冬・・・風景
商店街はクリスマス・ソングが1日流れてる
菅原の部屋・AM1:00
モノクロ写真・16mmフィルムが天井からぶら下がっている。
『よく考えると、、、自分は』
ワンルームの部屋・雑然
CDから音楽が流れている。
映画音楽BESTが流れてる
菅原、21歳
『嫌いなものは、何らかの形で否定し、、、。』
キーボードを叩く音
『自分は、、、。』
PCブラウン管上に羅列される文字
『自分の理解出来ないものを何らかの形で、、、、。』
どこからですか?>made♪<俺、神戸、21歳♂^_^;
部屋に散らばっている16mmフィルム
レポート用紙のような原稿のシナリオ、、、。
こんばんわ>SU−GA<同じ歳♪〜21歳短大生♀だよ。
音楽好き?>made♪
『十人十色だとお茶をにごし、、、、。』
何か聞いてる?<今
『少なからずも、理解出来ない、したくない自分が、、、。』
SU-GAは?<音楽?
今は椎名林檎聞いてるヨ、、、。
私も好きだな、、林檎
歌詞面白いよね、、、。
ブラウン管の文字を見て微笑む菅原。
細身のしなやかさを持つ美青年。
『そこに、、在た、、、。』
どこから?>made♪
「僕が20歳の化粧をした理由、、、。」
陽あたり良好とは言えない菅原の部屋。
電話のベルが鳴っている。
万年ベッドにより枕もとの携帯を手探りで探す、
寝ぼけマナコの菅原。
液晶画面を見る。
「陽子か、、、。」
「もしもし菅原君?陽子です。起きてる?10時だよ?」
眠たそうな声で、、
「もしもし、、、起きた。。何?」
「今日、暇?」
「ああ、、、」
「逢いたい、、、。」
喫茶店 PM1:05
店内
昼のポカポカした肌寒い陽気の中
向かい合ったアベック
菅原と陽子
「昨日、NETしながら呑んでて、頭痛い、、」
水を飲む。
「卒業制作の方は順調?」
「今日から編集の仕上げしようかなって考えてた、、。」
注文したコーヒーが来る。
ウエートレスがテーブルにコーヒーを静かに置く。
「・・・・・・・・・・」
陽子、ミルクを入れている、、そのぎこちなさ、、、。
鼻をかく、菅原。
砂糖を入れるぎこちなさ、、、
有線放送が流れてる店内。
陽子を見る、菅原
「行くの?成人式?」
会話の切りだし、、、。
「もちろん、着物買ったもん。」
「買ってもらったんだろ?親に?」
笑ってる陽子
「いくら?」
「300万ちょっと、、、。」
「ひえ〜〜〜」
笑ってる陽子
ポケットよりタバコを取り出す、菅原。
「菅原さん、去年どうだったの?成人式?」
「行ってないから、、、あれって?なんなの?」
「1度なのに、、、。」
「17も18も19も一度、、、」
タバコに火をつける。
「確かにネ。。でも女を撮っていてわからない??成人式?」
「昔は知らんが今時代は理解したくない、、と思うけど、、」
「じゃ〜なぜ?私を撮るの?卒業制作?」
「イメージが古風な撫子、、、陽子でないとな、、、」
「無いの、、、、」
「・・・・・・・・・」
タバコの灰を灰皿に落とす菅原。
コーヒーからは湯気、、、。
「大丈夫、、、だって、、」
さりげなく、コーヒーを飲む菅原。
苦笑いの陽子
「遅れてるだけだよ、、。」
タバコを吸う菅原。
コーヒーを飲む陽子
「ちゃんと、外に出したし、、、」
「でも?立派な避妊法じゃないし、、、。」
「遅れてるだけ、、疲れてるのか?」
「無かったら、どうしよう、、、、」
沈黙。。。。。。。。。。。。。。
煙草の火を消す、菅原、、
「大丈夫、心配するなって、、そん時は、、そん時、、」
不安げな涙の陽子。
泣きそうな微笑だが、、力強くうなづく。
菅原も微笑む、、、。
和やかな昼下がり、、、
「何か?食う??」
『別れよう、、、、この女とは、、、。』
陽子を見ている菅原、、
「ツナ・マヨいい??」
「いいよ、、、」
クリスマス・気分の街並み・繁華街
菅原と友人・三浦(♂)、千鳥足で歩いてる。
三浦「俺はもう、猫になるのは嫌だ!!」
菅原「わかった、わかった、、って。ネコでなくトラじゃんか?」
「せめて、野良犬だ!!」
三浦は明るい躁鬱病で?酔うと猫になるらしい、、
「この前なんか、俺、猫になった瞬間車にひかれて死んだんだぜ!!
