■ルイーズ・ブルジョワ: 3つのポートフォリオ展
【会期】1997年11月11日(火)―12月6日(土)
【内容】版画集「自伝集」, 「赤い部屋の3部作」, 「井戸の淵より」からの全29点

オオタファインアーツは11月の展覧会としてルイーズ・ブルジョワの版画作品の展覧会を開催します.同時期、横浜美術館において氏の本格的な回顧展が開催されますので、併せてご覧になることで偉大な女性芸術家の全体像が捉えられることと思います.
ブルジョワは1911年にフランスで生まれ、大戦間にアメリカに移住.以来、女性彫刻家としてのキャリアを歩み始めますが、世界に知られるようになったのは1980年代の新たなフェミニズムの高まりの中です.結婚、出産、家出、そして芸術家としての新たな出発といった多難な生涯の中で女性の「意志」と「困難」を多角的に作品化して、1993年のベニス・ビエンナーレではアメリカ代表として再評価が決定的になりました.
今回ご紹介するのは、代表的版画集「自伝集」ほか2シリーズ全29点です.「自伝集」は生まれてから今日に至るまでの作家の生涯を絵日記的に綴った傑作といわれています.また、「赤い部屋の3部作」では子供を抱えてヒステリックにのけぞる女を描き、自らのトラウマを視覚化しています.
どうぞこの機会に大作とは対極に位置する作家の「ささやき」をご覧になって下さい.


■「島袋道浩−鹿をさがして」展
【会期】1998年2月7日(土)−28日(土)
【内容】素描、写真、映像、立体作品など
【協力】キヤノン・ アートラボ

オオタファインアーツでは1998年2月の展覧会として「島袋道浩 - 鹿をさがして」展を開催いたします. 島袋道浩は広義の意味でのパブリック・ アートを実践する作家であり、ギャラリーのみならず街頭での音楽家とのコラボレーションや日常的、生活空間での個人的な交流までをも表現活動のステージとして捉えている作家です. 島袋道浩展は1996年に続き2回目ですが、今回はこの9月1日から12月22日まで茨城県守谷町におけるアーティスト・ イン・ レジデンス「アーカス‘97」の招聘作家として滞在中に始められ、また現在も継続中のプロジェクト「鹿をさがして」の発表となります. このプロジェクトは、ドローイング、写真、ヴィデオ、小さな森と庭のある自転車、そしてアーティスト自身が町の中やスタジオ、ギャラリーの中で出会った人々や動物との出会い、そしてその双方に残っているはずの記憶などによって成り立っています

鹿をさがして
このプロジェクトは、たくさんの要素で構成されている.そして、いくつかのことを同時に行っているプロジェクトだ.
守谷にやってくる直前、名古屋の動物園で鹿を見た.しかし鹿はほとんど僕を相手にしてくれなかった.理由は簡単.僕の頭には一本の木も生えていなかったから.
作品を作る時は、いつもその始まりになるようなものを自分のいる環境の中から探す.時にはそれを自然と見つける.不思議な風景.不思議な話.不思議な人.守谷でそれを探すのは最初、なかなか難しかった.その困難さの距離感と名古屋の動物園での僕と鹿の距離感は似ていた.
しかし、鹿を振り向かせたり、守谷で何かを見つけるのは不可能ではない.
タイトルは決まった.「鹿をさがして」守谷で.
タイトルというのは時々、作品の解説なんかではなく、僕に速度と角度をくれる.そして人々にもその速度と角度を伝える役割をする.
自分の作品を説明するとき、よく「森のように作りたい」と言う.森のよう、とはたくさんの入り口があるということで、例えば、10人の人がいたらそれぞれ違うものを見つけることが出来るということだ.大きな木.大きな木の下の小さな花.ウサギ.石の下の小さな虫達.....そしてその森は、走ったり飛んだりしているともっといいなと思う.
自転車の上に小さな森を作った.小さな森の中には、タコやサンタクロースがいる.
僕が走っていく未来の方向には、ピンクや黄色い花がいつも咲いている.小さなバラのトゲもあるけれど.
鹿に出会う日のために、僕は花と木の生えた僕の自転車を作ることにした.
僕のじいさんは自転車職人だった.じいさんがいじっていた古い自転車の時間への旅行.じいさんから聞いた車社会以前の自転車生活の時への旅行.
町の中の人達は、花が咲き、花が枯れていくのを走り抜ける自転車の上に見るだろう.
そして、その中の数人の人達は一緒に鹿を探しに出かけるだろう.
僕のやっていることは、いつもヒッチハイクに似ている.
百台の車が通り過ぎるのを見ながら、きっといつか一台の車が止まるのに賭ける.ヒッチハイクでは、二台の車が止まるととても困る.ヒッチハイクの旅は、いつも一人分の太さの細くて強い紐のようなものを未来に伸ばしていくことだ.
そしてヒッチハイクは、車が止まると信じることから始まる.
一緒に鹿を探していると思っていたおっちゃんは、気がつくと鹿だった.僕のさがしていた鹿だった.西遊記に出てくる白い馬のように.「白い馬は実は人間なんだ」と、隣りの部屋の中国人アーティスト、タン・フィは教えてくれた.
このプロジェクトは、僕の中で絶妙なバランスで散らばっている.そして、これからも散らばり、伸び続ける.さまざまな鹿をさがして.

