町から:柏の散歩道

柏の伝統から
 柏市の北部に古くから伝わる行事に、布施の八朔相撲と大室の盆綱があった。布施弁天で行われたという八朔相撲は、いま現代風に復活しているが、大室の盆綱はお盆に吉祥院(柏市大室の真言宗の寺院)に綱が飾られるだけで消滅してしまった。
  盆綱と八朔相撲


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柏の伝統から:盆綱と八朔相撲


大室の盆綱
 柏市大室地区で、送り盆の夜行われた綱引きの行事である。
 確か7,8年前(平成7,8年頃)頃から若者が揃わぬせいか行われなくなった行事で、今は文化財案内看板にのみその面影を残している。
 盛んなころは、8月15日の送り盆の夜、吉祥院へ祖先の霊を送ったあとの人々が仮設舞台の演芸大会や沢山の夜店に足を止め、盆綱引きが始まるのを待っていたものであった。

ふるさと散歩道マップ3 民俗芸能コース (柏市教育委員会文化課)にも
大室の盆綱引き
 元禄12年(1699)7月13日の暮六ッ(午後6時)を期して始められたと伝えられている年占いの行事です。現在は毎年8月15日に大室青年館前で行われています。市指定文化財。
と、紹介されていた。

今は、盆綱は、お盆に製作されても実行されることはなく、お盆の間、吉祥院の境内に静かに飾られている。

柏市文化財めぐり
 大室の盆綱引き
  昭和63年8月1日 柏市指定文化財
【本文】
綱引きの行事は全国に散在していますが、大別して正月に行うもの、祭礼に行うもの、盆に行うものの三種類があり、共通することは、綱の中央部分を太くし、そこに神霊が宿ることを象徴したこと、また、綱引きに勝った方、つまり神を自分の方へ引き寄せることによって幸運、豊作があるとされることで単純な力比べが年の豊凶を占うことに転化した年占いの行事です。
大室の盆綱引きは、元禄十二年(1699年)七月十三日の暮れ六ツ(午後六時頃)を期して行われ、その勝敗によってその年の吉凶を占ったのが最初と伝えられています。
現在は毎年八月十五日ここ大室青年館前で行われています。
綱作りは当日の朝から行われ、青竹を芯にして長さ二十メートルの荒縄数本をより合わせた元綱に青かやと若竹を織り込んで中央部分を太く作ります。
午後九時頃、神事を行った後拍子木の合図で若者達の威勢のよいかけ声と共に始まり綱引きは三回行われますが、三回目は中央をノコギリで切断し、双方勝ち負けなく終わらせています。
   柏市教育委員会
   柏市文化財保護委員会
   大室本綱保存会
吉祥院の境内の盆綱(平成15年8月16日)

布施の八朔相撲

 柏市布施地区(かっての富勢村の一地区)で行われる八朔相撲。八朔とは、旧暦の8月1日(現在では月遅れで9月1日)のことであるが、今年平成15年は10月4日(土)に行われた。復活9年目に当たるという。
 柏市文化財情報マップには次のように紹介されていたが、今はあけぼの山農業公園梅林内の仮設土俵で、今年は富勢地区小中学生150名参加で行われた。

『八朔とは、旧暦の八月朔日(8月1日)にあたります。この日は、農繁期で非常に忙しいのですが、村の祭りとして相撲を楽しむのは、徳川家が江戸に入城した日をいっしょに祝うということから始まったといわれています。布施弁天境内で青年たちによる素人相撲が催されていましたが、昭和36年にいったん途絶えました。その後、地元有志により平成7年(1995)10月1日に復活しました。(現在は10月上旬に開催されています。) 』

あけぼの山農業公園の梅林内で行われた八朔相撲
平成15年10月4日