誰も俺を、、、ひかれて道路ではらわた出してもがいてるのに、、、
みんなが、見て見ぬふりして、、またひかれて、、、
ひかれて、、、、アスファルトの1部になりつつある俺を、、
嫌なものを見るような冷たい視線で、、、。」
「わかった、、わかった、、、。」
三浦は尚もぼやいてる、、。
次の日・午後
写真専門学校・映画科
広い講義室・くだらない講義
菅原の隣の席に三浦、、、、悩んでる。
横目で、、ため息。。。
『猫になるぐらい、、いいじゃん、、、、』
『俺は生理が無いんだゾ!!』
終業ベル。。。。。。。。。。。
「あ〜次は映像表現か、、、かったるい、、、ふけよかな、、俺。。」
そこへ、同級の松野(♀)ヒールを履いたピチピチスリムのGパンのが来る。
どうやら、足に自信があるようだ。
松野「菅原君?忘年会しない??」
菅原の視線
ヒールを履いているこの女は足首が細く
「私ら3人の女の子と呑む席を設けようと思うんだけど、、。」
肉付きのよい太もも、お尻はHIP・UP
菅原「・・・・・・・・・・・」
くびれた腰
「ねえ?来ない?せっかく誘っているのに?」
「・・・・・なんで?俺なの?」
「菅原君に白羽の矢を立ててるの、、。」
可もなく不可も無い胸。
「しない???」
顔、美人でも、ぶさいくでもない、、。
目じりの少し上がっている、松野の小悪魔的微笑み、、
陽子『無いの、、、、。』
「残念だけど、別のヤツ誘えよ、、。」
口を少し尖らせ去って行く松野、、
「考えといてね〜」
松野の後姿を眺める菅原。
裸の松野が去って行く、、、、、、。
梅田・駅前ビル地下・ゲームセンター
電子音が飛び交っている。
シューティング・ゲーム中の菅原、、。
連打・連打・連打・連打!!
ステージクリア
「なんか、バイトせんと、、、、まじ、ヤバか、、。野上?!おまえのところ空きないか?。」
背中合わせで、脱衣マージャン中の野上。
「さ〜、わからん?、、、、」
再び連打、言葉にも力の入ってビブラート
「た・の・む・よ〜〜〜〜〜金がいるんだ、、、。」
野上「聞いといてやるよ、、しかし、、」
「なん??」
「ホストでも行ったら?おまえ美形だし、身長あるし、、いいんじゃない?」
「ゲイ・バーだったりしてな、、。(笑う)」
「体大の連れに聞いといてやろうか?、、、リーチ!!!」
「そっちも、お願い、、、うわっ!やられた!!」
「儲かったら、紹介料よこせよ、、。リー即!!ロン!!」
野上の方に振りかえる菅原。
脱衣ガール『どんな?プレイするの?』
選択支でる。
「よし木馬をGET!!」
「ノーマルでいいよ、、、俺は。。」
菅原の部屋
8mmテープの編集をしてる。
『俺のライフ・ワーク、、、課題、、、』
ヴュアーの中で、動いている陽子の姿。
『女、、と称して女を撮り続けていて、、』
寂しげな表情の陽子
『嫌となるほど、付き合ったり、、』
楽しく微笑む陽子
『色んな女を撮ってる、つもり、、。』
ヴュアーを動かす手が不規則になる。
『最近、女なんて、、、と、、、、、』
微笑む陽子のスローモーション
「くそっ!!こいつを主人公にするんじゃなかった!!、気分が全然乗らン!