1997年12月 守谷町にて
島袋道浩


■ワン マン グループ ショー
岡本一太郎、岡本二太郎、岡本三太郎、小沢剛の作品展
【会期】1998年3月13日(金)−4月4日(土)
【内容】4作家の作品合計約30点
 

「分裂症でない人でも多面的な性格を誰しも持っているのだ」
「近代西洋の言うように日本人は果たして強烈なる個性を
誰しも持たねばならないのだろうか」
「決して一人ズモウでは無い一人の戦い」

オオタファインアーツでは1998年第3回目の展覧会として小沢剛が一人で演じる「ワン マン グループ ショー」を開催いたします.
一昨年の個展で「ジゾーイング」「なすび画廊」「相談芸術大学」を総決算した小沢剛の新たな挑戦は上記の作家の言葉にもあるように、作品の強烈な個性により世界で評価を受けるといった従来の通念に逆らい、何でもない個人的な写真日記や懐かしいホーロー看板を借りたペインティング、誰にでも作れる野菜を用いた模型工作の展示会です.出品者である小沢剛、岡本一太郎、岡本二太郎、岡本三太郎という4人の作品はすべて小沢剛ひとりによりそれぞれの個性を出すことなく演じられそれぞれの場を区切ることなく展示されます.各人の出品作品は下記の通りです.

小沢剛 夕暮れ地蔵
岡本一太郎 ホーロー看板、ストリートストアープロジェクト
岡本二太郎 野菜な武器
岡本三太郎 醤油ドローイング
このなんでもない展覧会にどうぞご期待下さい.


■ジェシカ・ ダイアモンド展 ー エロス(レイン):その2
【会期】1999年3月6日(土)- 4月3日(土)
【内容】新作ウォールドローイング3点、紙のドローイング10点
 

オオタファインアーツは今年の第2回目の展覧会として「ジェシカ・ ダイアモンド展」を開催いたします.ダイアモンドは1957年にニューヨークで生まれ1981年にコロンビア大学で博士号を取得した後アーティストとしてのキャリアを開始.1991年には評価の高かったホイットニー・ ビエンナーレ、1993年にはベニス・ ビエンナーレのアペルト部門また1995年にはワタリウム美術館で開催された「水の波紋」にも参加し、現在までアメリカ、ヨーロッパを中心に活動しています.
ダイアモンドがデヴューから現在まで一貫して継続している手法が文字による表現です.デヴュー当初はうち捨てられた街の路地の壁に「I Hate Business」や「Yes, Bruce Nauman」と匿名で殴り書きしたメッセージ性が強いものでしたが、次第に他の作家の名前やアイディアを批評的・ 象徴的に引用し、コンセプチュアルな文字表現をデフォルメされた形で表現するようになりました.今回の展覧会は19世紀中国の道教から触発されたものですが、性的な行為そしてオルガスムスが実際の雨や雲行きを占う材料として信じられていた道教のマニュアルをもとに性に関わる文字を美術的にヴィジュアライズしギャラリーの3面の壁に大きく引き伸ばします.題して「エロス(レイン): その2」.イエローとシルバーだけの隠喩的な空間をお楽しみ下さい.


