あのゲタみたいな顔がとうとう政界から消えた。「社会的、政治的、道義的責任をとって」加藤紘一自民党元幹事長が議員辞職をした。私は、ほかの紙面でも、加藤さんのことを徹底的に叩いてきたので、当然として、この人も、それに少し前の辻本清美・前議員にしても、引け時を見失ったことは確かである。 もちろんちょっぴり惜しい気はある。私がいつも出演しているサンデープロジェクト(テレビ朝日系、日曜午前10時〜)でも加藤さんは常連だった。2年ほど前に、このサンデープロジェクトの10周年記念のパーティーがあったときにも来賓として、まっ先に挨拶したのは、加藤さんだった。というのも政治家を毎週ゲストで呼んでいるこの番組で、10年間の出演回数は加藤さんがトップだったのだ。因みに余計なことかも知れないが、じゃ2位は誰かというと、これは自民党幹事長の山崎拓さん、そして3位はなんと日本共産党の志位和夫委員長だった。 実はサンデープロジェクトでは、加藤VS志位さんの防衛安保、そして経済論争は必ず好視聴率をとる人気トークだったのだ。まぁ言うなればそれだけ2人とも、理論家、論客だったということである。 だからこそ、惜しいと思うのだが、やはり加藤さんは今回は根本のところで間違えていた。だってそうではないかあの元事務所代表の佐藤三郎被告は、山形の建設業者に口利きをして2億7000万円を手にしていたのに、申告せず、1億円を脱税したとして起訴されている。 しかし、佐藤は加藤の名なしに3億円近い金を集められるはずがない。逆に加藤が、佐藤が何をやっていたか知らなかったと言ったって、佐藤は加藤の所の事務所代表だったのだから、知らなかったなんてことは世間では通らない。あれだけの理論家がなぜ、そんな子どもでもわかることを理解できなかったのか。 さてこれで、政界から辻元さんが去り、加藤さんが去った。辻元さんはかつて、この熱血サイトにも書いていたように、雪の中、加藤さんの地元、山形まで一緒にシンポジウムをやりに行ったりしていた。NPO法についても、加藤さんと辻元さんはいつも連絡を取り合っていた。お金がその2人の命取りになってしまった。 だけど、今回の2人の議員辞職劇で1つだけいいことがあった。国民の目がはっきりと1人の男を見据え始めたからだ。辻元が去り、加藤が去ったいま、あの男をこのままにしておいていいのか。ターゲットはこのムネオさんに絞られてきた。この春から秋にかけてこの欄の主役もまたムネオさんになるはずである。 (日刊スポーツ「熱血サイト」大阪エリア版 毎週土曜日担当) |