撮らなきゃ良かった〜〜〜、、、、卒業制作だというのに〜〜!!」
流すようにヴュアーを動かし、画面をあくびしながら見てる。
「コーヒーでも飲も〜」
手が止まる。画面は陽子の後ろ姿のひとコマ。
棚を開けるとコーヒーは空っぽ。
「コーヒーも無いのか!この家は!!」
なにかと、イラついている。
「缶コーヒーだ!!くそっ!!」
転がっている瓶を足の小指で蹴ってしまう。
「ぐ〜〜〜〜〜〜〜(涙)」
座りこむ、、、と同時に携帯電話の着信音、、、。
液晶を見て、、『YOKO』、、ドキッとする。
携帯を持つ親指が戸惑っている。
ボタンを押す。
「もしもし、、、。」
「私、、、」
「何?」
受話器に耳を澄ます光景。
「今日、、、、、あった、、、。」
「ああ、、」
全ての呪縛から解き放たれた解放感の微笑み、、、
「だから、大丈夫って、言ったろう!」
「もしなかったら?どうしようと思った、、、。」
「なかったら、無かったで、なんとかするって言ったろう!」
「うん、でも?」
『どうする?つもり?だったの、、、』
「俺、あるって、信じてたもん、無いはずない。」
「うん、、、。」
「俺、今、編集で忙しいんだ、切るよ。」
「もう少し、話したい、、、。」
「頭、パンク中なのよ、、、編集で、、、」
「わかった、、、明日、、、。」
「また、、電話するし、、。」
「待ってる。。」
電話を切る。
「コーヒー飲みに行こう!!。ブル・マンかな??」
部屋を出て行く菅原。
次の日。写真専門学校・映画科
レスト・ルーム
長いソファーにゆったり座り、足元には
アルミケースに入った16mm機材類
ガラナ・ジュースを飲んでいる菅原
三脚を持ってやってくる野上
「お気に入りの三脚貸し出し中よ、、これ上下PANやり難いんだけどな。」
「予約入れとけって、、、とりあえずSRはGETしたぜ。。
今日はスローモーションありだし、、」
「バイトの方、OKだってよ」
「えっ?別にもういいんだけどな〜ぁ、、、。」
「せっかく頼んだんだゾ!」
菅原、考え中。
「OK、わかりました、、、ホストの方もヨロシクな(笑う)」
帽子をかぶり首からストップ・ウォッチをぶら下げ記録用紙を手に持つ
ヒールを履いたGパン女が向こうを歩いてる。
「松野〜!」
菅原に気づく松野
「何?今日、撮影?私のチームも撮影だよ。海ロケこれから」
「芦屋・シーサイド・タウンだ、今日、、それよりこの前の話、場所は?」
「サンキュー、、場所はね、、、」
裸の松野が微笑み菅原の元へ。
菅原の思惑な微笑、、、。
芦屋・シーサイド・タウン
菅原・野上・三浦他4名の撮影スタッフ
主人公役の土肥・女性、健康的美人
階段を上っている。
動きを見てる菅原
ハンドカメラで土肥を追う野上。
ライトをあてているスタッフA
通行止めしてる三浦。
「カット、、雲が出てきた、、」
緊張感が抜ける。
「雲、待ち〜、、思ったより上空の流れ速いな。暫らく待ちだな、、」
「合間で行けると思ったのに、、チェッ。」
その場に座って雲が行き過ぎるのを待つ皆。
暫らくの談話。
菅原「そうそう、おまえも(三浦)も来るだろ?」
三浦 「3対3の飲み会ね、、」
菅原 「おまえの影ありが受けてるみたいだ、、(笑う)」
三浦 「それより、卒業制作の方はどーだ?」
菅原 「心配事もぶっ飛んで万事快調!!なんせ俺の18番、しょせん女」
三浦 「・・・・・されど、女」
菅原 「おまえは?」
三浦 「もう1度テーマを変えて撮りなおそうかなと思ってる。」
菅原 「自分のライフ・ワークという課題のテーマを?」
三浦 「楽しければ、いいんだよ。25時間全て。」
「25時間?」 「そー。」
菅原 「現実逃避じゃん?(笑い)明るいノイローゼ健在。」
三浦 「でも、そんな事ばかりしてられないだろ〜」
菅原 「行こうな、飲み会」
三浦 「おまえ、ライフワークが女だとかなんとか言うけれどさ
俺達はまだ、見聞が狭いと思うんだ、だから、そう言う意味でも
見つめなおして卒業制作はそういう作品を撮れればなぁと
思うんだけど?どう思う?」
菅原 「暗いな、、自主映画だね、まったく。」
三浦雲を見ながら考えている。