■バイターズ: 売女の休日
【会期】1999年7月9日(金)―8月7日(土)
【内容】ヴィデオ、立体、アーティストブック、ステートメントなど約20点
 

オオタファインアーツは「バイターズ」をお招きして展覧会「売女の休日」をお贈りします.昨年、パリ高等美術学院での「どないやねん」展で好評を博して以来の発表です.

1993年、以前より個々に活動していたブブ、ミカド、アキラの3人のアーティストがナイトクラブでパフォーマンスをはじめました.また3人はそれぞれ、売春婦、SM嬢、ゲイ出張ホストといった性風俗産業で働くセックスワーカーでもあって、現在でもそうなのです.バイターズはパフォーマンスのほかヴィデオクリップ、ポスター、ポストカードなどを通して性的労働従事者の現場でセックスで相手を喜ばせる技術、身を守ったり挑発する知恵を盛り込んだ作品を制作したり、時には世界各国で毎年開催される国際エイズ会議や国際売春会議などにも参加しセックスワーカーの権利確立のため努め、またワーカーによる国際的なネットワークの構築を目指すアクティヴィストでもあるわけです.

いつも研究者やマスメディアに代弁され続けたセックスワーカーたちですが、実は自分のことは自分で話せるし、あなたに説明もできる、踊ったり作ったり表現もしているのです.安全なセックスを教える教師としてのバイターズ、医者あるいは看護婦としてのバイターズ、哲学者としてのバイターズ、いかさま師としてのバイターズそして友人として、アーティストとしてのバイターズをご覧になってください.


■「前川知美+関本幸治」展
【会期】1999年9月4日(土)〜9月30日(木)
【内容】前川知美 油彩絵画 約10点
    関本幸治 写真 8点
 

オオタファインアーツはこの秋最初の展覧会として「前川知美+関本幸治」展をおおくりします.
前川さんと関本君は今年オオタファインアーツに作品ファイルを見せに来てくれたただ2人のアーティストです.前川知美さんは名古屋生まれの26才.現在は東京をベースに絵画を制作しています.描く対象物は戦闘機や軍用ヘリといった男子がかつて好んだものたち.前川さんにとって手が届かなく想像するしかなく、それでいてリアルな対象物であるらしいのです.またその用途からある種の必死さと痛々しさをも感じる存在であり、それゆえに飛んでいる一瞬を切り取る写真ではなく永久に存在する絵画で描くことに意味を見出しているようです.関本幸治さんは神戸生まれの30才.愛知芸大を卒業し現在はケルンにて写真を用いた作品を制作しています.前川さんとは対照的に女子が好んだお人形を撮影し、プリントに人形の言葉を付し、またはオーディオによってナラティブな要素を加味し、関本さんが聞こえ、見えてくる空間全体を表現します.
テーマを統一された2人展でもなく友人どおしでもない二人.偶然のように同時期にファイルをプレゼンし、偶然に2人展にさせられたこのお二人の作品をご覧になってください.


■福澤エミ:1999
【会期】1999年11月12日(金)―12月4日(土)
【内容】ドローイング 約15点/立体 5点
 

福澤エミは、1946年東京に生まれたアーティストです. 長年ドローイングや立体作品を制作してきましたがその作品はこれまでほとんどといってよいほど発表されずにいました.その一方で建築およびデザインワークは「ネスト」という特異な考えをベースに多様な展開を見せてきました.近年の代表作としては、磯崎新監修の岐阜北方住宅プロジェクトのパヴィリオンや大林組東京本社アートプロジェクトでの設置作品、鹿児島県霧島野外彫刻プロジェクトでの作品設置などがあげられます.

