オフィス街
日刊スポーツ
「熱血サイト」から

(大阪エリア版 11月16日掲載)


危ない時事ネタ満載の「演り逃げ」ライブ

 ちょっと前の話だが、日本でも有名な「ミスター・ビーン」こと英国の喜劇俳優、ローワン・アトキンソンさんが、お堅いことで知られる英タイムズ紙に投稿して話題になった。
日刊スポーツの実際の記事
 英国の新しい反テロ関連法案に「宗教的憎しみをあおる行為は罰する」という内容が盛り込まれたことを批判、「宗教を風刺して笑わせる喜劇俳優も罰するのか」と訴えた。要するに「お笑いのネタにタブーがあるもんか」ということなのだ。

 で、きょうの話題にうつるが、知名度はだいぶちゃうけど、日本にもビーン氏と同じことを言い続けているコメディアンたちがいて、今月28日、大阪で「他言無用プロジェクト LIVE in Osaka」と題したライブを開く。

 コント集団「ザ・ニュースペーパー」のメンバーだった松崎菊也さん、松元ヒロさん、石倉直樹さんの3人である。

 「ザ・ニュースペーパー」は、もともと、昭和天皇が重病の際、「自粛」の中で仕事が激減した3組のコントグループが集まり結成。政治経済から国際問題、スポーツ、芸能、それにもうすぐ長男夫婦に待望の赤ちゃんが産まれる予定の「さる高貴なご一家」まで、「何から何まで」をコントで風刺する硬派なお笑いを展開、マスメディアに露出するにはきついが、タブーなき「危なさ」でファンを引きつけてきたの
だ。

 私もファンの1人だし、亡くなった黒田清さんは尚更だった。ライブにゲスト出演したり、コントとニュースを合体させたCSテレビのニュース番組では共演もした。大阪の笑いや風刺の文化を大切にした黒田さんだけに、熱烈なサポーターぶりを発揮した。

 その後、松崎さんら3人は「ザ・ニュースペーパー」を独立、それぞれソロで活動するようになったが、去年あたりから定期的に集まっては「他言無用」と銘打って、危ない時事ネタを満載した「演り逃げ」ライブを開くようになった。

 同時多発テロ、アフガニスタン空爆という非常事態が続くなかで、テロや戦争も主要なテーマに取り上げられることだろう。

 もちろん、「テロや戦争をお笑いにするなんて不謹慎な」、と考える人もおられると思う。

 確かに同時多発テロでたくさんの人が犠牲になり、アフガニスタンでも空爆で大勢の人たちが殺されている。でもね、それでもって戦争に突っ走る指導者たちの愚かさを風刺することは、果たして「不謹慎」だろうか。米国のあるラジオ局では、テロからビンラディン氏、炭疸菌にいたるまで痛烈なギャグにしているとか。ミスター・ビーン氏じゃないけど、風刺すら許されない世の中は息苦しい。他言有用、そんな空気を感じてるあなたも恋人でも誘ってぜひ行って見て下さいね。

 ライブは、大阪市城東区のクレオ大阪東で午後7時開演。入場料3000円。当日3500円(全席自由)。問い合せは他言無用プロジェクト(TEL.03-3592-3905、FAX.03-3592-3905)へ。

(日刊スポーツ「熱血サイト」大阪エリア版 毎週金曜日担当)



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