「死刑」という言葉が新聞紙面に頻繁に出てくるこのごろである。18日には、昨年夏、北海道広尾町で隣家に小遣い銭を盗もうと侵入、家にいた子どもに見つかったため、5歳の女の子と2歳の男児を刺し殺し、上の7歳の長女にも怪我をさせた24歳の男に釧路地裁帯広市部が死刑判決を言い渡した。 ![]() その翌日には、宇都宮地裁が一昨年6月、宇都宮市の宝石店で宝飾品1億4000万円分を奪った上、ガソリンをまいて放火、女性店員6人を殺害した51歳の男に死刑判決をくだした。 その一方で、14日には、世間が注目していた事件で、広島高裁が一審の山口地裁の無期懲役判決を支持、控訴棄却の判決を出した。 事件は多くの方がご存じだと思うが、1999年4月、山口県光市の社宅に当時18歳の少年が押し入り、会社員、本村洋さん(25)の妻(当時23歳)を強姦して殺害、生後11ヶ月だった一人娘が泣きやまなかったとして、床に叩きつけるなどして殺した。 この事件で夫が「妻が辱めを受けたこともあえて公表する。妻と娘には、天国で謝る。犯人をどうしても死刑に処してほしい」と訴えてきたが、山口地裁は「少年は当時18歳30日で内面が未熟であり、更生の可能性がないとは言えない」として無期懲役とした。 広島高裁の控訴審で、検察側は加害者の少年が地裁の裁判中、友達に出した手紙30通余りを証拠として提出、反省の色はまったくないとして、改めて死刑を求めたが、14日の判決で、高裁は一審通り、無期としたのである。 私は判決の直前、光市まで出向いて夫の洋さんをインタビューしたが、またしても無期判決、いまはなんと言葉をかけていいかわからない。また少年が友人に出したという手紙も見ることができたが「被害者も検察も調子に乗りすぎ」「俺はもう一度、外に出て芽を出すのだ」などと書かれていた。それに新聞やテレビでは公表されていないが、文面のいたるところにセックスと男性女性の性器の○○××が出てくる。 はっきり言って、この男が性器をつけている限り、30代40代で出所したら、間違いなくまた強姦事件を起こすような気がしてならない。私個人の意見を言うなら社会にはこういう男の命を断っておく責任と義務があるのではないか。 とは言え、死刑制度には様々な意見があることも事実だ。3月31日日曜日のサンデープロジェクト(テレビ朝日系午前10時〜)」では死刑廃止国会議員連盟の亀井静香会長をスタジオに呼んで、私や田原総一朗さんが存続か廃止か、突っ込んだ議論をすることにしている。ぜひご覧いただけたらと思っている。 (日刊スポーツ「熱血サイト」大阪エリア版 毎週土曜日担当) |