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特許商標ニュース「ザ・マーク」5月号 弁理士 菅原修
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サービスマークの風
サービスマークとは、サービスの目印で、広告、金融、建設、通信、運送、教育、娯楽、不動産、宿泊、レストラン、その他のサービス(役務)を提供する事業者が、自分(自社)の提供するサービスを、他人(他社)のサービス(営業活動)と識別(区別)するために使用するマーク(標章)をいいます。

 わが国では不正競争防止法での保護に加えて、1997年4月からサービスマーク登録制度を導入し、商品商標と同様に、法的に保護されるようになりました。
さて、ブランド(トレードマーク・サービスマーク)は、IT時代の経営において、「ヒト、モノ(有体財産・知的財産)、カネ」に加えて、経営のポイントのひとつとされています。
 実際GDPではサービス産業が7割近くを占めているにもかかわらず、サービスマークのブランデイング(ブランド化戦略)は、これまで若干後れ気味でしたので、企業経営においては急務です。
サービス産業の特異性【無形性・生産消費同時性・一会性(サービスは一会きりで、すぐ消え、同じサービスは一回で消滅)・プロセスと雰囲気という所定の時空性】を象徴できるサービスマークは、他の標識に比較して活用性が高いのです。
 サービス産業では、無形なサービスを記憶する手掛かりを消費者に与えることが必要です。つまり視覚に印象化させることで、浸透力を増大させる「有形化戦略」を多くの企業が採用しています。
宅配便業界では、「黒猫」のヤマト便、「飛脚」の佐川急便、引越運送業界では、「アリ」の図柄、「ゾウ」の図柄、などのアイキャッチャーによる有形化を図り、銀行業では一時「トマト」「さくら」など植物イメージの識別ギアを用いています。
 この有形化戦略=アイキャッチャーイメージは、それ自体のイメージというよりは、サービストライアングル(イメージ形成の3要素;本社のイメージ、サービス現場提供者のイメージ、顧客のイメージ)といわれる全社的なイメージで規定されます。
特にサービス業務の顧客満足度は、顧客と接する最終段階で決定されることが多いですので、その人々のモチベーションを向上させ、サービス品質の水準を維持し、イメージ形成しながら顧客満足ラインを上げてゆくかがポイントになり、有形化戦略のかなめになります。
サービス品質の維持には、「接客マニュアル」「作業マニュアル」などの作成によって、挨拶の言葉から、足運びまで、統一して提供することで対応している企業が多いことでもわかります。
このような全社的なイメージで規定され生まれるサービスマークは、社内外に風を起こします。
企業発展の追い風であり、社内のモチベーションを巻き上げる風になります。
同種サービス業では、サービスマークとしての有形化戦略と、ブランデイング(ブランド化)戦略は、先に行ったものが、長く関心を引き、風を受けることが多いのです。
サービスマークを、見直しましょう。

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