しないもの及び会社を除く)も主体となることができるようになりましたので、団体的使用を意図するブランド作りがし易くなったともいえます。
 さて600件以上の出願のうち、現時点での登録査定は213件にのぼります。
 出願の仕方も単独の組合から、複数の組合で共同所有する形態など様々です。
例えば最近登録査定になった地域団体商標「足柄茶(あしがらちゃ)」は、神奈川県近隣地区の「かながわ西湘農業協同組合 厚木市農業協同組合 秦野市農業協同組合 津久井郡農業協同組合」が共同で出願人となっています。
 神奈川県全域で「足柄茶」を普及する意欲が感得され、さらには、箱根=足柄山=足柄茶=金太郎などの連想によるイメージの一連化が計れそうに思います。
 地域団体商標として有意義な活用が期待できる商標といえます。
 
 東京地区での地域団体商標は、「稲城の梨 (いなぎのなし)」「江戸甘味噌(えどあまみそ)」「江戸押絵羽子板(えどおしえはごいた)」「江戸衣裳着人形(えどいしょうぎにんぎょう)」「江戸木目込人形(えどきめこみにんぎょう)」「江戸木版画(えどもくはんが)」「江戸甲冑(えどかっちゅう)」「江戸指物(えどさしもの)」などが登録査定を受けています。
 「江戸」という地区名と伝統的商品の普通名称の組み合わせが多く出願されています。
東京地区のこの傾向は、東京では個々の会社の競争が激しく、団体や業界の共通ブランドの育成が行われてこなかった傾向が如実に現れていると言えます。
 伝統的商品を除いては、個に特化せざるを得なかった流通事情が垣間見られます。

 東京で地域団体商標を成功させるのは、一次産品の多い都下地区(多摩地域)のほうが可能性があるともいえます。又、新たに開発した名物のほうが著名性を得られる可能性があり、まだまだチャンスは多くあります。名物を作る意欲と、地域団体商標への意識を持った業界の要として活躍する意欲のある組合のリーダーが出現が望まれます。



        
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