このたびの個展で出品されるのは、熱帯性原生林に触発された有機的なラインや形態を備えたきわめて原初的なドローイングのかずかず.また、それらがはらむエネルギーの受容器(レセプター)としての立体などを出品します.見る者の感覚に強く働きかけるオルガニックな曲線と知覚的にシンボライズされた具体的な形が妙を産み出します.美しいということと、その中に住まいたたずむこと、内と外が交感することをもう一度考える展覧会です.


■おんなのからだのつかいかた
【会期】2000年3月3日(金)ー3月31日(金)
【企画】嶋田美子+大田秀則
【参加作家】
シューリー・チェン(ニューヨーク,アムステルダム)
エルネスト・プジョール(ニューヨーク、男性です)
ルル・ホウ(台北)
フロッグ(神戸)
bubuと嶋田(京都、ニューヨーク) ほか

オオタファインアーツの3月の展覧会はフェミニスト、嶋田美子の発案によるアイデンティティのグレイ・ゾーンをあつかう「おんなのからだのつかいかた」展を開催いたします。
現在、バッククラッシュを受けている90年代初頭までのアイデンティティ・ポリティクスはマイノリティの集団である「われわれ」対マジョリティの「彼ら」という世界観から成り立っていて、このような白か黒かという二分法では個人のアイデンティティの問題や重層性が置き去りになっています. この落とし穴に対抗するためには、ひとりの人間の中にある重層的でハイブリッドなアイデンティティという定義を新たに作る必要があると仮定し、白と黒の間にいくつものグレイのグラデーションがあることを明確にしなければなりません.
この展覧会はジェンダー、セクシュアリティ、民族、文化のアイデンティティの多様性、流動性をテーマとしている女性アーティストの作品を集めました. 女性の体はアートの表象の中で長い間男性アーティストによって描かれ、また定義されてきました. 作家たちはそれに対抗する新たな「女性像」を作るのではなく、その定義そのものから身体を使って自由になることができるということを表明しています. 「体を張る」というのはここで非常に重要なことで、ポスト・モダニストの言うように理論上ではアイデンティティを脱ぎ捨てることは簡単です. しかし私達はこの生物である体を持っている以上、それから完全に自由になる事はできないのかもしれません. しかし同時に私達は生物学な身体の奴隷でいることはできません. 女の体を使って女は何ができるのか、身体性を引きずりながら私達はどこまで自由になれるのか、それを見る人と考えていく展覧会です.


■ワーク・オン・ペーパー展
【会期】2000年5月23日(火)-6月10日(土)
 
 

このたびオオタファインアーツではこれまでコレクションしてきましたドローイング作品を展示いたします.本作品の前段階の青図としてのものやアーティストの意図を最短に反映させるインティメートで独立したものまで約30点を展示いたします.参加作家は下記の通りです.
アトリエ・ヴァン・リショー、PHスタジオ、柳幸典、草間彌生、中村一美、ジョセフ・グリグリー、落合多武、ジェシカ・ダイアモンド、奈良美智、島袋道浩、池村レイコ、小沢剛、福澤エミ、前川知美、松山聖子、テレジータ・フェルナンデス、竹崎和征、三木富雄、加納光於
短い会期ではありますが、どうぞご高覧下さい.


■草間彌生展
【会期】2000年6月14日(水)―7月15日(土)
 
 

このたびオオタファインアーツでは草間彌生がここ最近制作した絵画作品を集め上記の日程で展覧会を開催します. カムバックしたクサマを決定的に印象づけたニューヨーク近代美術館での個展や今年1月に開催されたサーペンタイン・ギャラリー(ロンドン)での個展、シドニー・ビエンナーレへの参加、そしてこの秋に予定されているヨーロッパ、アジアの美術館を巡回する最新インスタレーションの展覧会とますます意欲的です.
滝口修造に愛でられたドローイングやドナルド・ジャッドのフォーマルな視点から評価されたペインティング、またフェミニストの陣営からたびたび引用されるそのモチベーションというように多様な作品が解釈の多様性を生む豊かな作家として国際的に認知されるに至りました.ながらく異端の作家であった草間彌生のまさに「フル・ブルーム」(東京現代美術館での個展タイトル)といえましょう.
今回の展覧会では120号のトリプティック作品(192x390cm)の大作から手のひらサイズの小品まで約40点のペインティングを中心にギャラリー空間をカラフルに染め上げます.カラリスト、草間彌生をどうぞご高覧下さい.