菅原 「もっと、綺麗に美しく。21歳、20歳をこえた女性心理
17・18・19と時が過ぎ、、、、」
三浦 「判ってるのか?女を?、、、俺は判らんがな、、。」
菅原 「ああすると、声が出るとか、よがるとか(笑い)判ってるつもりなんだが、、」
三浦 「雲がとぎれるな、、、行くか。」
野上 「行けそうだ、行くぜ!」
『次の日、三浦は旅に出ると言ったきり、、、姿を見なくなった。』
喫茶店・ランボー店内
黒いカッターシャツ・黒いズボンの制服
室内も黒と赤を基調とした店内。
客が来る。
「い・いらっしゃいませ」
水を持っていくぎこちなさの菅原。
水をテーブルへ。
「HOTですね、、かしこまりました。。。」
戻る菅原、、。
大あくびの菅原、、
「閑な店、、、。」
夜・公園
ベンチに寒そうに肩を寄りそう菅原・陽子
風の音が耳元から聞こえる。
「寒いな、、、。」「寒いね」
凍えている、二人。
「バイトどう??」
「初日で忙しくって、、しんどくて、疲れた、、、」
「大変ネ」
「慣れないバイトだし、、しんどい、忙しい」
「なんで?急に?」
「あ、、卒業制作で予算がオーバー気味で、、、。」
「順調?卒業制作?」
「大人に成れない女の、、、。8mm、おまえ主人公だし、
納得だろ?あの?映画」
「う・ううん、、うまく行くといいね。」
陽子の肩に手を回す菅原。
陽子。
菅原。
接近する顔。
「うまく行くって、、、!」
自然とキスする二人。
菅原、片方の手で陽子の手を握る。。。
そして、徐々に上昇する、。
「ae」
身が崩れる陽子。
菅原、自分の左手の動きを見ている。
顎を突き出してくる陽子。
陽子の顔を見ている。
『やめておこう、、、この女とは、、、』
尚もキスは続く、、、、
白い息。。。。。。。。。
ホテル・「青いネコ」
トランクスをはいてる菅原。タバコをふかしてる。
『また、やってしまった、、、。安全に』
シーツを巻いて、ベットに座る陽子。「ねぇ?」
「はん?」
パンティを探す陽子。
「成人式の日、写真とって、、」
パンティをはく。
「スチルか?」
「着物着てるし、式終わってから、、。」
「会場前の出迎えは嫌だゾ。」
ブラを着け終わり胸を左右にフィットさせている仕草。
「よく、わかるね(笑う)」
「女の考えわからなくって、女が撮れるかぁ〜!」
「へぇ〜っ。。。」
「私、何考えてる今?(意地悪な微笑)」
「俺が考えていないこと、、、。」
「菅原さんの事、、、。」
「どんな?」
「秘密、、女撮れないぞ!!それじゃぁ、、、。」
菅原に寄りそう陽子。
考える菅原。
思いっきりの笑顔の陽子
クレジット・タイトル by 菅原
フィルムは映写機より外れカタカタと音をたてる。
部屋の灯かりがつく、学生達。フィルムラッシュの授業中。
余裕の微笑みの菅原。
『あのカットと綺麗に仕上げて、、あのシーンのフラッシュ・バック要らんし
もっと、丁寧に仕上げたら「S」かな、、、、
他に大した作品ないし、、、』
教師(高見)「このままでは「C」だな、、。」
菅原、意に反した解答に、
「えっ?!」
高見「この主人公の気持ちが伝わって来ない、、、、、、、。」
『何を抜かす、、独身オヤジ!!』
「女性に色々聞いたり、経験したり手直しもして、良くなったんです。」
「・・・・ただ、女を撮ってるだけで、何も伝わって来ない、、、、。」
教師を見下すように発言する。
「それは、先生が男だから、、女の観点で見てください。」
「誰が見たって、伝わって来ん。。」
「先生以外は伝わるでしょう、、きっと、、」
「ダメだな、、それじゃぁ、、、。」
『アホか?こいつ?!
恋愛をしたこと無いのか??
自主映画?マスターベーションの
世界か?こいつ??!!』
「先生の考える映画って何??」
菅原を見る、高見
「・・・・・・・・・・・・おまえは?!」
「みんなが楽しめたら成功です。100にん居れば90人くらい、、、」
「それは、違う、100人居たら10人楽しめてその10人が
何かを感じたら、、、それが映画だ、、。」
『そんなこと、考えてるからここの教師止まりなんだよ!
こんなのが居るから日本映画がダメなんだ!
そうだろうな、、こいつが立派ならここには居ない!!
