「私の愛した、帆船たち。。。」

 

私は帆船が好きだ。

2代目の日本丸・海王丸よりも初代が良い。

初代・日本丸の船尾(お尻)の丸みは私を興奮させてくれる。(意味不明)

初代・海王丸は小生意気な尖ったお尻なのでちょっと不満だが

でも全体的なバランスは海王丸の方が小ぶりで抱きしめたくなるほど好きだ。

白い船体に黄色のレリーフは芸術的で涙が出る。

それとは対照的に2代目の青いラインとレリーフには何故か?なにも感じなかった、、、。

初代は優しい女性のイメージで好きだったが

2代目はツンと澄ました美人のイメージで嫌いだ、、、。

そんな彼女が神戸・第4突堤にお目見えするときは

学校をサボって見に行った。

商船大学に入って海王丸に乗るのことに憧れていたが

私の成績表が無理だと教えてくれた、、、。

来航の日のポートにいろんな人が待っている。

私もカメラのレンズ越しにシャッターを切り、港につく帆船を迎えている。

朝から晩までただボーっと彼女を眺めてる状態になにか安らぎを感じる高校生であった。

第4突堤に停泊した彼女は大体の撮影ポイントが決まっている為、

同じアングルになる。そこでレンズのバリエーションが必要となってくる。

買う金など無いから、先輩や友人にズームレンズ・広角レンズを借りて

再び彼女に会いに足を運ぶのだ。

もちろん無駄な出費を押えるべく神戸までは自転車で行く。

(モノクロ現像は自分でするので材料購入費にあてる。)

国道43号線の荒廃とした雰囲気(空気は悪いけど、物語を感じる街並、昔造りの工場が多い)

がお気に入りで1時間ほどかけてのんびりと神戸に向かう。

当時は神戸もポートピア前なので整備も不完全で

ポートアイランドは私にとって近代的な無人島的存在、、だった。

(建設中の島の建物・道路は閑散。)

彼女に近づくに連れ倉庫の屋根からマストの頭が見えてくる。

「早く、おいでよ」と手招いている。

この喜びはもっと速く彼女に会う為にペダルの回転をあげる。

まだ、交通の少ない道路は私に道をあけて歓迎しているようだ。

工事中の道路を自転車を担いでショートカットを行い、到着だ。

「また逢えたね」

「久しぶり、、、。」

こうして再会が始まる。

日本丸・海王丸が2隻入航する日は挨拶だけでも忙しい^^;

あらゆるポイントから彼女を眺めたあとは

ブイに座ってただ、、ボーっと眺める時間がやってくる。

夜は真っ暗だからシャッタースピードを3分くらいにして

撮影が始まる。

わずかながらの光を集約し彼女はまた一段と美しい被写体と変化する。

彼女たちが引退して永い月日がたった。

またいずれ機会を見つけて会いに行きますネ。

その時はまた、長話でもしましょう。

募る話しはたくさんあるから、、、。(^^ゞ