キタキツネ
日刊スポーツ
「熱血サイト」から

(大阪エリア版 1月5日掲載)


あらゆる国の人たちと仲良くし犯罪やテロには立ち向かう

 あけましておめでとうございます。私たち事件、事件に明け暮れている者が言うのもなんだけど、やはり今年こそ、事件や事故のない明るい年であって欲しいと願っている。
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 とは言いつつ、年末、例年にない積雪と吹雪の札幌に恒例の北海道文化放送(UHB)の年末特番にお招きいただいて、北の地でもやはりショッキングな出来事を聞いてしまった。

 特集番組のテーマの一つは外国人犯罪。大阪や東京に住んでいるものにとって、外国人犯罪というと、東南アジア系の強盗事件や中国系のピッキング盗といったところをすぐ思い出すが、この北海道では地理的な関係もあって、最大の問題はロシアンマフィア。

 こちらのやることもド迫力がある。何しろ、小樽あたりから、道内で盗んだ車を堂々と貨客船に乗せて運び去ってしまう。最近では、パジェロなどの人気車種の注文をロシア国内で取り付け、札幌などの個人ガレージや、駐車場で注文車種を見つけておいて船の出航に合わせてかっさらって行ってしまうのだ。

 ロシアからやってくる観光船というのも曲者だ。一隻に何百人もの女性を乗せていて、これが実はマフィアが仕切る売春船なのだ。やっと昨年、道警が摘発したが、いずれも組織の借金に縛られて日本国内での売春を強要されていた。

 マフィア同士の縄張り争いも熾烈だ。やはり昨年、稚内でマフィアが射殺される事件があったが、これはボスと勘違いされた下っ端が別の組織に狙われたもだと後日、判明する。本当のボスはほとんどロシアや日本には住まず、フランスのヴロバンスあたりで優雅な生活を送っているそうだ。

 その一方、小樽では、すでに日本に帰化しているアメリカ人が外国人だという理由で、銭湯の入浴を断られ、人権侵害だとして、裁判にまでなっている。

 このあたりが私は日本の国の外国人への接し方として、どうもチグハグに思えてならないのだ。たとえば私たちが事件報道で、外国人による犯行の可能性が高いと指摘すると、それだけで人種的偏見だ、外国人蔑視だ、差別だ、と声高に叫んでくる人たちがいる。当たり前の話だが、外国人にも、いい人と悪い人がいる。なのにこの人たちの言い分だと外国人はみんなこの国の差別の中で健気に働く気の毒な人たちになってしまうのだ。

 もういい加減にこの呪縛から抜け出すことはできないか。この国のなかで暮らす言葉も宗教も違うあらゆる国の人たちと仲よくする。だけど、犯罪やテロには、厳然と立ち向かう。それがこの国の安全、新たな年の安寧につながる。これまた当たり前すぎるほど当たり前の話ではないだろうか。

(日刊スポーツ「熱血サイト」大阪エリア版 毎週土曜日担当)



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