所詮、大きな器でないから、教師止まり、、、』
「あなたの考えでは90人の客が不満で帰ってしまう、、。」
「10人が楽しむ映画だから良いんだ、、、、、」
『話しにならん、、、』
「では?なぜ?これが「C」?100人中10人はわかります!!。」
「このままだと、10人も喜ばん、、、」
「それは、あんたの個人意見でしょうが!、人には色々ある。
ただ、あんたがつまらなかったからって、頭ごなしに意見言えるんですか?
あんたの言葉を借りるなら僕から言えば11人目と言うだけ、、、」
二人のやりとりを見ている他の生徒たち。
菅原、腹立たしく席を立つ。
「アホらし〜」
高見「俺も言って良いか?」
「どうぞぉ〜!!」
「高校生が学生服を着て帰り道タバコを吸っている時の
気持ちだ、、この作品は、、、」
「おっしゃる、意味がわかりませんが!?」
「だから、それまでなんだ、この作品。」
「答えは2つ、どっちを指してるんですかネ??!!」
「俺はひとつしか思いつかんがナ、、」
「だから、あんたは、そこまで、、なんですよ!!」
部屋を出る、菅原。
夜・居酒屋
座敷上の松野以下女二名と菅原・野上・尾崎。
ほぼ出来あがっている。
菅原「あのボケ!何も判らん癖して!!教師しやがって、、、。
あんなヤツに教わる事は何も無い!!!」
尾崎「なに?それ?」
松野「授業中、喧嘩してんのよ、菅原君。」
女2「誰と?」
松野「高見」
女3「あいつ、、ね。やっちゃいな!気持ち悪いしあれ、、。」
尾崎「男の俺でも気持ち悪いなあいつ、、」
野上「山口(教師)も足短いし、独身だ!!」
教師の悪口で盛りあがる席。
松野と菅原。
松野「ねえぇ?2つあるって何が?2つ?」
菅原「2つあるのは、玉玉だ、、(笑う)」
松野「おもろ、、、(笑う)先生は1つだと言ってたけど?」
菅原「だから、気持ち悪いの!あいつは!ガハハ〜」
松野「だから、何なのよ、本当は?」
菅原「そういう、解答は自分で考えなさい、、まあ、呑め!!」
松野「でも何か面白かったな、二人。まるで、、」
「一緒にすんな、あいつと!気持ち悪い!!俺が呑も。。。」
「小さい頃、自分より小さな子供と遊んでは、ダメ。大きな子と遊びなさいって
賢くなるから、、、って、、。そして大きい子と遊んだら、
大きい子も同じ事、母親に言われたって、、そんな感じの喧嘩。」
「よく、わからん、、言ってる事の共通点??酔ってる?頭悪い?」
「頭は良くない、確かに、、、(笑う)」
夜の街
千鳥足の男3人、女3人
それぞれに別れる皆、、。「またね〜」「また明日。」「俺は明後日だ!!」
歩道橋
キスしてる二人、白い息。。
菅原・松野、、
10秒ほどしてお互いの顔は離れる。
「菅原君、付き合ってる子いるのに、、」
「おまえも2-Cの内田と付き合ってるじゃん。」
松野、黙って歩道橋下の行き交う車を見てる。
菅原、歩道橋に背もたれしてる。
次の言葉を待っている?、考えている?二人。
「帰ろ、、、送っていってやるよ、、行こ、。」
「どこまで?」
「。。。。。。。。あの、ネオンの光っている所まで、、、。」
「酔ってるでしょう?」
「さて?」
「酔ってるでしょう?」
「おまえ、俺のこと、嫌いか?」
「菅原君?酔ってる?」
松野の腰に手を回し、二人歩き出す。
『女なんて、、、、一緒だ、、、。』
ネオンの中に消える二人。
年末、足の踏み場も無く散らかっている菅原の部屋。
座椅子に座り膝にノートパソコンをのせ
キーボードを叩きながらピザを食ってる。
PC画面
クリスマスプレゼント何か貰ったの?
もらったよぉ〜^^;バック(ビトンだ〜)
何かあげた、、?<彼女に、、
俺は女の人に物をプレゼントしたことないよ
ひどい、、。(゚o゚)
ひどいか?
食事したりとかは?
炉端焼きでお食事したよ、^^;
ムード無しネ(-_-;)
すること、したけど、、(^.^)
(ーー;)
彼とは長いの?
今の彼は半年かな、、。
『今の彼?』
一緒に住んでるの?
