「他言無用プロジェクト」と称して、ハチャメチャ社会風刺をやってのける芸人たち、先日のこの欄で、彼らのライブをお誘いさせてもらった。そのせいでもないだろうが、28日夜、大阪・城東区のクレオ大阪東で開かれたライブは200人の大入りだった。 ![]() 「プロジェクト」に参画するのは、知る人ぞ知るコント集団「ザ・ニュースペーパー」を卒業して、いまはソロ活動している松崎菊也、松元ヒロ、石倉直樹という何とも濃いトリオ。去年あたりから、定期的に集まっては「東京春の陣」「東京秋の陣」などと銘打っては、時事ネタを満載した「演(や)り逃げ」ライブを開いている。 そして、今度が「大阪秋の陣」。大阪では初ライブだっただけに、私もぜひ駆けつけたかったのだけど、その夜は講演が入って、どうしても行けない。 代わりに事務所のスタッフに花束をもっていってもらったのだが、彼らもこのトリオとは古い付き合い、矢野宏にいたっては、ちゃっかり飛び入り出演してしまったというではないか。 で、そんな矢野たちから、公演の模様を聞いてるうちに、このコラムの読者のみなさんにも、その”紙上ライブ”をちょっぴり、お裾分けしたくなった。 「お笑いのネタにタブーはない」という3人だけに、政治経済、国際問題、スポーツ、芸能、もう、何でもござれ。この日も「小泉首相」や「アフガニスタン人」の1人芝居で自衛隊派遣や報復攻撃をパロディーにしたり、狂牛病や、お父さん世代に大人気の「プロジェクトX」も、コントにして笑わせてくれた。 そして、最後は、長男夫婦の第一子誕生がカウントダウンに入った「さる高貴なご夫婦」シリーズである。 松崎さん演じる「ご主人」、石倉さん扮する「奥様」、松元さんの「じい」というハマり役で展開される人気のシリーズ、この日は、「晩秋の園遊会大阪編」。そこにちん入したのが出たがり、短足の矢野である。「園遊会恒例の記者会見」に参加した”敏腕記者”という設定で、この役どころ、東京の公演ではなんと、ジャーナリストの本多勝一さんが扮したそうだ。 開演前に突然、出演を依頼されたという矢野、「さる高貴なご夫婦」に対し、いきなり、「アメリカのテロ報復をどう思いますか」という”政治的”な質問。 「1日も早く平和が来ることを希望します」とぬかりない奥様の横から、「ただ、こうなっちゃうと、なかなかやめるきっかけが難しい」と口を挟むご主人様。さらに一呼吸おいて「と、オヤジが言ってた」。 そこにすかさず矢野が、「トップが責任をとるべきだとはお考えになりませんか」とやると、ご主人様が、「そうは思わない」と即答、ややあって、「と、オヤジがいってた」という案配。 そこに「じい」が叫ぶ。「皆様きょうお聞きになったことは他言無用です!」 と言うわけで、きょうのこのコラム、皆様もどうか「他言無用」で。ジャン。 (日刊スポーツ「熱血サイト」大阪エリア版 毎週金曜日担当) |