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毎日新聞

02年2月28日朝刊


毎日新聞

中古マンションをリフォームして快適生活


築25年の3LDKを買って改修した。自分の好きなようにリフォームするのは家を建てるのに似た楽しさがある。(福岡市早良区、会社員、小沢徹也さん42歳)





小沢さんの家は、市住宅供給公社が分譲した室見団地にある。5階建ての4階。妻と二人暮らし。壁が取り払われた居間と和室、それに台所の計20畳は、木目を生かした杉の床板に、しっくいのような土の白壁。小沢さんは「家族のための広い部屋をつくりたかった」と話す。

小沢さんはこの部屋を3年前、950万円で購入した。「ローンに縛られたくない」と中古に絞った。「何千万円もの物件はリスクがある。中古だったら好きなようにリフォームできるし、資産価値が下がっても後悔しないで済む」と考えた。

地下鉄駅まで徒歩15分。近くを室見川が流れる。「環境は文句なし。将来、スラム化はしないだろう」。契約前にまだ住んでいた所有者に会えたのも良かった。「中古は、前の人がどんな人かは大事な情報。まじめな人で、近所付き合いもちゃんとされていました」

リフォームは化学物質を使う建築資材は避け、本物にこだわった。床下に竹炭を敷き、壁は結露防止や空気清浄化のため、珪藻土(注1)を塗った。工務店と相談しながら半年間かけたリフォームの費用は約400万円。「作り上げていく過程が楽しかった。1500万円で理想のマイホームを手に入れることもできる。多くの人に知ってほしいです」

購入からリフォームまでの体験談はホームページで紹介している(注2)



(注1) 珪藻土は海底などにたい積した植物性プランクトンの化石で、焼き固めて七輪やコンロに使われている。細かい穴があり吸水性に富む。

(注2) 中古のよさについて、小沢さんは「金利3%で1000万円借りた場合、20年間で支払いは月約5万5,000円。家賃7万円の賃貸と比べたら1万5,000円の得。建物の価値が20年間でゼロになっても損ではない」と説明する。



取材を受けて

毎日新聞で「マンションに暮らす」というシリーズでマンションについての取り巻く状況を紹介されていました。鉄筋コンクリート造のマンションとはいえ、どんどん老朽化が進みますが、建て替えがスムーズにいくケースはほとんどありません。今後、大きな社会問題になってくるでしょう。

私たちの住んでいる室見団地も例外でなく、820戸で形成されるこの環境も永遠に続くわけではありません。そのことで、Eメールを送りました。

記者の方から、リフォームによって積極的に生活している事例を紹介したいというお電話をいただき、今回の掲載になりました。

さすがに文章は歯切れ良く、私たちのとりとめのない話しをよくまとめていただきました。


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