同棲は嫌いな性なので、、一人。
前の彼はプレゼント魔だったよ、かなり貰った^^半同棲状態だったけど
;今は同棲してないの?
妻子あるんだ、、彼
複雑、、、。だな、、madeの恋愛、、
別れてからは質屋に行ったりもしたけど、、いいお金になったよ。
ひどい、女、、。
普通だよ、友達もやってるよ、、。
『何人の男と寝たんだ?こいつ??』
もてるんだネ。
そんなこと、ないよ、、
『・・・・・』
明日、ミニ・OFFしない?年末忙しいか?
どこで?
モザイクあたりで、飯でもくわない?逢った見たい気がする。
うん、いいかも、、
10:00頃、神戸駅ホームで、、いい?
いいよ
目印、、、着いたら携帯鳴らす、
俺の番号言うね、、。090******** OK??
了解
菅原の携帯が鳴る。
「もしもし?」
「madeです。私の番号ディスプレイの番号」
「早い対応ありがと、、かわいい声してるね、made、、」
微笑む菅原。
『GET』
次の日、神戸駅
普通電車より出てくる菅原。
辺りを見まわす。それらしき人物は見当たらない。
「太いのが居るぞ、、。おいおい」
携帯のダイヤルボタンを押す。
反対側のホームのベンチに座ってる太った女性、
ホームをはさんで話しを始める2人。
「はじめまして、もっと、ごっつい人かな?と思ってたよ、
NETの人でかっこいいの見たの始めて、、」
そっちの、ホームに行くね、待ってて、、」
『無理して来なくていいぞ。いっそのこと去ってくれ、、』
目がさめる菅原、朝5時30分
隣に居るべき人間を探す。
シーツは乱れているが誰もいない。
「しまった、、、。」ベットより飛び起きる菅原。
ふと、テーブルを見るとメモ書きの置手紙。
「昨日は楽しかったよ。また、会おうねぇ〜
今回はワリカンだね、、」
メモの下には五千円札が置いてある。
微笑む菅原。
「性格がかわいいから、もてるのかも知れんナ、、
あいつ、ぶさいくだけど、、。」
笑っている菅原、
灰皿にはルージュの付いたメンソールの煙草の吸殻、、。
寒い朝の中、ホテル街を一人歩いてる。
暫く歩いていると妊婦とすれ違う、、。
「朝帰りには会いたくないな、、、妊婦、、、。」
大晦日
あいも変わらず、きれいに散らかった部屋。
テレビではカウントダウンの生中継を放送している。
「今年は帰るの面倒だったけど、、こう、やる気無いとだるい、
卒製も仕上げないと時間無いのに、、、。」
足で何か?を払いのけながら、机に行き
8oビュアを回し出す。
陽子が動いている。
コマ送りにしたり、
スローモーションにしたり、、
速く動かしたり、、。
「箱の中の陽子もかわいいんだけどな、、」
ゆっくり、ゆっくりビュアを回し出す。
「気が乗らないのは、愛が無い??俺は節操が無い、、はは、、」
携帯のダイヤルボタンを押す。
『留守番電話サービスに接続します。』
「お出かけかぁ?約束しなかったし、、」
「今年もヨロシクです。」
天井を眺める。
賑やかしいTVの音。
それ以外は、まったく静かだ、、、。
再びダイヤルをする。
京都・河原町
初詣で人々が賑わう。
人の頭・頭しか見えない状況の中を
歩いている菅原・松野。
絵馬・おみくじ・鐘の音・鈴の音
拡声器からの人の声・火縄を振る人
パラパラを踊る女の子。
その人ごみの中から抜け出す、大笑いの2人。
「馬鹿な奴ラ多くて愉快だネ。」
「神戸に人が集まるから京都少ないと思ったのに、同じだ、、」
「人ごみに酔った、、、」
「ところで、卒業製作の方?どう?」
「全然ダメ、今度手伝ってよ、、気が狂うは私。」
「俺も一杯・いっぱい。今年最初の授業は忌まわしい試写だと言うのに、、。
最悪だ!!まったく!!。ところで?おまえ成人式行った?」
「行ったよ、めかし込んで、。」
「大事なのかネ、、。」
「ステータスよ一種の、、、。わからない?」
「わからん、、。」
「そんなんじゃぁ、ライフ・ワークの“女”撮れないね。」
「撮れない、、、っか?」
「撮れないヨ〜。女になりなさい、、女形だし、、。
お酒飲まない人に酒のみの気持ちはわからないって言うでしょう。
