建具の色
(作成日00.0406)
建具とは、戸、障子、ふすまなど開閉によって空間を仕切るものをいう。建具の占める面積は大きい。建具の色は、壁とのバランスを考えていくうえで重要だ。
以前、建築家の自邸を見学する機会があった。そのとき、シナベニヤで壁が作ってあり、すっきりした印象をもった。その塗装はどうなっていたかというと、白い塗料を薄く塗って、木目を生かしてあった。一見したところでは、シナベニヤそのままの色のように感じる。
シナベニヤは、所詮ベニヤ板なので、木目にばらつきがあり、美しくそろったものだけを選び出すことは難しい。そして日がたつにつれて、焼けて黄色っぽくなってくる。シナベニヤらしさを出すためには、むしろ塗装したほうがいいとのことだった。
そこで、松隈工務店に頼んで、シナベニヤを塗装したものを作ってもらった。一つは、シナベニヤにクリア塗装したもの、そして、白い色を塗ってその色にクリア塗装したものである。
白く塗ることを試してみたい気もあったが、クリアだけのものを選んだ。理由は、壁を白い漆喰壁にしようと思っていたので、建具まで白くしてしまうとアクセントがなくなるのではないかということ。
焼けて黄色っぽくなってもむしろ自然なのではないかということ。そして、塗装を二重にするということは、木の呼吸を止めてしまうのではないかということを感じたからであった。
写真は、つやなしクリアラッカーを塗った押し入れ引き戸
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