■アキラ・ザ・ハスラー展
【会期】2000年10月27日(金)−11月18日(土)
 
 

オオタファインアーツでは10月27日よりゲイ・ホストでありドラァグ・クィーンでもあるアキラ・ザ・ハスラーの展覧会を開催します.
アキラは1993年より大阪・京都のナイト・クラブでダム・タイプのメンバーとともにグループ「ザ・バイターズ」としてドラァグ・クィーンとしてその活動を始めました. 他の二名のメンバーもアキラもセックス・ワーカーであることからバイターズと名づけられましたが、そのパフォーマンスはHIV予防のための安全なセックスを教え、またあるときは他者とどのような関係を築くかを示唆する興味深い内容でした. 98年にはパリの国立高等美術学院での展覧会に招待され99年には私どもオオタファインアーツやワタリウム美術館での「ゲーム・オーバー」展に参加し、この春には毎日を綴った「売男日記」も刊行されました.
今回の展覧会はアキラ・ザ・ハスラーとしての初個展. お客とのやり取りやボーイフレンドとの日常を記録した組み写真の作品、また金銭が介在する同性間のセックスという場面でどのようなコミュニケーションが成り立ちどのような誤解が意味を持つのかを扱ったヴィデオ作品が発表されます. ヘテロな性差をもつ人たちにとっても多くの示唆を与える内容となることでしょう.どうぞご高覧下さい.


■関本幸治: 密やかな日常
【会期】2000年11月24日(金)‐12月20日(水)
 
 

オオタファインアーツは今年最後の展覧会として「関本幸治: 密やかな日常」を開催します. 関本幸治は1969年に神戸で生まれ、愛知県立芸術大学を卒業し現在はケルン(ドイツ)で制作を続けています.
関本の表現媒体は写真ですが、生きた人を撮るものでも風景を撮るものでもありません. 写真という表現をむしろ絵画に対峙させ、また継承するためにモチーフとして人形を用います. 人や風景を撮れば観者はそのイメージを写真のイメージとして捕らえますが、それを回避し写真において絵画性を構築することを関本は人形を用いることで試行します. またさらにその絵画性とはスペクタクルなものでもコンセプチュアルなものでも社会的なものでもなく、古来の画家たちが生活する日常や愛する人を描いたように自らと近いところにそれを求めようとしています. それが関本の言う「密やかな日常」ということなのです.
本展では大小の写真作品が約10点を展示します.どうぞご高覧下さい.


■草間彌生展
【会期】2001年7月6日(金)〜8月4日(土)
 
 

オオタファインアーツは草間彌生展を開催いたします.
今年72歳になる草間彌生はこの一年、現代美術家としては異例の芸術選奨文部大臣賞、外務大臣賞、朝日賞などを受賞し、横浜トリエンナーレの代表的な出品作家として選出され、
またヨーロッパにおいても数々のグループ・ショー参加のほかフランス、デンマーク、スイスなど7カ国の美術館で最新インスタレーションの個展が巡回中です.またアメリカにおい
ても98年のニューヨーク近美での回顧展から時間を経ずしてこの9月にはマイアミ美術館でも大規模な回顧展が開催されます.その精力的な活動は「世界を征服したい」と発言し
た自らの姿勢に忠実です.
このたびの展覧会ではホワイト、ブラック、シルバーという草間にとっての絶望的でさえあったその生死感を象徴的に表わすモノクローム作品だけで会場が埋め尽くされる予定で
す.銀色の突起物で被われたボートや、白いキャンヴァス上に白一色で描かれた無限の網や増殖する水玉、突起物を白い網で閉じ込めた箱型作品など、どの作品も生と死を見つめ
てきた草間の姿勢が感じ取れる内容になります.作品は1970年代から最新作まで約30点.
いつも変わらないクサマをどうぞご高覧下さい.


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