女におなり、、だネ(笑う)」
右方向に『空室』の文字。
「女はよく、知ってるよ。」
手を握り中へ入る2人。
「馬鹿(笑)」
編集室
動いている映写機。
頭を抱えながら、記録用紙とカット割りされた台本に眼を通しながら
映像を見ている菅原。
傍らの製作ノートには、カットのアングル・意図・イメージ等隙間無く
朱書きされている。
「そうなんだよなぁ、、ここは、こうなんだよなぁ〜。これ以上どうしろちゅ〜の!。
幻想的に編集してグウの音も言わさんようにしてやろうか、、
理解不可能状態!そうすると
面白かったりして、、。前半逆意図的編集するか、、キキキ。。。」
ため息
スクリーン上で動いている陽子。
無邪気に笑っている。
「なんか、嫌いになりそう、、こいつ、、。」
ただ流れる映像を見ている。
『映像って、、、、何?気持ちが見えないよ、、、』
映写が終わり明かりのつく試写室。
何を言おうか考えてる教師。
前より、面白くないな、、。」
『そりゃそうだろ、俺も面白くない、、こいつ用に編集したのは失敗だった。』
「でも、」
『何?!』
「前半は良くなったと思うが、女の子が活きてる。」
『前半?!』
不機嫌な顔の菅原。
「作者はこの作品を通して、何をアピールしたいんだ??」
「さあ?」
二人のやり取りを見ている松野。
台本を読みながら廊下を歩いている菅原
『結局、単位を取るためにあいつが面白ければいいのか?
馬鹿なやつの下につくと浮かばれん!!チェッ。』
後ろから歩いてくる松野の姿がある。
駅ビル・B2F
人の余り通らない一角のベンチ
菅原と陽子
陽子「どうして?」
菅原「好きなやつ出来た、、。」
無言の陽子
菅原「別れよう」
無言の陽子
菅原「・・・・・・・・・・・」
陽子「どうして?」
菅原「・・・・・・・・・・・」
陽子「どうして?(小声)」
菅原「笑って、別れよ、、」
涙が出てくる陽子。
陽子「やっぱり菅原さんには女は撮れない、、、。
基本的に男なのよね、、、、菅原さんは、、、。」
何も言わない菅原
誰かに見られていないかと四方を伺う。
泣き出しそうな陽子。
『何日か過ぎ、陽子から手紙が来たが未だに封は開けてない。
女の考えることはワンパタンだから読まなくても内容なんて、、
わかっているつもりだ、、、、。』
8o編集している菅原。
ビュアーの中の陽子の後ろ姿。
三浦『わかってるのか?女を』
『わかっているよ』
陽子『女を撮っていてそんなこともわからない?』
『わかっているよ』
教師『主人公の気持ちが伝わってこんな、、』
『わかっているよ』
松野『お酒飲まない人に酒のみの気持ちはわからないって言うでしょう。』
『わかっているよ』
教師「もっと、丁寧に編集できないか?」
「作者は納得してるんですがね、、。」
松野と歩いている和気藹々の菅原。
バイトをしている菅原。
『−−−−−−でも、俺も男だから俺の描く女なんて
しょせん俺の理想とする女であり』
バイトの女の子の胸なんかつついて楽しんだりしている
『俺が女ならこうした方が可愛いと思う女であり、、、』
封の開いていない陽子の手紙が無造作に机に置かれている。
『俺の描く女は全てナルシストだったかも知れない』
机の前に立っている菅原。
『−−−−でも、やっぱり俺は半分は自信があった、、、。』
ノート・パソコンのキーボードを叩いてる嬉々している
『でも、その半分を確かめたいとは思っている。』
キャッシュコーナーより20万程引き出す
鏡に向う、まったく無表情の菅原。メイクをし始める。
ルージュを塗り、薄くシャドーも入れている。
レンタルの着物を着付けしてもらっている無表情の菅原が鏡に映っている。
美容院・日本髪を結っている。
成人式の会場、若い者が多くいる。
目がうつろと焦点が定まっていない様子で会場に向っていく
『きっと、着物姿の俺を見て会場前で車を止まらせている男は、、、』
淡々と歩いている、綺麗な女、
『誰か一人はこの女に声をかけるであろう、、、、。』
人の中に消えていく
『その男が、僕でない事を願いながら、、、。』
『僕は20歳の化粧をした、、、。』
END