日刊スポーツ・健康連載・病院の選び方・第22回

【高血圧症(2)】
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副作用大きい降圧剤は納得いくまで説明を

 高血圧症治療の中心は、降圧薬による薬物療法である。最近では、新しい降圧薬(ACE阻害薬、β・α遮断薬など)が次々と開発されて種類も増えているので、医師の薬の使い方も、従来いわれてきたような画一的な方法でなく、個々の患者に最も適した薬を使う方向になっている。平均的な内科医・循環器科医による薬物療法は、重症例を除き、70%の患者に対して効果があるといわれている。

 ただし、強力な効果を示す降圧薬であればあるほどその副作用も大きいことを忘れてはならない。また降圧薬には、血圧を上昇させるひとつの要因を抑えたとしても、ほかの要因を作動させてしまう「代償反応」が大きな特徴として存在する。このため、医師は作用メカニズムの異なる別の薬を追加処方せざるを得ないことがある。こんな場合には、患者の病態・年齢などに合わせた薬の選択が重要であるが、投与タイミングや薬量についてのサジ加減は難しいといわれる。

 例えば、中枢性交感神経の緊張を低下させ、末しょう血管を拡張して血圧を下げる目的でつくられた中枢性交感神経抑制薬のアルメット(市販薬品名)はβ遮断薬併用で肝臓障害をひき起こしたり、腎臓(じんぞう)からナトリウムと水分を排出させる作用がある。むくみをとる目的でつくられた利尿薬のアルダクトンA(同上)はACE阻害薬や非ステロイド性抗炎症薬を併用時に高カリウム血症、腎不全を起こす危険があることなどが知られている。

 薬物治療を受ける場合には、医師に質問して次の点を厳重チェックしなければならない。

 (1)薬の名前、服用期間と方法、効果のあらわれ方、副作用について納得のいく説明が得られない医師は敬遠すべきであること。

 (2)これまでに服用していた降圧剤を変更し、一剤少量から多剤投与に切り替えられたとき、なぜそうしたか主治医の説明が納得できず、また症状経過についてきめ細かくたずねてこないような場合には他院変更を考えるべきであること。

【医療ジャーナリスト 丹羽幸一】




●●●●●病気別に25の名病院リスト掲載●●●●●

【高血圧症(2)】
病院名診療科名所在地ワンポイント評価
札幌医科大学病院第2内科札幌市高血圧症の原因解明による治療法
北海道社会保険中央病院内科札幌市病態診断と降圧剤を中心とした総合的治療法
函館五稜郭病院循環器科函館市腎疾患などの合併症および2次精密検査診断と治療
岩手県立中央病院循環器センター盛岡市腎性高血圧症などの診断と薬物・食事・運動療法
東北公済病院内科仙台市2次性高血圧症の原因検査診断と病態にあわせた治療法
中通総合病院循環器科秋田市悪性高血圧症の管理、2次性高血圧症の鑑別と治療
松村総合病院循環器科いわき市血圧異常診断、高齢者・若年性高血圧症の管理と治療
筑波記念病院循環器科つくば市高血圧症などの成人病予防。フィットネス施設充実
足利赤十字病院循環器科足利市悪性高血圧症や2次性高血圧症の原因診断と治療
群馬県立循環器病センター循環器内科前橋市血圧日内変動の検査診断、2次性高血圧症の鑑別と治療
大宮総合病院内科大宮市利尿・降圧剤の病態に合わせた処方と生活改善療法
千葉社会保険病院内科千葉市有酸素運動能の診断と食事・運動・薬物療法
日本大学板橋病院第2内科板橋区体表位電位図による高圧変動診断と降圧薬・免疫療法
佼成病院心臓内科中野区ストレスなどの負担軽減教育的治療法
朝日生命成人病研究所付属病院循環器科新宿区血圧日内変動や高血圧などの成因を重視した診断と治療
東京医科大学病院第2内科新宿区高血圧症や高コレステロール血症の生活指導と薬物療法
虎の門病院腎センター港区腎性高血圧症などの検査診断と内科的治療法
東邦大学大森病院内科大田区高血圧症と腎臓病の合併診断と降圧薬療法
聖マリアンナ医科大学病院第2内科川崎市高血圧症と虚血性心疾患・脳梗塞等予防重視の治療
横浜市立大学病院第2内科横浜市血圧変動検査診断と2次性高血圧症の早期診断・治療
東海大学病院第1内科伊勢原市高血圧症などの成因および早期治療法の確立
佐久総合病院(循環器)内科長野・臼田町夜間作業者の血圧・自覚症状診断と治療
新潟市民病院循環器科新潟市血圧日内変動などの鑑別、降圧薬療法
浜松医科大学病院第3内科浜松市虚血性疾患防止の早期治療および2次性高血圧の治療
静岡市立静岡病院循環器科静岡市心臓病や腎臓病の予防、早期の血圧コントロール療法